安倍晋三のお友達を優先して進められてきた特区事業。
閣議決定されていた4条件すら満たしていない加計学園の獣医学部新設問題。ここに来て、建築費の水増し疑惑が浮かんできましたよ~。
サンデー毎日、2017年8月22日
▼税金ジャブジャブで地元・今治市民からは怒りの声も
「補助金のために建築費を水増ししているのではないか」。加計学園が愛媛県今治市で建設を進める獣医学部について、新たな疑惑が持ち上がった。学部設置認可の結論も先送りされ、地元には、怒りと困惑が交錯している。
「加計(かけ)学園の獣医学部の坪単価は約150万円ですが、専門家によれば60万~70万円が妥当だそうで、他校の事例と比べても2倍近い。市の補助金を不当に受給するために水増ししている可能性があります」
こう指摘するのは、地元の市民団体「今治加計獣医学部問題を考える会」共同代表の黒川敦彦氏だ。
黒川氏によると、今治の獣医学部と同じく国家戦略特区の枠組みで開校した国際医療福祉大医学部(千葉県成田市)の坪単価は88万円。同大成田看護学部(同)は76万円。北里大獣医学部(青森県十和田市)は82万円で、今治が突出して高い印象だ。今治市は、約37億円相当の敷地を学園に無償譲渡したうえ、全整備費の半額にあたる96億円を愛媛県と協調して補助する方針を決定している。
「仮に坪単価を水増ししているなら、補助金詐欺にあたります。市は補助金を出すにあたって、学園の見積もりの妥当性を検討しておらず、市議会もチェック機能を果たしていない。官邸がいくら動いたとしても、市議会がチェックしていれば、こんなことにはならなかったのではないでしょうか」(黒川氏)
こうした指摘について、加計学園の見解を質(ただ)したが、締め切りまでに回答はなかった。
事実とすれば、信じられないずさんな市の対応だが、いったい何があったのか。市議会関係者が説明する。
「192億円という数字について、市議会の特別委員会でも検討を重ねたが、図面を見せてもらったわけではなく完全にチェックしたとは言い切れないのは確か。学園理事長の加計孝太郎氏を議会に呼んでもらってもいません。いまになって市は、見積書の内容について検討しており、96億円の補助金が適正かを8月中にチェックすることにしています」
今治市と加計学園は2007年から、獣医学部設置を国に働きかけてきたが、当初から補助金ありきの計画だったと証言するのは、05~09年に今治市長を務めた越智忍・愛媛県議だ。今治は長年、大学誘致を念願としており、加計学園が同市への進出に関心を示したのは越智氏が在職中のことだった。
「当時、加計氏とは計3回会う機会がありました。当初は2学部2学科という構想で、学園側は100億円くらい負担してほしいとの意向だった。岡山市で会食した際、私が『100億円は無理だ。2~3割負けてほしい』と言うと、加計氏は『そんなにはっきり言う市長は初めてだ』と苦笑いしていましたよ。私としては、県と市で総額70億~80億円という腹づもりだった」(越智氏)
その後、計画は一向に進まなかった。ところが、昨年になって、にわかに実現に見通しがついた頃には、学園の当初の希望に近い補助金を支給する枠組みができあがっていたという。
国家戦略特区諮問会議(議長・安倍首相)は昨年11月9日、獣医学部の新設方針を決定するが、その4日前に市は、地元選出の県議6人に、獣医学部の構想について説明している。その一人の福田剛県議が、この時の様子を振り返る。
「市役所に6人が呼ばれ、企画財政部長から説明を受けました。当時は2学部4学科で学生総数2100人。総費用は243億円とのことでした。菅良二市長が『覚悟をもってあたる』と決意を述べた。ところが、今年の2月に市議会に説明した時には、1学部2学科で費用は192億円と、いきなり50億円も下がったのです。適正な見積もりをせず、学園側の言い値通り補助金を出すのではと思われてもしかたがない」
福田氏はこう批判する。
「4月11日に住民説明会を開いたが、補助金支給など全てが決まった後の話。市や市議会は、内閣府の指導に従っていれば、市民への説明など不要と考えていたのではないか」
市や学園の説明責任について、越智氏も次のように指摘するのだ。
「開学は望んでいるが、市民・県民が納得しない限り、この問題は収束しない。加計氏と菅市長は、しかるべき場で説明を尽くさなければなりません」
一方、文科相の諮問機関「大学設置・学校法人審議会」は8月下旬、獣医学部設置の可否を判断する予定だったが、これを保留した。現状では、学園の教育環境整備が不十分と判断したとみられるが、市民には困惑が広がっている。
