そんな、凄いことになっていたんですか・・・。
皆さん、お早うございます。
五島地方、今日は、晴れ空でスタートです。
ワシが、仕事の前線を退いたのは、もう、一昔前のこと。
退職当時は、在職中の様々な思いに付きまとわれ、簡単に「自由の身になれた」とは言えない状況が続きました。
でも、俗にいう、時の流れはありがたいもので、いつの間にか、そうしたしがらみから我が身と心を解き放してくれました。
そして、日曜日の夜も気楽にテレビに目をやっていたのですが、なんと、「サンデーステーション」という報道番組で五島を取り上げているではないか。“再エネ”最先端の島 「海の巨大風車」が回す未来|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト (tv-asahi.co.jp)
しかも、かなりの時間を割いていた。
内容は、洋上風力発電など五島市で各企業が取り組んでいる再生エネルギーに関する事業を紹介するもの。
五島市に在住するものとしては、当然、その存在は知っていましたが、驚く内容も紹介されていました。
それは、『五島市は、必要な電力量の56%を“風力”や“太陽光”など自然の力を使って発電。日本全体の再エネ率20%を大きく上回る、再生可能エネルギーの先進地』と言うこと。
おい、おい。
じゃあ、シカリさんは先進地の人間ってことか?
<神の声>
「シカリよ~、お前は、そこで生活はしているが、お前が先進的人間とは誰も言っていないぞ~。勘違いするんではな~い。」
いずれにしても、地元にいながら知っているようで知らないこともあるもんだと、改めて思い知らされました。
番組内容ですが、次のことについて映像付きで、色々と紹介するものでしたが、知っているお顔の方も出て来て、なんか、嬉しくなりましたよ。
・日本初の浮体式洋上風力
・潮流発電
・五島市民電力
・メンテナンス会社
ところで、このような再生エネルギーに五島市として、いつ頃から注目していたのかと言うと、結構、昔から注目し自治体としての目標を掲げていましたね。
五島市のエリアは、昔は、一つの市(福江市)と五つの町(富江町、玉之浦町、三井楽町、岐宿町、奈留町)で構成されていて、合併したのが平成16年8月のこと。
この合併をめぐる協議の中で、新しい市の方向性について「新市建設計画」という計画を作っていますが、その中にも、次のような記述があります。
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② 新エネルギー導入等による環境にやさしいまちづくり
しまの自然環境を守り、クリーンイメージを定着させていくとともに、地球環境にやさしいまちづくりを進めていく必要があります。そのため、2つの主要事業に取り組みます。
一点目は、「新エネルギーの導入促進」です。五島では地理的な特性から良好な 風況が得られやすいため、すでに岐宿や富江において風力発電施設が稼働しています。また、黄島において太陽光発電を利用した海水淡水化施設が稼働するなど、 先進的な取り組みが行われています。こうした新エネルギー導入促進のモデル地域として、新エネルギーの円滑な導入促進を図ります。
二点目は、「省エネルギーの推進」です。地球温暖化対策を推進するためには、 電気や燃料の使用量を節減し、省エネルギーを推進することが必要です。不要なエネルギーの使用抑制を住民や産業界に働きかける取り組みを推進するとともに、行政も省エネルギーやグリーン調達(環境負荷の小さい製品や工法等の導入)の推進等に取り組みます。
(下五島一市五町合併協議会作成「新市建設計画」平成15年1月より)
新市建設計画 (city.goto.nagasaki.jp)
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シカリさんの記憶では、当時は、すでに風力発電については、有効性の他に、各種の弊害も認知されており、潮力発電などの有効性が議論されたと思います。
そのような経緯からすると、まあ、まあ、取り組みとしては早かったんだな、と思いますね。
どのような発電システムにしても、どうしてもメリット・デメリットがありますね。
そうした様々な課題をクリアしながら前進を続けないといけないわけですが、シカリさんとしても予想外の広がりを見せたのが、メンテナンス会社の成長や大手電力会社によらない配電システムを地元の人々が作り上げたことです。
メンテナンス会社については、元々、建設会社でしたが、以前からある風力発電の維持のために身につけた技術が実を結び、全国各地の風車の保守作業の要望に応えることができるまでになったのです。これは、凄いと思いました。
もう一つの、配電システムへの取り組みについては、地元の有志が五島市民電力と言う会社を立ち上げ、地元で作られた電気を地元の個人・企業に届けるというシステムを作ったのです。(もちろん、九電の配電網を使えるからできる話ですが)
この取り組みの旗振り役・清瀧誠司さんの話しも紹介されていましたが、興味ある内容でしたので記載しますね。
「五島でできた電気を五島で使ってくださいというのが私どもの使命でございます。」
「『五島市民電力』では、五島で生まれた電気を仕入れて、五島の企業や住民に供給しています。電気を“地産地消”することで、お金の流れが大きく変わる」
「今までは、かなりの金額、大きな電力会社を通じて、(電気料金として)島外に出ていっていた。“再エネ”はそういうことないです。五島でできた(再エネの)電気は、五島の市民が買っていただいて、五島で経済を回す。」
「“油屋”だからこそ、敏感にわかるんですね。この歳になりますので、“石炭”から“油”に変わる時の時代を見てきているんですよ。今度は“油”から“再生可能エネルギー”。 五島の経済は本当に変わりますよ。」 (清瀧さんは、 ガソリンスタンドの経営者です)
「日本は資源がないとずっと言われてきたが、どう思う?」との質問に対して。
「それは違いますよ。もう足元にあるんですよ、資源は。大事なことはもう行動ですよ。やる気と、行動。五島だけじゃない。どんなに山奥の村でも、海辺の街でも、活かそうと思えばですね、日本全国で同じことができると思います。」
そのとおりですね。
どこにでもある程度の資源はあるし、やる気があれば利用も出来ます。
ただ、同時に、人間のどのような行動でも、誰かに、どこかで影響を及ぼします。
例えば、風力発電の場合は民家が近いと「騒音がする」との声も出ますし、野鳥の通り道を防ぐことになる可能性もあります。
太陽光発電では、土砂の流出とか、風による土埃での被害も考えられます。さらには、これも民家が近すぎると、周辺の気温が夏場はかなり高くなるという弱点を持っています。
色んな配慮を施して実施しても、どこかにほころびが出てくるもの。
因果なものですよ。
二酸化炭素の排出量を減らす取り組みは急がれますが、同時に、人間が使う総熱量の限界も見極めながら、生態系との折り合いをつけながら、新しい道に踏み出す必要があるんでしょうね。
シカリさんとしては、二酸化炭素削減を進めつつも原発に頼らない進路として、皆さんの評価を頂けるのではと期待いたしております。
いずれにしても、この地をお借りして生かさせていただいているという思いを強く持ち、謙虚な気持ちで生命活動を続けるしかないのかなと思います。
今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。
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<1月25日の誕生花>
花言葉:つつましい愛、信じる愛