江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

国境の島・石垣島で「反撃能力」批判の意見書採択

 

 

 

皆さん、お早うございます。

 

 

五島地方、今日は、雨模様でスタートしそうです。

 

 

 

 

 

20日付の八重山日報の報道によると、19日の石垣市議会最終本会議では「反撃能力」を持つ長射程ミサイルを石垣島に配備しないよう求める野党の意見書が賛成多数で可決されたそうです。

 

 

意見書では、政府が安保関連3文書で保有を決定した反撃能力保有について「近隣諸国を必要以上に刺激する」「自ら戦争状態を引き起こす」など政府の方針を批判する内容となっており、日ごろ、保守的とみられる石垣市議会としては珍しいことと言えるでしょう。

 

 

会派名簿 (令和4年11月28日時点)

会派名  公明石垣(こうめいいしがき)  結成日・令和4年9月29日

 

氏 名

所属政党

当選回数

代 表

石垣 達也(いしがき たつや)

公明党

2

会 員

平良 秀之(たいら ひでゆき)

公明党

6

会派名  バガスマ風の会  結成日・令和4年9月30日

 

氏 名

所属政党

当選回数

代 表

長浜 信夫(ながはま のぶお)

無所属

4

会派名  日本共産党(にほんきょうさんとう)  結成日・令和4年10月3日

 

氏 名

所属政党

当選回数

代 表

井上 美智子(いのうえ みちこ)

日本共産党

3

会派名  ゆがふ  結成日・令和4年10月11日

 

氏 名

所属政党

当選回数

共同代表

花谷 史郎(はなたに しろう)

無所属

3

共同代表

内原 英聡(うちはら ひでとし)

無所属

2

会派名  未来(みらい)  結成日・令和4年10月11日

 

氏 名

所属政党

当選回数

代 表

箕底 用一(みのそこ よういち)

無所属

4

会 員

後上里 厚司(しいうえざと あつし)

無所属

2

会派名  自由民主石垣(じゆうみんしゅいしがき)  結成日・令和4年11月28日

 

氏 名

所属政党

当選回数

代 表

長山 家康(ながやま いえやす)

自由民主党

3

会 員

仲間 均(なかま ひとし)

自由民主党

8

我喜屋 隆次(がきや りゅうじ)

自由民主党

4

東内原 とも子(ひがしうちはら ともこ)

無所属

4

友寄 永三(ともよせ えいぞう)

無所属

3

石川 勇作(いしかわ ゆうさく)

無所属

2

伊良部 和摩(いらぶ かずま)

無所属

2

登野城 このみ(とのしろ このみ)

無所属

1

髙良 宗矩(たから むねのり)

無所属

1

 

 

会派一覧を見ても、明らかに自民党公明党で多数を形成していますよね。(独特の会派名で、どれが野党なのか分かりませんね。^^;)

 

 

実は、普段は、自公政権寄りの意見書が可決されることが多いそうで、今回のケースは異例の事態だそうです。

 

 

提案者の花谷史郎さんは「他国にミサイルが届くという状況が緊張感を高めるのは事実だ。配備されるのが石垣島となると、ここが仮想敵国の攻撃目標になり得る」と主張し、同じく野党の砥板芳行さんも、石垣島が他国の攻撃を受ける「脅威圏内」にあるとした上で「石垣島に他国に到達するミサイルを置くのは、敵から離れた場所から攻撃する『スタンドオフ防衛』から大きく逸脱している。(長射程ミサイルの配備は)自らここを戦場にすることだ」と意見書の正当性を主張しています。  

 

 

 

 

さらに、長浜信夫さんは「だんだん軍備拡大がエスカレートする状況を感じる。いよいよ石垣島でもエスカレーションのレベルが上がり、ゆくゆくは戦争状態になることが憂慮される」と反撃能力保有に疑義を呈している。

 

 

当然、与党側からは様々な反発の声が相次いでいる。  

 

 

与党側の石川勇作さんは「日本が緊張感を作り出しているわけではなく、周辺諸国の挑発行為があってこうなっている。事実でないことを書くのはどうか」と注文を付け、友寄永三さんは「近隣諸国を刺激するというが、それは中国、北朝鮮、ロシアか。あちらのほうが十分(日本を)刺激している」と主張している。

 

 

さらに、高良宗矩さんは「(意見書が可決されると)石垣市議会は誤った『反撃能力』の認識を持つことになってしまう。日本は専守防衛を変更していないし、先制攻撃は許されないと明記している」と意見書に反対の主旨を説明している。

 

 

一方、石垣島への長射程ミサイル配備に関しては、与党・公明の平良秀之さんも情報公開と住民への十分な説明を求める意見書を提案し、反撃能力保有に関しては「専守防衛の考え方を変更するものではない」とする政府の説明に沿った内容の意見書を可決している。

 

 

そのうえで、野党の意見書を否決する方針で本会議に臨んだものの、中立会派「未来」の箕底用一さん、後上里厚司さん、中立の仲嶺忠師さんが両方の意見書に賛成したため、いずれも可決される結果となったそうです。

 

 

 

さて、この事態を皆さんは、どのように受け止められますか?

 

 

現在の日本におけるアンケート結果では、「防衛力の増強には賛成」が多数を占めている。ところが、そのための「増税には反対」が多数を占めている。

 

 

石垣市議会での議論とは違う内容ですが、何となく日本全体に漂う「不安」を表しているような気がします。

 

 

今にも、仮想敵国が攻めてきそうな論議をする皆さん。

 

 

その主張に反論するワシみたいな人々。

 

 

さらに、「攻められるのは不安だが、我が身に降りかかる事柄は、避けたい」と言う立場の方々。

 

 

バイデン大統領へのお土産の中身を決めたかった岸田総理は、何も説明せず、議論はかみ合わず、空論の空中戦。

 

 

例えば、今回の日本の議論を見て、韓国では「日本が北朝鮮を攻撃するには韓国の同意が必要」との話が出ていて、それに対して日本国内では「そんな馬鹿な。一緒に戦っているのに、いちいち韓国の同意が必要だなんて」との反論が出ている。

 

 

このやり取りを聞いて、シカリさんは日本人のおめでたさが恥ずかしくなりました。

 

 

韓国にとって北朝鮮は不当に占領された状態。つまり、韓国の領土です。(韓国の憲法第3条には「大韓民国の領土は韓半島とその付属島嶼(島)とする」と明示されている。)

 

 

その領土にミサイルを撃ち込むのなら、当然、了解が必要でしょう。主権を理解出来ない人が戦争を口にするのは危険だ。(政府内や自衛隊では理解されているでしょうが)

 

 

さらに、韓国の上空を通過させるようならなおさらのこと。

 

 

こうした具体的議論を吹っ飛ばしているからこそ、おめでたい議論が出来るんでしょう。

 

 

おそらく、こうした横道にそれるしかない議論が今後も続くのだろうね。

 

 

皮肉な言い方をすれば、それだけ日本は平和なんだろう。

 

 

じゃあ、保守派が言う危機は全くないのかと言うと、そうではない。

 

 

保守派にしても、反対派にしても、正しい情報を前提として国防や主権を本気で議論する必要があるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

 

今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。

 

 

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