江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

冬の道

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                            (写真は、春先のものです)
随分、久しぶりの記事です。ごめんなさい。


五島高校には、寮があります。

五島自体も島ですが、さらに離れた島にも子供達がいます。

そこからの通学は当然出来ません。

陸続きの所でも、交通の便が悪く通学できない所があります。



シカリさんの子供達も、寮に入って高校に通いました。

家には、土曜日・日曜日に帰ってきます。

そして、寮に帰るのは、月曜日の朝になることが多かったですね。

シカリさんは、月曜の朝、子供を寮に送り届け、それから仕事という日が多かったんです。

そのような日の模様を詩にしました。(随分前の作品です。)

冬の道

木立を縫うように伸びる島の道
寮へと帰る我が子を
送った
一台の車
霜解け水の滴るガードレール
触れるか
ボディはスレスレに
白い息でも吐くよに走る

車の中
ヴォリューム最大のままスピーカー
季節はずれの歌をたたき出す
サザンが歌う
   ヤーレン ソーラン

助手席のシートに
とっくに温もりはなく
空白乗せ
車は走る
走る車の中
サザンが歌う
   ワッパ ラッパ

陽だまりを抜ける
一台の車
湿った路面を
タイヤ軋ませ
車の中
相変わらず
調節されないヴォリュームで
サザンが歌う
   カゴメカゴメ 時間よ止まれ
   エンヤコーラ!!