姿見に、映った我が身は。
皆さん、お早うございます。
五島地方、今日は、雲の多い空模様でスタートです。
鑑に、我が身・わが顔を映したくない時ってありませんか?
疲れ果てた顔。
あったはずの髪の毛が、わずかになってしまった頭。
縦か横かもわからなくなった我が身。
誰かに嘘をつき、後ろめたい気持ちの時の顔。
姿見に映った自分ではなく、別の姿を世間に見せたいと思うことはありませんか?
はつらつとして若々しい顔。
ふさふさとした髪の毛に覆われた頭。
姿見と平行に伸びるスリムな我が身。
明るく優しそうな表情の顔。
個人レベルの話しなら、見せ方について悩み、工夫し、エチケットレベルの細工をして人様の前に立つのは、常にあることでしょう。
ところが、こうした工夫や細工をしてはいけないこともある。
行政が、自らを対外的に説明する時に、各種の計画を作る時に実態把握が必要な場合、その根拠となるのは「統計」。
各種統計の中に示された数値の数々が、行政の姿見と言える。
このことは、国として考え方が統一され、その重要性を確認し、正確性を維持するために「統計法」と言う法律が作られています。
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第一条 この法律は、公的統計が国民にとって合理的な意思決定を行うための基盤となる重要な情報であることにかんがみ、公的統計の作成及び提供に関し基本となる事項を定めることにより、公的統計の体系的かつ効率的な整備及びその有用性の確保を図り、もって国民経済の健全な発展及び国民生活の向上に寄与することを目的とする。
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この国としての確認事項を破り捨てるような行為を、その中枢にいる人たちが行っていた。
しかも、何年間も。
その舞台は、国土交通省。
始まりは、2013年4月とか。(修正しました。「平成13年」と表記していました。スミマセン)
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統計不正、4兆円過大計上か 20年度の全体5%相当 朝日新聞試算
国の基幹統計「建設工事受注動態統計」の不正をめぐり、国土交通省の本省職員が受注実績を無断で書き換えて二重計上していたことで、2020年度の統計が約4兆円過大になっていた疑いがあることがわかった。実績全体の5%に相当し、巨額の訂正が必要になる。13~19年度は二重計上したデータの量がより多く、さらに大幅に過大だったことになる。(統計不正、4兆円過大計上か 20年度の全体5%相当 朝日新聞試算(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース)より一部引用
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「責任回避」で改善遅れ 信頼回復へ問われる抜本策 統計書き換え
国土交通省の統計書き換え問題に関する検証委員会の報告書は、同省職員が問題を認識しながら具体的な対応を先送りし、情報開示にも消極的な役所の実態を浮き彫りにした。
原因として指摘されたのは、幹部の「責任追及を回避したい意識」。相次ぐ不祥事に「国家の基盤をなす情報」とされる政府統計への信頼が揺らぐ中、政府を挙げた抜本的な再発防止策が問われている。
問題が発覚したのは、建設業界の受注動向を示す「建設工事受注動態統計」。国交省の指示に基づいて都道府県の担当者らが一部企業の調査票を書き換え、結果として2013年4月以降の数値が過大に計上されていた。(「責任回避」で改善遅れ 信頼回復へ問われる抜本策 統計書き換え(時事通信) - Yahoo!ニュース)より一部引用
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ただでさえ忙しいだろうに、手間暇をかけ。
上乗せ、書き換えをするなんて。
その主を欺き続けた人々。
どのような思いがあったのか。
どのような必要があったのか。
主を欺くのに、後ろめたさはなかったのか。
主を欺くのに、怖さはなかったのか。
それらを超える力に押されたのか。
それらの行為は、処分と言う不名誉な終わり方をし。
その人は、その家族は、どのような思いでいるのだろうか。
でも、でも、問題は、全てが明らかになったのかどうか。
処分は終わりではなく、全てを明らかにする自省と再発を防ぐためのシステム作りの始まりであってほしい。
今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。
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<1月26日の誕生花>
アマリリス
花言葉:誇り、おしゃべり、輝くばかりの美しさ