「KAZU I(カズワン)」事故、あの社長が安全統括管理者?
皆さん、お早うございます。
五島地方、今日は、雨模様でスタートです。
23日、乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が消息を絶つという痛ましい事故が起きてしまった。
これまでの捜索で、11名の方の死亡が確認されているが、他の方の消息も船の行方もわからない状態。(28日、3名の方が発見されたそうですね。)
乗客の皆さんの情報に触れるにつれ、なんとも切ない気持ちで一杯になります。
にもかかわらず、会社は事故に関する記者会見も開かず、『随分、無責任な会社だ』と思っていたら、やっと、家族への説明会と記者会見が開かれた。
その内容については、シカリさんは多くは知りません。
ニュースを通じて、わずかに知り得たことで、とても気になったことがありました。
<その1>
船と会社が交信する無線が壊れていたことも分かっていたが、そのことについての桂田社長の答弁は次の通り。
「携帯電話や他の運航会社の無線でやり取りも可能なので出航を中止する判断はしなかった」
<その2>
同業他社や漁師が出航しなかった事故当日になぜ船を出したのか、との質問への答弁。
「お客様もやっぱり、このような先端まで来て、ちょっとでも走ってほしいという要望がある」
「(客が波による揺れを)体感して『(もう港に)帰ってくれ』みたいな気持ちになって、納得していただける方法を取っていた」
シカリさんが気になった二点のうち、まず、一点目の無線のことですけど、『他の運航会社の無線でやり取り可能』と言う答弁。
この答弁を聞いて、あきれ果てましたね。
人命を預かる立場の人間としての緊張感も責任感もない答弁ですね。
二点目の「(客が波による揺れを)体感して『(もう港に)帰ってくれ』みたいな気持ちになって、納得していただける方法を取っていた」との答弁に至っては、恐ろしい人だと思いましたね。
つまり、『観光客には口で説明しても理解出来ないから船で揺られて怖さを理解してもらうしかない』と言う意味でしょう?
これまでの数日の間に、ニュースなどで他社の関係者が、『私たちは出航しない日でもあの会社は船を出していた』という証言が紹介されていたけど、本当だったのですね。
記者会見の冒頭では、『お騒がせして申し訳ありません』と土下座をしたけど、内容は軽く、無責任な認識が明らかになっただけ。
実は、船の運航をするためには、いろんな安全管理上の体制を作る必要があるみたいですけど、その中に「安全統括管理者」と言う名称を見つけました。
初めて聞く名称だったので調べてみました。
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安全統括管理者とは、輸送の安全に関する業務を統括管理する最高責任者であり、事業運営上の重要な決定に参画し、企業経営上管理的地位にある者(経営トップ)の中から、以下のいずれかの要件に該当する者を選任します。
①地方運輸局長が上記と同等以上の能力を有すると認めた者
・海上運送法及び内航海運業法に基づく運航管理者又は運航管理員(運航管理補助者)
・船長又は乗組員
・船舶の運航管理に関する業務
・ISMコードの管理責任者又は安全管理組織の要員
・その他、「安全マネジメント体制の確立、実施、維持」に相当する業務
②地方運輸局長が上記と同等以上の能力を有すると認めた者
・経験年数3年未満であるが、現に、海上運送法又は内航海運業法に基づく運航管理者である者
・経験年数3年未満であるが、現に、ISMコードの管理責任者である者
国際安全管理コード(ISMコード) |
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人的ミスによる事故を未然に防ぐため、ソフト面での安全対策を充実・強化することを目的として、1993年11月にSOLAS条約(海上人命安全条約)第IX章として採択された。船主または船舶の安全に関して責任を有する者(「会社」=船舶管理会社等)に対し、安全管理システム(SMS)の確立、陸上安全管理担当者の選定、安全運航マニュアルの作成、緊急時の対応措置、船舶および装置の維持・管理などを義務づけ、これを船舶の旗国政府が審査し、審査に合格した会社および船舶には適合証書が発給される。1998年7月以降、順次この証書の備え付けが義務付けられ、2002年7月1日より国際航海に従事する総トン数500トン以上の全ての船舶に適用された。 |
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実は、この「知床遊覧船」の安全統括管理者は、桂田精一社長だそうです。
果たして、この人物に、そのような資格があったのでしょうか?
経験とか技術的資格とか、あったのでしょうか?
桂田社長の経歴をネットで調べると驚きの事実が!
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なんと、元陶芸家!!
他のネット情報では、ある県の陶芸関係研究所みたいなところで長年働いていたようです。
海の仕事とは関係もない仕事を長年やってこられた方が、「しれとこ村グループ」とか言う観光関係会社の社長になり、2016年に「知床遊覧船」を買収と同時に社長兼安全統括管理者に就いたということです。
その後は、ある経営コンサルタントの助言を受けながらベテラン船長などをリストラし、経費節減を行い黒字経営へと導いたそうです。
ここで、不思議なのは、『こうした管理体制は国の許認可事項なのに、なぜ、取得できたのか』という点。
ど~~~~考えても、あの人、安全統括管理者としての適格性は、ゼロでしょう。
昨年も事故を起こしているけど、この間、会社の遊覧船運航会社としての資格が、なぜ、スルーされ、再び、大事故を起こす羽目になってしまったのか。
まさか、元町議会議員だったという父親の影響とかはないでしょうね。
社長個人の責任はもとより、このような無責任な会社に遊覧船を運航する会社として認可した国の責任も問われる必要があると思うのですが、如何でしょうか。
今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。
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<4月29日の誕生花>
フジ
花言葉:優しさ、歓迎、決して離れない、恋に酔う
<画像は、ネットからお借りしています>