平和記念式典、安倍首相、あいさつで非核三原則に触れず
これまで言ってきたことを言わないということは、方針の転換ととられるのは当たり前では?
広島市での平和記念式典で安倍晋三首相が6日、あいさつで非核三原則に触れなかったことについて、菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で「首相は唯一の戦争被爆国として核兵器のない世界の取り組みを主導していく決意を表明した。非核三原則はある意味当然のことであり、全く揺るぎない」と強調した。首相周辺も「国是であり、わざわざ書かなくても分かる。全体を読めば反核の精神は理解してもらえるだろう」と話した。
一方、首相は同日午前、広島市での会見で、今秋の国連総会で提出する新たな核兵器廃絶決議案について「国際社会の今後、取り組むべき核軍縮不拡散の指針となるものとしたい」と強調。来年の伊勢志摩サミットの際、各国首脳に被爆地訪問を要請するかに関しては「被爆地を訪問し、核兵器のない世界に向けた思いを共有することは、核軍縮の推進のためにも大変有意義だ」と述べ、前向きな姿勢を示した。【樋口淳也、当山幸都】
最終更新:8月6日(木)14時57分
政治家の言葉は、その時が勝負。
あとで、色々言い訳しても、あまり意味がない。まして、自分で補足説明するのではなく、部下が説明して終わりでは、なんとも・・・・。
「非核三原則はある意味当然のことであり、全く揺るぎない」と言われても、「ある意味」とはどういうことですか?「ある意味」が無くなったら当然じゃなくなるんでしょう。
「全く揺るぎない」と言われても、憲法すら簡単に解釈変更するような人たちですからね、どんなことになることやら。
それに、日本には膨大な使用済み核燃料(平成19年度14,870トン)があるし、六ケ所村の再処理工場で年間800トンを処理すれば8000㎏のプルトニウムが作られるんですよ。(使用済み核燃料のうち核兵器に使えるのはプルトニウム239だけ。使用済み核燃料そのままでは使用できません。そのため再処理が必要になるわけです。)
最近のヒステリックな中国脅威論は、彼らにとって絶好の機会となるでしょうね。
以前の記事にも書きましたが、東シナ海でのガス田問題や尖閣列島問題、竹島問題などは、有効な行動も交渉も出来なかった日本政府の責任を、他国脅威論をあおって誤魔化しているだけ。ヒステリックに燃え上がり、戦争になったところで、何が得られるでしょうか。
今必要なのは、しつこく交渉を続けるタフな政治姿勢でしょう。そのためには、ガス田問題では、中間線の内側で日本も開発を始めるくらいの心構えが必要でしょうね。当然、批判の応酬になるでしょうが、それも交渉のうち。(ただ、ガス田開発しても採算ベースに乗るのかどうかが問題ですけどね)
テーブルの下では足の蹴り合いをしても、顔はニコニコして交渉をする。(足の蹴り合いとは、侵入者に対しては海上保安庁などの警察力で断固排除するということ。もちろん、自衛隊の警戒活動も必要ですけど、現在、紛争に発展しないのは海上保安庁が頑張っているから。ここの強化が必要です。)そんな政治力、交渉力が必要なんだと思うんですけど、安倍ちゃんは、「強い政治力」について理解できないらしく、国民を服従させるのが強い政治と考えている。そして、中国や北朝鮮に対しては、面と向かって言うことも出来ず、負け犬の遠吠え的なコメントを出すだけ。
とんだ甘ちゃんだよ。
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