同市の元鉄道マンの男性(75)は「これまで市財政が危ないからと、水道代の値上げなど住民に負担を強いてきたのに、巨額の補助金を出すのをさっさと決めてしまう。大学ができる経済効果の見込みはあやふや。説明もせず、市民をバカにしたやり方だ」と憤る。
前出の黒川氏は、獣医学部の設計図を入手し、専門家に依頼して解析を進めている。本誌も入手した設計図では、獣医学部棟は7階建て。最上階には会食スペースがあり、ワインセラーまで備える。
どこまでも疑惑のタネが尽きない獣医学部計画。その実現に黄信号がともっている。
<詳しくは、下記をご覧ください。>
このことについて地元愛媛県議会では、次のようなやり取りが行われたそうです。
県議会で質疑をされている越智県議は、前今治市長。これまでの事情を一番知っている方が、「おかしい。説明すべきだ」と言っている。
県の部長さんの答弁はそっけないですね~。「市が判断すること」
総工事費192億円のうち、今治市が64億円、県が32億円を負担するという仕組みで動き出している加計学園獣医学部新築工事。
県の課長さんは、「補助金を出すことは決まっていない。市の期待値に過ぎない。」と言っている。
はあ??工事は始まっていますよ。
通常、補助事業は行政からの補助決定が出てから動き出すもの。県が決定していないのに動いているということは、今治市は「県の補助金32億円」というカラ財源をもとに、今治市負担分64億円を加えた96億円の補助金交付決定を出しているんですね。
これって、大変な問題ですよ。今治市では問題にならないのですか?
地元のマスコミは問題にしないのですか?
手続きの問題は、ここまでにして工事費の水増し問題は、どのような内容かと言うと・・・。
坪単価70~80万円のものを150万円として申請して96億円の補助金をせしめようとしている。
これは、詐欺ですよ!!
警察の皆さん、頑張ってください。まあ、その前に今治市や愛媛県の担当者が、内容を精査して、変更させることが出来れば、被害は減るけどね。
もっと、ひどいのは獣医学部棟の7階に作られようとしているパーティー会場。
文科省としては、具体的内容は把握できていないようですね。
ない!
この大学の7階では、自民党の政治パーティーでも開くんでしょうか?
凄い大学ですね。
もっと、問題がありますよ。
ヒトに感染するかもしれない危険なウイルスに感染した動物を1階で飼育し、5階で実験するという、ありえない想定。
建築費の問題だけでなく、構造自体の問題もあるわけで、こんな工事がこのまま進められることを見過ごしてはいけない。
補助金の交付決定をしているのは今治市だけど、今治市の財政状態は平成28年度決算によると、総額歳入約834億8千万円のうち約213億3千万円(25.6%)は地方交付税、つまり、国民のお金なんですよ!!
特区事業の進め方にしても、建築工事認可にしても、被害を被るのは日本国民全体なんです。
安倍晋三等の悪だくみを明らかにして、退陣に追い込みましょう。
あ、安倍晋三のお友達で水増しをしていた人が、もう一人いましたね。
どうなったのかと言うと、次の通り。ぜひ、加計君も逮捕してくださいね。
籠池前理事長を逮捕 国の補助金詐取の疑い 森友、小学校建設巡り
産経ニュース、2017,7,31
大阪地検特捜部は31日、国の補助金を不正受給したとして詐欺の疑いで、学校法人「森友学園」(大阪市)の前理事長の籠池泰典容疑者(64)を逮捕した。27日に続き、妻諄子氏(60)とともに2度目の取り調べをしていた。諄子氏も逮捕する方針。 学園は大阪府豊中市の国有地で開校を予定した小学校を巡り、国土交通省から木造建築技術の普及を目的とする補助金約5600万円を受給。建築費を約23億8千万円とする工事請負契約書を提出していたが、建築費が安い他2通の契約書が存在し、水増し請求した疑いが浮上していた。
学園は3月下旬に約5600万円を返還。だが関係者によると、特捜部は金額が大きく、返還は契約書の問題が発覚した後だったとして悪質性は高いとしている。籠池容疑者と諄子氏が、学園の代理として国交省側に補助金を申請した小学校の設計事務所らとの会合で、不正を主導した疑いがあるという。
特捜部は既に詐欺容疑でも籠池容疑者を立件する方針を固めている。
<詳しくは、下記をご覧ください。>
この記事の画像は、8月23日に放送された「報道ステーション」「ニュース23」から勝手にお借りいたしました。