政権与党であれ、野党であれ、どのような集団、個人であれ、法的手続きなしに、誰かを罰することはできないのは皆さん知っていますよね。
NHK「クロ現」問題 谷垣幹事長「やらせに口をつぐむのが良いとは思わない」 BPO意見書に反論
自民党の谷垣禎一幹事長は9日の記者会見で、報道番組のやらせがあったとされるNHKから事情聴取した自民党を放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が「圧力」と批判したことに対し、「報道の自由があるから一切やらせに対して口をつぐんでいるのが良いとは私は思わない」と反論した。
谷垣氏は党情報通信戦略調査会によるヒアリングについて「NHKとして一応調査をされた後、やらせがあるかどうかの結論がどうだったのかを聴いた会で、事前にこうしろああしろと申し上げたわけではない」と説明。その上で、「そのようなご批判に当たるのかどうか。放送は新聞などと違って貴重な電波資源を使っていることもある。影響力も極めて大だ」とBPOの指摘に疑問を呈した。
自民党の情報通信戦略調査会がNHK幹部に事情聴取したのは、昨年5月に放送された報道番組「クローズアップ現代」でやらせが指摘された問題をめぐってのこと。これに対し、BPOの放送倫理検証委員会は意見書で「政権党による圧力そのもの」と批判。一方で、NHKに対しても「重大な放送倫理違反があった」と指摘している。
最終更新:11月9日(月)16時26分
この問題に関するシカリさんの前回の記事です。
自分勝手に呼び出して、締め上げて、「やらせだろうが!」などと決めつける。それを公表するという行為は、立派な「私刑(リンチ)」です。
広辞苑には、リンチについて「法によらない私的制裁。私刑」とありますね。
今回の件では、「生命もしくは自由を奪われ、又はその他の刑罰を科せられない」という規定に反するとまでは言えないのではとの意見もあるでしょう。
しかし、報道機関にとって、権力者・権力集団から「圧力を受ける」ということは、「生命もしくは自由を奪われ」ることに他なりません。
これからは、自民党の政策が気に入らないと言って、谷垣君を呼び出して締め上げて良いということになりますね。この考え方は、「テロ」を容認する考え方です。これから、自民党の気に入らないことについては、どんどん、好き勝手にけりをつけて良いということですね。
普通の良識ある人なら、放送に関して不満があればBPOに申し立てをするでしょう。
ちなみに、BPO(放送倫理・番組向上機構)は、NHKや民放各社で構成され、1969年に組織された放送番組向上委員会からの流れを持つ組織です。中には、放送倫理検証委員会、青少年委員会、放送人権委員会があり、様々な問題について議論・検証しています。
このような様々な問題処理の手続きが定められているにもかかわらず、自らケリをつけようとするのは、どう考えてもヤクザ。
発言の後段にある「・・・貴重な電波資源を使っていることもある。・・・」の発言に至っては、アパートの大家が住居人の不倫のうわさを聞きつけ、アパートの信用にかかると、自分で乗り込んで真相を確かめようとすることと変わりはない。
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