江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

日本とアメリカは、同盟関係ですか?

マスコミも政治家も「同盟」と連呼していますが



 沖縄の普天間基地の移転をめぐって、「同盟」という言葉が頻繁に聞かれます。


 例えば、最近の長崎新聞の記事です。

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 新聞だけでなく、テレビなどマスコミ全体で、なんの疑問も持たれないまま「日米同盟」という言葉が使われています。


 同盟とは、なんでしょうか?

<同盟>
個人・団体もしくは国家がお互いに共同の目的のために同一の行動をとることを約すること。また、その結果として成立した連携関係。

<同盟条約>
第三国に対する攻撃または防御のために相互に援助を約する条約。
                       (広辞苑より)


 
 ところで、日本には多くのアメリカ軍基地があります。その根拠となっているのが、日米安保条約です。
 

日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約

第1条 

国連憲章の武力不行使の原則を確認し、この条約が純粋に防衛的性格のものであることを宣明する。
 
第2条 

自由主義を護持し、日米両国が諸分野において協力することを定める。
 
第3条 

日米双方が、憲法の定めに従い、各自の防衛能力を維持発展させることを定める。
 


 読んでいただいておわかりの通り、どこかの国を敵国とした「同盟条約」でないことは明らかです。


 第二次世界大戦後、アメリカには大きな課題があったといわれています。



  ①ソ連・中国など共産圏勢力の拡大阻止。

  ②日本の再軍国主義化の阻止。



 この二つの課題を解決する方法として、日米安保条約の締結であるし、日本の各地への基地の配置であると言われています。




同盟とは、対等な国の間で使う言葉です。


 辞書にもあるように、同盟は対等な国同士の間の関係を約束する行為です。でも、日本とアメリカは「対等な関係」でしょうか?


 正確に言うと、自民党政権下で維持されてきた日米関係は「対等な関係」だったのでしょうか?




 全国に散らばった米軍基地の存在、これらを維持するための「思いやり予算」、米軍軍人が犯罪を犯しても警察権すら行使できない状態、日本人が家庭を犠牲にしてまで築き上げた国家財政をアメリカ国債購入につぎ込み塩漬けにしている現状、アメリカを通してしか外交を出来ない状況。




 あげたらキリがありませんね。

 つまり、これまでの日本とアメリカは、決して対等な関係ではありませんでした。

 ですから、「同盟」などという言葉を使うこと自体、恥ずかしいことなんです。

 これまでの日本は、アメリカの属国でしかないのです。




同盟するには、覚悟が必要です。



 同盟と言う言葉の規定でわかりますように、一方の国に何かあったら、もう一方は全力で応援しなくてはいけないのです。



 つまり、同盟国が戦争状態に入った場合、もう一方の国は、前線に出かけて応援する義務があるのです。




 日本の現状から判断して、果たして、そのようなことが出来るでしょうか。

 難しいのが現状です。

 なぜなら、自衛隊は4~5万人程度の組織ですが、これでは海外展開は出来ません。

 ここで、問題になるのが徴兵制の復活です。




 現在の任意応募制の自衛隊では、同盟国としての義務は果たせないのです。

 そこで、一部保守的な人たちの間で言われていたのが、徴兵制の復活でした。(最近では、聞きませんが)



 日本国民は、同盟を認める場合は、否でも、そこまで進むのだと言う事を理解し、覚悟をする必要があります。




 少なくとも、ワシは、そんな覚悟は出来ません。

 ワシは、徴兵されても役に立たない年齢だから心配ありませんが、子供や孫を訳のわからない戦争に駆り出されることは認められません。




普天間基地の移転先の決定には、十分な時間を


 岡田外相をはじめ、色んな人の口から、「日米関係の危機」が喧伝されています。

 確かに、交渉の最前線にいる人々にとっては、打開策が見えない状況では、様々な不安がつのることでしょう。



 でも、これまで自民党政権下で十数年ももめてきた問題です。


 成立してわずか三ヶ月の連立政権に「18日までに結論を」などということは暴論です。


 あるアメリカの高官は、「3党連立が大事か、日米同盟が大事か」とも発言したとか。



 まあ、交渉ごとですから、自分の要求を通すためには極端なことも言うでしょう。しかし、この二つの発言の裏には、これまでの属国としての日本の地位がはっきり出ているといえます。


 この発言は、明らかに『内政干渉』です。(なぜ、マスコミも政治家も抗議しないのでしょうか?)



 日本国民が8月の選挙で選択したのは、国内問題だけでなく、アメリカなど外国の関係を含めて、これまでの方針に「ノー」と言うことだった事を理解するべきでしょう。



 普天間の問題がこじれたとして、それだけで日米関係が悪化すると考えるのは早計ではないでしょうか。いや、もしそうだとしたら、『アメリカにとって日本が、その程度の存在でしかなかった』ことを示すことになるのではないでしょうか。



 そこは日本人として冷静に見つめたいものです。





軍事同盟より、環境同盟を。



 人類にとって最大の問題は、環境問題でしょう。(と、ワシは思っていますが)


 COP15(気候変動枠組み条約第15回締約国会議)では、アメリカも日本も中国も、後ろ向きな姿勢で参加国の顰蹙(ひんしゅく)を買っているようですが、いつまでも「仮想敵国」を作って軍事費を浪費続けるより、こうした環境問題に真面目に取り組む「環境同盟」こそ大いに論議される必要があると思うのですが。



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