江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

「反撃能力」獲得の先は『欲しがりません、勝つまでは路線』。

 

 

 

皆さん、お早うございます。

 

 

五島地方、今日は、晴れ空でスタートしそうです。

 

 

 

 

 

最近、世の中が随分騒がしくなってきました。

 

 

長引くロシアによるウクライナ侵攻、見境のない北朝鮮によるミサイル発射実験、中国艦船による尖閣諸島近海への接近、進入。

 

 



このような状況下に置かれると、何となく胸がザワザワして、『日本、危ないんじゃね』って思う気持ちになるのは、よ~~く分かります。

 

 

なにせ、こうした状況を作り出している国々の本心が読めないからね。

 

 

ロシア、北朝鮮、中国が、何を考えているのか、さっぱりわからない。

 

 

そこへもってきて、上記のような行動をされれば、一番近くにある日本と言う島国の国民としては、怯えるのは自然な成り行きだと思います。

 

 

危機感を有しない生き物は生き延びれない、と言われていますからね。

 

 

当たり前だ。

 

 

怯え、危機感をクリアするために、『どうすれば良いのか』と考える。

 

 

さて、そこで我が国の政権与党が考えた結果が明らかになった。

 

 

政府は、自衛目的で敵のミサイル発射基地などを攻撃する「反撃能力」を、武力攻撃を防ぐための「必要最小限度の自衛措置」と位置づけたようです。

 

 

自民党は、4月に防衛の在り方について提言を行っていたが、その中には、敵の司令部などの「指揮統制機能」も挙げていたけど、そこまでは踏み込まなかったようです。

 

 

戦後、専守防衛を国の方針としてきた日本としては、大きな方針の転換になる。

 

 

しかし、そのことを『解散総選挙で国民の意を問うべき』などの声は出てこない。

 

 

方針転換について、政府は、日本の安全保障環境について、中国や北朝鮮などを念頭に、「ミサイル戦力を質・量ともに強化し、関連技術と運用能力を向上させている」と分析したうえで、「ミサイル防衛網だけで完全に対応することは困難だ」とし、そのうえで、反撃能力の行使は憲法国際法の範囲内で、専守防衛を堅持し、「先制攻撃は許されないとの考えに一切変更はない」としています。

 

 

さらに、反撃能力は「万やむを得ない必要最小限度の自衛措置」で、その対象は、攻撃を軍事目標に限定している国際法を順守しつつ、「個別具体的な状況に照らして判断する」としています。

 

 

そして、この反撃能力の行使で使用する装備品として、陸上自衛隊の「12式地対艦誘導弾」の改良型整備に加え、米国製の巡航ミサイル「トマホーク」の購入(2027年度までをメドに最大500発)を目指しているそうです。

 

 

なお、「12式地対艦誘導弾」は、射程を伸ばす改良が必要で、実戦配備は26年度以降とされているそうです。(それまでは、攻撃を待ってくれる?ことを想定できるのなら、攻撃されないという想定も出来るだろう)^^;

 

 

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12式地対艦誘導弾>

 

12式地対艦誘導弾(ひとにいしきちたいかんゆうどうだん)は、日本の陸上自衛隊が装備する地対艦ミサイル(対艦誘導弾)システムで、2012年度から調達が開始された。別称はSSM-1()

概要

88式地対艦誘導弾(SSM-1)の後継であり、当初は88式地対艦誘導弾システム(改)と呼称されていた。試作は平成13年度から行われており、開発所要経費は約138億円。艦船における対艦ミサイル迎撃能力の向上に対応し、主にミサイルの生存性向上が改良の主眼となっている。

本システムは以下により構成される。

  • 捜索標定レーダー装置:2基(1/2tトラックに搭載)
  • 中継装置:1基(同上)
  • 指揮統制装置:1基(3 1/2tトラックに積載)
  • 射撃管制装置:1基(同上)
  • 発射機搭載車両:1-4輌
    • 及び誘導弾6発(1輌当たり)
  • 弾薬運搬車:1-4輌
    • 及び誘導弾(予備弾):(1輌あたり6発を7tトラックに搭載)

 

< トマホーク >



米国の主力精密誘導型巡航ミサイル。射程は1250キロ・メートル以上で、全地球測位システム(GPS)衛星の位置情報を活用し、目標をピンポイントで攻撃できる。最近では2017年、18年のシリアへの攻撃などで使用された。英国は2014年に65発を計1億4000万ドル(約190億円)で購入した。米英豪による安全保障協力の枠組み「オーカス」(AUKUS)が昨年9月に創設されたのに伴い、オーストラリアにも売却を約束している。

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さて、こうした政府の方針を国民は喜ぶのでしょうか。

 

 

