江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

世界の混乱の元凶は、アメリカをはじめとする帝国主義国家だ







テロは悪い。しかし、テロを生んでいるのは、誰なのか。元凶は誰なのか、しっかり、考えていただきたい。







田原総一朗IS問題の根源は侵略行為の責任を取らない欧米諸国だ」〈週刊朝日


dot. 1125()712分配信


 欧米にテロ予告をするイスラム国。各国で応戦の動きをみせているが、大国の思い通りに決着はつかないのではないかとジャーナリストの田原総一朗氏は懸念する。


*  *  *


 1113日の夜、パリ市内と近郊の6カ所で同時多発テロが起き、129人が死亡し、300人以上が負傷した。新聞やテレビは連日、この同時多発テロを大きく報じている。

 犯人は3チームに分かれ、ベルギー在住のフランス人たちが中軸になっていたようだ。IS(「イスラム国」)がテロを行ったと声明を出した。フランスのオランド大統領は「これはフランスに対する戦争だ」と断言し、「フランスは断固戦う。ISに報復措置をとる」と強調した。

 だが、「断固戦う」とはどういうことなのだろうか。もちろん、フランス大統領としては「テロ」に屈しない強い姿勢を取らざるを得ないだろう。だが、空爆の強化では同時多発テロへの対応にはならない。さらに今後、フランスで、いやアメリカやイギリスでもISのテロが起きる危険性がある。

 ところで、シリアの状況は極めて複雑である。アメリカやフランスはアサド大統領の失脚を図って、反アサド勢力を支援している。それに対してプーチン大統領のロシアはアサドを全面的に支持しているのである。そしてISはアサドとも、アメリカ、フランスやロシアとも対立しているのである。

 アメリカやフランスがアサドの勢力地帯とISの勢力地帯を爆撃しているのに対し、ロシアはISを爆撃すると見せかけて、実は米仏が支持している反アサド勢力地帯を爆撃している可能性も大いにある。アメリカとロシアが対立し、間接的にではあるがお互いに爆撃し合っているのでは、ISの勢いは増大するだけだ。そこでオランド大統領は16日、ISと戦うためにアメリカとロシアが協力することを要請したようだ。

 私は率直に言うと、アメリカがなぜアサドを潰そうとしているのか、よくわからない。「独裁だから」というのが要因のようだが、実はアメリカはそれで大失敗しているのだ。

 イラクフセイン大統領は独裁者であった。だが、その独裁下でイラクは安定していたのだ。ブッシュ大統領アメリカは、大量破壊兵器を隠し持っているとか、アルカイダと緊密な関係にあるとか、ありもしない理由をつけてフセイン大統領を潰した。そのためにイラクは大混乱し、混乱の中で、ISが生まれたのである。いわば、ISをつくったのはアメリカなのだ。

 アサド大統領が潰れれば、シリアはさらに混乱することになり、ISが事実上の権力を握る可能性だってある。

 話が脱線した。オランド大統領の要請で、オバマアメリカとプーチンのロシアが協力する可能性はある。

 だが、私はイスラムの世界はアメリカ、ロシア、フランスといった大国に都合の良い戦略では決着しないのではないかととらえている。

 日本は太平洋戦争に敗れ、1928年のパリ不戦条約以後の戦争の責任を全面的に取らされた。そのため、シリアの空爆になど参加しない「平和国家」となった。だが、アメリカ、イギリス、フランス、ロシアなど戦勝国は、実は第1次世界大戦前のアフリカ、アジア、中米での数々の侵略行為の責任をまったく取っていないのだ。

 例えば英仏ロの3大国は1916年に「サイクス・ピコ協定」という密約を結び、中東地域の国境の「線引き」を勝手に定めてしまった。ISはそれに怒って、イスラムの独立の旗印を掲げているのである。

週刊朝日 2015124日号


最終更新:1125()1122






田原総一朗と言う爺さん、テレビでも活躍していましたが、揚げ足取りが上手でシカリさんはあまり好きではありませんでした。しかし、今回の意見には全面的に賛意を表します。




アメリカをはじめとする帝国主義者たちは、都合よく海外進出を行い、搾れるだけ絞って、搾れなくなったら、次の餌食を狙う。ハイエナみたいな連中ですよ。自らの不始末については、圧倒的な情報発信力で都合のよい理屈を世界中にばらまく。日本も、そのあとを追いかけている。




TPPにしても、色んな経済協力協定と言う仕組みは、それぞれの国の富裕層のためにあり、それぞれの国内では貧富の格差を拡大するだけ。日本人は、豊かさを追いかける馬になって以降、礼節をわきまえない恥知らずな人間に成り下がってしまった。よその国の豊かさを吸い上げ、自らが豊かな生活を送ることに「申し訳ない」と感じる心もなくなった。情けない国です。




もう一つ、「独裁国家は許さない」という理屈も、田原が指摘するように、だからと言って外国勢が介入して、より深刻な状況を作り出している。人にしても、国にしても、成長過程は様々。その過程を無視して、自らの価値観を押し付けて、「これが正義だ、民主主義だ」と言うのは、実に、幼稚な対応ではないか。




アメリカは、日本に原爆を落としてどれだけ悲惨な無差別殺人を犯したか。日本の敗戦は確定していたのに、ソ連に核開発で負けたくないアメリカは日本を実験場として原爆を使ったのです。こうした犯罪行為をアメリカは一度も反省したことがない。日本人も、不思議なことに批判もしない。




いずれにしても、アメリカをはじめとする欧米帝国主義者たちの単純な侵略思考で世界が平定できると考えたら大間違いだと思う。




じゃあ、どうするのか。はがゆくても、出来ないことは出来ない、と知ることですね。出来ることは、緊急的措置としての人道支援ぐらいなもの。アメリカなどは、自らの価値観で他国を治めようとすることの浅はかさに気づく日が来るのでしょうか。






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