まさか、日本の閣僚の口から同様の言葉が飛び出すとは、びっくりしたよ。
金融庁の報告書 麻生金融相が受け取り拒否「政府のスタンスと異なる」
産経新聞、2019.6.11 12:26
95歳まで生きるには夫婦で2千万円の蓄えが必要とした金融庁金融審議会の報告書について、麻生太郎財務相兼金融担当相は11日の記者会見で「世間に著しい不安や誤解を与えており、これまでの政府の政策スタンスとも異なる」と述べ、正式な報告書として受け取らないことを明らかにした。
報告書では総務省の家計調査を基に、夫65歳以上、妻60歳以上の無職世帯では毎月平均5万円の赤字が生じているとし、今後30年の人生があるとすれば、単純計算で2千万円が必要と試算した。麻生氏は「赤字という表現を使ったのは極めて不適切」と述べた上で、「高齢者の生活は多様で、毎月貯金を取り崩している人もいるし、息子と一緒に暮らして困っていない人もいる。平均値で出すのには無理がある」とした。
また、政策スタンスとの相違点については「公的年金は老後の生活をある程度賄うことができると言ってきた」と述べた。

『参議院選挙直前と言うのに、こりゃあ、まずいぜ~』
麻生君が、これほど慌てる姿を見るのも久しぶりなような気がする。
報告書が出された直後には、随分、得意顔で説明していたけど、昨日・今日の慌てぶりは尋常じゃないね。
挙句の果てが、「受け取らない」・・・。子どもか・・・。^^;
でもね、厚労省も5月15日に、似たようなレポートを出しているんだけど、あちらはどうするの?

このレポートの中には、次のような記述があるんですけど・・・。
野党が気づかないから、こちらはおとがめなしですか?(関係部分のみ抜粋)
70歳までの就業機会の確保
● 高齢化の一層の進展、現役世代の急減という2040年の人口構造に対応し、我が国の成長力を確保するためにも、より多くの人が意欲や能力に応じて社会の担い手としてより長く活躍できる環境整備が必要。 →個々の高齢者の多様性を踏まえ、従来の65歳までの雇用確保措置に加え、様々な就業や社会参加の形態も含 めて、70歳までの就業機会の確保を図り、その活躍を促進する。
多様な働き方の実現に向けて~中途採用の拡大、副業・兼業の促進
● 人生100年時代に向けて、高齢者、女性、不安定就労者なども含めた様々な立場の方が、個々の事情に応じて多様で柔軟な働き方を選択できるよう、中途採用の拡大や、副業・兼業の促進に向けた環境整備を 進めていく。
「人生100年時代」への公的・私的年金制度の対応
このような変化を踏まえて、人生100年時代に向けた年金制度改革に取り組む。・基本的な考え方 「より長く多様な形となる就労の変化を年金制度に取り込み、長期化する高齢期の経済基盤を充実」 ・改革の2つの柱 「多様な就労を年金制度に取り込む被用者保険の適用拡大」、「就労期の長期化による年金水準の充実」
ここに書かれているのは、『死ぬまで働け、元気なうちには副業・兼業もして寝ずに働け、年金制度は破綻しているんだよ』ってことですけど。
今回、大騒ぎになっている金融庁の作業部会の報告書と同じ内容だと思うんですけどね。
まあ、日本人は働き者だから、頑張って働いて下さい。
ワシャ~働かね。
好き勝手なことして、楽しい人生を送らせてもらうよ。
もちろん、金はねぇけどよ。
安倍晋三君、安心しなさい。
どんなことがあっても、日本国民は君を支持するんだから。