数か月前、自衛隊の幹部が、政府の武力増強路線について、『戦略がない』と批判していました。(どのような状況で武力行使に踏み切るのか、どのように戦争を終結するのか、が検討されていないということです。)

 

 

もちろん、政府としても、性質上、全てを明らかにすることはないでしょう。

 

 

とは言え、限られた情報の中でも、政府の志向する『武力増強路線』が、国民生活を守る、という基本を忘れているような気がする。

 

 

もちろん、昔から日本の軍人・政治家の目的は、『国土を守ること』が目的で、国民の命・生活を守ることを目的としていなかったことは知っている。

 

 

しかし、まさか、いまだにそのような路線で進んでいるのだろうか。

 

 

ただ、自民党の提言や今回の政府の見解を見ていると、どうしても、そうした疑念が拭い去れない。

 

 

なぜか。

 

 

あまりにも幼稚な想定が多すぎて、それに伴う国民の危険が多すぎるということ。

 

 

例えば、自民党の提言にあった『敵の指揮統制機能攻撃』にしても、指揮統制機能がどこに配置されているのか把握も出来ないのに、それを公然と言う所が、ノー天気。

 

 

ミサイル発射基地を攻撃するにしても、北朝鮮の場合は、固定の基地もあるが列車で移動する基地もある。線路をもれなく破壊できるのかな?

 

 

 

 

しかも、北朝鮮は、南は韓国、北西部は中国、北東部はロシアに囲まれている。仮に、日本がミサイルで反撃するにしても、第三国の上空は通過できないので、東北・北海道方面からしか出来ない。

 

 

さらには、潜水艦から発射するミサイルもある。どうやって反撃するのだろうか。(この前、ミサイルが日本列島を通り過ぎてから、Jアラートを発動したということもありましたよね。日本の察知能力はその程度なんですよ。残念ながら)

 

 

もう、夢を見ているのか、としか思えない。

 

 

どこかの国が、侵攻を決意した場合、第一弾、第二弾とか、防ぎようがないのは明らかだ。

 

 

さて、攻撃されたから反撃するぞ、と言って、反撃して、相手が攻撃を止めるのか?

 

 

個人の恐怖心と言う感情レベルで考えてはいけない。

 

 

侵攻、反撃の現場には、多くの破壊と死傷者が出る。

 

 

しかも、日本の場合、全国に万遍なく原発がある。そこを攻撃されたらどうなるのか。

 

 

さらに、島国の日本は、現在、食料自給率38%程度。エネルギーもない。

 

 

果たして、戦争になって何ヶ月持ちこたえることができるのか。

 

 

そんなことは、考えたくないのだろうか。『あり得ない』と思っているのだろうか。

 

 

おめでたい、としか言えない。

 

 

もちろん、攻撃された場合、指をくわえて眺めていよう、などとは言わない。侵略を防ぐ努力はしないといけない。(シカリさんは、専守防衛が妥当と考えています。)

 

 

ただ、限界があることは、挙げればきりがないくらいだ。

 

 

だから、平時にするべきは、『外交』しかないだろう。どの国であっても、無駄に国民(兵士)を傷つけ、多額の費用を必要とする戦争を好んでするはずがない。そうした中、戦争を選択する国には、それなりの理由があるはずでしょう。お互い接触を重ね、相手の危機を感じ取り、危機を減らす努力をすることが、もっとも、有効だと思うのだが違うのでしょうか。

 

 

国のトップを始め、各層での交流を繰り返す努力。そうした努力が見られない。

 

 

武力で何とかなるという妄想に取りつかれ、無駄なお金を使う行為が、如何に虚しいものか、先の大戦でイヤと言うほど身に染みたはずだ。

 

 

政府は、今回の方針に伴う財源補てんとして、使われていない新型コロナウイルス対策関連費利益剰余金(計1494億円)、為替介入の資金として管理されている外国為替資金特別会計の剰余金(年間2兆~3兆5千億円程度)、財政投融資特別会計の積立金(3年度末で約1.2兆円)などを考えているようだが、ドブに捨てるようなものだ。(おそらく、行きつく先は、増税路線でしょうね。国防大増税を目論む自民党だが、彼らに国防を語る資格はない!! - 江戸っ子でぃ (hatenablog.com)

 

 

もっと言えば、必要以上に危機を煽り、それで儲けようとする勢力・国もあるのだから注意が必要だ。

 

 

要は、繰り返すが、平時の外交。嫌いと言われても相手のフトコロに入り、意見交換を重ねること。それしかない、と思うシカリです。(あ、あとは国連の強化)

 

 

<参考:五島での特殊訓練>

 NHK長崎 五島列島で“尖閣諸島念頭”の特殊訓練 | NHK

(現場の思いは、「衝突を回避したい」です)

 

 

 

 

 

 

今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

 

今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。

 

 

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