新年早々、明るいニュース。『米英仏ロ中「核戦争しない」初の共同声明』
皆さん、お早うございます。
五島地方、今日は、曇り空でスタートです。
いつも愚痴ばかり書いているシカリさんですが、今日ばかりは、少し明るいニュースをお届けできます。
なんと、なんと、核兵器保有5か国が「核戦争はしない」と宣言したのです。
共同声明を発出した5か国とは、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国。
こんなうれしい話はありませんよ。
具体的には、次のような内容を確認したそうです。
「核戦争に勝者はおらず、決して戦ってはならない」
「防衛、侵略の抑止、戦争予防を目的として保有すべき」
「核兵器国間の戦争回避と戦略的リスクの軽減」
**************************************************
<外務省HPより一部抜粋>
核兵器不拡散条約(NPT)の概要
令和3年6月11日
ア 核兵器の不拡散に関する条約(Treaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weapons : NPT)は、1968年7月1日に署名開放され、1970年3月5日に発効(我が国は1970年2月署名、1976年6月批准。)。
イ 締約国数は191か国・地域(2021年5月現在)。非締約国はインド、パキスタン、イスラエル、南スーダン。
米、露、英、仏、中の5か国を「核兵器国」と定め、「核兵器国」以外への核兵器の拡散を防止。(第1、2、3条)
締約国が誠実に核軍縮交渉を行う義務を規定(第6条)
*************************************************
もちろん、核保有を前提として一部使用を認めているし、核兵器廃絶への道筋を示すものではないので、不安定な部分もありますが、何より、「核戦争はしない」という共同声明を発出するまでに至ったことを喜びたいと思います。(核兵器禁止条約が発効したことにより、核保有国の体面を保つため、という側面も垣間見えますが・・・)
この5か国以外にも核兵器を保有する国はありますが、この5か国の意思表明は今後の核兵器廃絶へ向けた大きな一歩となると思います。
これまで人類を兵器の開発に駆り立てて来た最大の要因は、相手国に対する恐怖心・疑心暗鬼の上に立った軍事バランスと言う幻想だったのですから。
その疑心暗鬼は残るものの言葉として「核戦争はしない」と表明したことで、世界市民の不安や核保有国の限りない核兵器依存の軽減に繋がり、何より、次の話し合いへの糸口になると思います。
昨年末には、本年1月に国連本部のある米ニューヨーク市で開催予定だった核拡散防止条約(NPT)再検討会議が新型コロナ感染症の影響から8月まで延期する情報も流れ、なんとなく嫌な感じも漂い始めていましたが、21年1月の核兵器の保有や使用を全面禁止する核兵器禁止条約(TPNW)が発効したことに続く、明るいニュースとなりました。
これから先、核兵器廃絶への道はそう簡単ではないと思いますが、NPTとTPNWが旨くカバーしあって核保有国を包囲し、一日も早く「廃絶」という言質をとれる日が実現することを強く望みます。
これまでの被爆者や関係者の長い戦いが、一歩、姿の見える形で前進したことを喜びたいと思います。
それにしても、この件で何もコメントできない被爆地出身の総理は、なんだか無様で惨めだと思う。
今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。
************************************************
クロッカス
花言葉:青春の喜び、切望
誕生花: 1月5日