江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

医療関係者・科学者の努力に感謝!【<認知症>結核薬に予防効果】










2月に入院生活を経験したシカリさん、医療関係者の病気・患者に向き合う姿勢には、心を洗われる思いで過ごしておりました。ワシも、こんな姿勢で生きてこれたら、もっと、違った人生があったような気がしました。





入院生活を送りながらも気になっていたのが、認知症を発症し通常の生活を送れなくなり施設にお世話になっている母のこと。




「どうしているだろうか・・・」




常に気にしておりました。ワシらが小さい頃には、母が、このような思いで日々を過ごしていたのだろうと思うと、不思議な気持ちになりました。








認知症結核薬に予防効果…マウスで確認 大阪市立大


毎日新聞 329()1052分配信


 結核ハンセン病の治療薬として使われる抗生物質の「リファンピシン」に認知症の発症を防ぐ効果があることがマウスの実験で確認されたとの論文を富山(とみやま)貴美・大阪市立大准教授(脳神経科学)らの研究グループがまとめた。認知症予防薬の開発につながる成果で、英神経学雑誌の電子版に29日、掲載された。

 富山准教授らは、マウスを円形プール(直径約1メートル、水深約30センチ)で泳がせ、足場に到着するまでの時間を計る実験を行った。リファンピシンを与えたアルツハイマー病のマウスは、周囲の風景を記憶して、5日目の実験で、健康なマウスとほぼ同じ20秒程度で足場にたどり着くことができた。一方、与えなかった同病のマウスは倍近くの時間がかかった。

 富山准教授らはハンセン病患者に認知症が少ないことに着目した。アルツハイマー病などの「変性性認知症」は、特殊なたんぱく質が脳内で集まることによって発症するとされるが、富山准教授らはリファンピシンがたんぱく質の凝集を抑える働きがあることを解明していた。

 ヒトでは既に発症した患者に投与しても進行を止めることはできないが、たんぱく質の凝集が始まってから認知症を発症するまで約20年かかるため、この間に投与すれば発症を抑えられる可能性があるという。【畠山哲郎】


最終更新:329()1126







ありがたい研究です。このような地道な研究に取り組む大学。成果主義で研究成果が出ないと研究費を削られてしまう。結果、将来とんでもない成果を出すかもしれない研究者たちは、当面の成果を出せる研究に没頭せざるを得ない。大企業への税制上の優遇ばかりが目に付く日本。将来の基盤強化を考えた時に、大学の自由な研究を保障する体制への移行を考えることは大事ではないでしょうか。




認知症の研究の進歩で、自らの意思で人生を全うできる人々が増えることは、この上ない喜びです。




母は、体調の不良があっても、自ら訴えることもなく、周囲の人が観察結果をお医者さんに説明し薬をもらうような生活をしていました。




最近では、トイレも自分では行けず、施設の若い職員たちに何から何までお世話になっていました。ワシらは、母と生活することも出来ず、週に1回程度の面会と緊急時の駆けつけだけで「家族」を維持していました。(果たして、家族なんだろうか。ワシらは、とんでもない無責任な子どもではないだろうか)




ワシが手術のために入院した後は、高齢の父が面会に行っていました。2月下旬退院したワシは、体力の回復を待って面会に行くべく、リハビリに取り組んでおりました。




そんな矢先の3月3日。施設からの電話。「○○さんが、朝おこしに行ったら息をしていませんでした。」




バタバタで駆け付けると、救急隊員により五島中央病院に運ばれた後でした。折り返し病院に行くと、先生方や看護師さんたちの懸命の処置が続けられていました。電気措置や薬による延命処置が続けられ、ワシら家族が駆けつけるまでのあいだ脈を維持していてくれました。




約2時間にわたる手当は、ついに終わり、母の人生が終結することとなりました。痛いとも苦しいとも言わずに、眠ったようにあの世に旅立ちました。それが良いのか悪いのか。苦しかったのだろうか、痛かったのだろうか。





わからない。でも、これが事実。こうした死もあるのだ。そして、ワシら家族は、不十分な理解を納得するしかない。認知症患者家族にとって、死とは、このようなものだろうか。もちろん、一律ではないだろうが、愛する家族への「不十分な尽くし」を抱えてこの先を生きていく。




認知症克服の研究が進むことは、こうした家族を減らすことにつながるのではないでしょうか。




医学者の皆さん、科学者の皆さんが、もっと、自由に研究できる社会になってほしい、と願うばかりです。






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