『知』への敬意を失った日本人。
皆さん、お早うございます。
五島地方、今日は、曇り空でスタートです。
今日のネタは、データも何もありません。
ただ、神戸新聞の記事に触発されて、うろ覚えの記憶での記事になります。
まず、神戸新聞NEXTが25日付で報道したこと。
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理研で雇い止め、1年後に600人 労組が撤回要求「日本の研究力低下」 研究チームの解散、神戸が4割 理研で雇い止め、1年後に600人 労組が撤回要求「日本の研究力低下」 研究チームの解散、神戸が4割(神戸新聞NEXT) - Yahoo!ニュース
・・・理研は職員の8割が非正規雇用。研究系職員は10年の雇用上限が16年に導入され、13年4月1日までに入所した人は同日が起算日とされた。このため、約300人が22年度末に雇用上限を迎える。この中には研究室主宰者が60人以上含まれており、その下で働く職員約300人も雇い止めになる。(一部抜粋)
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この内容について、テレビのニュースやワイドショーなどでは聞かない。
もう、他の報道機関は、『ウクライナ、ウクライナ、プーチン、ゼレンスキー』一色です。(シカリさんのブログも同じじゃないか、とのご意見も・・・。^^;)
この記事に接して、シカリさんが思ったこと。
『日本人は、アホやな~。大事な知の財産を使い捨てにして。』
『日本って、人を大事にしない国だな~』
と言うことです。
理研だけの話しではない。
大学の研究室も同じらしい。
あくまで「らしい」です。(行ったことがないので。)
こうした傾向は、決して偶然ではなく、自民党政府による日本の科学予算の方針の大転換があったからです。
それは、もう、随分、昔の話ですが、それまでは出していた地道な研究について、『成果を産まない基礎研究の予算は削る』という方針に転換したからです。
それ以来、日本の大学などでの『研究』は、何を生み出すかわからない『夢のある研究』から、結論の見えている『出口の見える研究』に格下げされたのです。
関係者も、次のように話しています。
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ノーベル賞受賞者の大隅良典さんや本庶佑さんなど名だたる研究者が「基礎研究が大事だ」と訴えているのに、なかなか政策に反映されない、と研究者たちはやきもきしている。
成果がイメージしやすい応用研究にばかり目が行き、いつ成功するか、何が成功といえるのかわかりにくい基礎研究が軽んじられていると感じている研究者が多い。
基礎研究がおろそかになれば応用研究も成果を出せなくなる、と研究者は危惧しているが、政治家や国民の皆さんにはピンとこない面があるらしい。(JBpress、2021.6.2(水)篠原 信)
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大学の研究室としては、存続のために企業などが出す補助金に頼らなくてはいけない。
となると、短期間で成果を出すような研究しか対象とならなくなる。(企業が成果の見えない研究にお金を出すはずがないですよね。)
今や、日本の多くの大学の研究室が、そのような工夫をしていると聞いたことがあります。
裏を返せば、日本の多くの大学の研究室が、何を発見するかわからない研究は行っておらず、『日本の知の裾野』をどんどん狭めているわけです。
いうならば、現代日本の科学力は、過去の研究成果を食い尽くし、未来へ送るべき成果を持ち合わせていない状態と言えないだろうか。
言わば、『砂上の楼閣』。
つくづく日本と言う国は、『知への敬意』も『未来への思いやり』も失ってしまった悲しい国なんだと思う。
ワシが言っても威厳も何もないので、このお方に「お言葉」をいただきましょう。
『日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ』
今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。
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<3月27日の誕生花>
ブライダルベール
花言葉:幸福、願い続ける
<画像は、ネットからお借りしています>