小沢グループと呼ばれている皆さんへの呼びかけ
1年前、私に対する不信任案に小沢氏は賛成すると言って、造反しようとした。目的は小沢氏の思う通りにならない私(総理)を引きずり下ろすため。今回もテーマは違うが目的は全く同じ。
過去において小沢氏は何度も同じことをやってきた。その都度大半の「小沢グループ」の顔ぶれは変わっている。しかし、新たに取り込まれた「小沢グループ」の議員が小沢氏個人の駒として使われているという構造は変わらない。
小沢グループと呼ばれている皆さん、ぜひ目を覚ましてほしい。小沢氏の個利個略のために、駒として利用されることがないように、目を覚ましてほしい。そして小沢氏の呪縛から離れて、自らの判断で、行動してほしい。
<菅直人オフィシャルブログ、2012,6,23付けより>
相当、小沢さんへの憎しみが蓄積されていたのでしょうね。この際とばかりの書きようです。 |
ところで、現在の政治課題についてのコメントはありませんね。 |
この文章、二つの侮辱を含んでいると思います。一つは、「小沢グループ」と言われている議員への侮辱(各議員は国民への責任感から行動しているのでは?)、もう一つは、国民への侮辱(国民はマニフェストを無視する政党の在り方を問題視しているのに、そのことは完全に無視している)です。 |
自らの呼びかけの文章に、「個利個略」と記載していますが、この言葉は自らの心根を表すもの。ワシも、一時は菅さんに期待したんですけど、読みが浅いというか・・・ |
では、シカリさんは小沢さんに期待しているのか、というと、そうでもありません。 |
現在の政治課題は、国民にウソをつく政党の主義主張を通させるのか、という問題だと思います。ですから、小沢さんには個人的期待はありませんが、そのような「ウソ」は見逃さないという流れは支持します。(これも裏まではわかりませんが・・・) |
菅さんへの呼びかけ。「菅さん、あなたにとっての国民は、どこにいるのですか?」 |
消費税のドタバタの陰で、つい最近、原子力基本法が改正され、「安全保障に資するため」なる文言が挿入されています。 |
原子力基本法は、日本が原発の開発に手を付けるにあたって、間違っても「核兵器の開発に手をそめないように」と言うことで制定された法律です。ところが、今回の「改正」は、むしろ「安全保障のためなら核兵器の開発もしないといけない」という流れを容認するものとなっているのです。 |
菅直人ブログには、「原発に依存しないですむ日本と世界を実現する」とサブタイトルを掲げていますが、原発どころか原爆への道を開いたのが民主党というのは皮肉なことです。 |
話しは変わりますが、決められない政治を打破しよう、という流れがあります。しかし、民主主義は手間ヒマのかかるものなのです。 |
ニュース番組などでは、ギリシャの様子を批判的に放送していますが、あれこそ民主主義なのです。 |
問題なのは、「課題をあいまいにしない」ということです。課題を国民が認識できる政治こそ求められるべきではないでしょうか。 |
「でも結論を早く出さないと国際経済が」と言われる方もいるでしょう。消費税を上げたところで、財政構造は変わっていないのです。ドブドブお金を使う体質を改善せずに、消費税を上げたところで国際的評価は大して上がらないのではないでしょうか。まあ、ワシは国際評価などどうでも良い方ですが・・・ |
国際経済の無秩序は、人間の統治能力を超えてしまっているのです。ジタバタしても無駄です。 |
今必要なことは、あきらめず課題を見続け、考え続け、意見を出し続けることではないでしょうか。 |
それとも、独裁を望みますか?独裁者の丁半ばくちにまかせますか? |
しつこく、ネバネバと、忘れず、政治の課題を見続けましょうよ。 |