格差社会の中で、必死に子供を守る母親
今朝の長崎新聞に、次のような記事が載っていました。
都営住宅に一人で暮らす女性(78)は、毎月の年金約十一万円から息子夫婦に二万円を渡している。「不況で息子の給料が減った。大学に通う孫の学費の足しになればと思って」。自身の生活も苦しいが「母親としてほっとけない」と言う。
失業した娘と同居しているが、娘の将来を心配して、質屋に通ってでも月3万円は娘名義の貯金をしている。
このことについて、次のような解説が載っていました。
全国の年金受給者でつくる全日本年金者組合中央本部(東京)の阿久津嘉子さんは「経済的に自立できない息子や娘を一人で支えている女性が生活苦を訴える相談が目立ってきた。 夫がいれば二人分の年金を何とかやりくりできるが、夫と死別すると女性は年金が減って苦しくなる」と話す。 内閣府が二〇〇八年に実施した全国調査によると、六十五~七十四歳の単身女性の年間収入は、百二十万円以上百八十万円未満が30・3%、百二十万円未満が26・3%と、同年代の単身男性より貧困が深刻であると分かった。 特定非営利活動法人(NPO法人)「高齢社会をよくする女性の会」理事長の樋口恵子さんはこうした高齢女性の貧困を「貧乏」「ばあさん」の頭文字から「BB」問題と名付けている。 最近特に関心を寄せているのが、ある程度の収入があっても、子どもの失業などでBBに陥る例だ。 貧困問題に詳しい唐鎌直義専修大教授は「高齢女性はただでさえ貧困なのに、子世代の生活を背負い込んだらますます困窮する。弱者に社会のリスクを押し付けるのは問題だ」と話している。
ハトヤマ・レートなどと呑気な事を言っている場合じゃありませんでした。
前回、鳩○お母さんの愛をネタにしましたが、今朝の記事には涙が出ました。
ハトヤマ・レートなどと呑気な話しをしている場合じゃ、ないですね。
どうして、これほど格差があるのだろうか?
昔の人は、どうしても生活保護に頼る事を恥と考え、利用しない場合が多いみたいですね。
でも、どうしようもない状態に陥るより、頼ったほうがいいと思いますけど。
年末をむかえ、テント村とか話題になりますけど、何気ない生活を送っている人々の中にも、このようなギリギリの生活をしている方が、沢山いるのですよね。
幸いにも、我が家では、そこまではない。
わずかでも、孫にお年玉をあげられる。
そのことに感謝して、恵まれない年の瀬を迎えようとしている皆さんに、少しでも良いことがありますように祈ります。
そして、全てのお母さん達が心豊かな生活が送れますように!