江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

ロシアの外交官、ウクライナ侵攻を批判し辞職!

 

 

 

皆さん、お早うございます。

 

 

五島地方、今日も、晴れ空でスタートです。

 

 

 

 

昨日は、ロシアの若者について記事にしました。

 

 

今日は、同じロシアの人でも経験の深い社会人についての情報に触れさせていただきます。

 

 

その人は、ロシアの外交官で、ボリス・ボンダレフさんと言うお方。

 

 

 

 

ジュネーブ国連代表部に勤務されていた方で、外交畑で20年間も経験を積まれて来たキャリアの人のようです。

 

 

そのお方が、ジュネーブにある各国政府の代表部に対して、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシア政府に抗議して辞職する、という内容の声明を送ったそうです。

 

 

 

 

一応、声明文書の画像は添付しましたが、読めませんので、あちこちの報道内容から、主旨を記載させていただきます。

 

 

「20年間の外交官としてのキャリアの中で外交政策の転換を目の当たりにしてきたが、ことし2月24日ほど自国を恥じたことはなかった。プーチンが仕掛けたウクライナと西側世界全体への侵略戦争は、ウクライナの人々への犯罪にとどまらず、ロシアの人々への最も深刻な犯罪かもしれない」

 

「今の外務省は外交をするのではなく、戦争の挑発、うそ、憎悪に終始している。外交官になるための教育を受け20年にわたって働き、外務省はわが家となり、家族にもなったが、この血生臭く、愚かで、必要の無い不名誉を共有することはできない」

 

「今回の戦争を企てた者の望みはただ一つ。永遠に権力にとどまり、悪趣味な豪華宮殿に住み、トン数と費用においてロシア海軍全体に匹敵するヨットで航行し、制約のない権力と完全な免責を享受することだ」

 

「偏りのない情報、公平な分析、冷静な予測の代わりに、1930年代のソ連の新聞を思わせるプロパガンダの決まり文句がある」

 

「現在の外務省は外交のための組織ではない。戦争の扇動とうそ、憎しみのための組織だ」

 

 

全ての指摘が、なるほど、と納得できるものです。と言うか、こうだから、ロシアは混迷しているのだと理解出来ます。

 

 

また、『ロシアの人々への最も深刻な犯罪』という指摘は、日本国内で武装強化を煽る人々にも当てはまることで、とても意義深いものだと思います。

 

 

ところで、これだけのロシア中枢批判をして、この人やその家族は、無事でいられるのだろうか、と心配してしまいます。

 

 

もう、とっくに、どこかの国に亡命したかもしれないですね。

 

 

同じロシア人でも昨日触れた若い兵士は、経験も浅く、立場上、ただただ、上の指示に従うしかない。

 

 

一方、このボンダレフさんは、ロシア国内のみならず広く世界を見ているし、在外機関に勤務しているということも有り、『縁を切ったら逃げれば何とかなる』と言うこともあってか、自分の意見を発信できた。

 

 

ウクライナの人々の日常を奪ったロシアの侵略戦争は、ロシア人の日常も大きく奪ってしまっているということが、よくわかります。

 

 

さて、問題は、ここからです。

 

 

逃げることができる環境にあるから、とか、締め付けが強くないから、と言うことだけで政治的なメッセージを発信するわけではないでしょう。

 

 

20年に及ぶ外交官生活の心情的根幹部分を踏みにじられたという思いから義憤に駆られて、と言うより自分自身の人生を踏みにじられたとの思いからの行動でしょう。

 

 

問題は、このお方の行動がロシア国内でどのように伝えられるのか、あるいは、なかったことにされるのか、さらには、『不良行為により退職した』と偽造されるのか、そこのところが心配です。

 

 

外部から見ていて、『これは正しいだろう』と思われる情報が、ロシア国内の人々に少しでも多く伝わることを期待したいものです。

 

 

ところで、このボンダレフさんは「参事官」という立場だったそうですが、まあ、結構な立場でしょうね。

 

 

そのような立場にある日本の官僚で、政府の不正に抗議して声明を発表して辞めるようなお方は・・・・。いないか・・・。

 

 

 

 

今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

 

今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。

 

 

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