江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

大坂なおみ選手のうつ病告白のニュースに「最初から診断書を出せば良い」とコメントする人やオリンピックを強行する人

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大坂選手の記者会見拒否の意向表明は、随分、あちこちで話題になっているようですね。

 

プロだから記者会見に応じるのは当たり前なんでしょう。

 

プレーするだけでなく、様々なアプローチでファンを獲得し、その分野の社会的地位を高める。

 

そうした意味合いもあるんでしょうね。

 

大坂選手が会見拒否の意思表明をした時に主催者や協会側からはかなり強い批判が出ていましたけど、あの時に、シカリさんは単純に、『日本国民の不安をよそにオリンピックを強行しようとするIOCと同じだな』などと思っていました。

 

そして、今日、ネットニュースで「うつ病告白」の事実を知り、短絡していたことを申し訳なく思った次第です。

 

ところが、そのニュースのコメント欄に「それなら最初から診断書を出せば済む話」という趣旨のコメントがあり、しかも、かなりの「いいね」をもらっているんです。

 

でも、な~~~んか、違うと思うんですよね。

 

大坂選手が訴えたかったのは、自分個人の話しではなく、プレイヤー全般の精神的な側面への配慮が足りない、と言うことじゃないんでしょうか?

 

大会の決まりでは、「ケガなどの時以外は会見に応じないといけない」というようなことになっているみたいです。

 

でもね、体のケガは第三者が見ても自分でもわかるけど、心のケガは、第三者どころか自分でも気づかない場合があるんだよね。

 

大坂選手が最初に訴えたとき、トーナメント中の記者会見のストレスを問題にしていたと思うんだけど、この意思表示に対してかなりのバッシングがあったとか。

 

そして、ついには自らのうつ病を告白して大会を辞退してしまった。自分が参加することで予想されるマスコミと選手たちの混乱を避けたかったのでしょう。

 

「プロだから」「オリンピックだから」

 

ひとつの正義を押し付ける世界観の怖さを見たような気がします。

 

そして、その言葉の裏には利権屋が躍っている薄汚さも、なんだか嫌な感じをさせますね。

 

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大坂なおみが全仏を棄権 うつ病を告白 会見拒否は「パリですでに不安を感じていた」

デイリー、6/1(火) 7:23配信

 

 「全仏オープン」(31日、パリ)  

 テニス女子で世界ランク2位の大坂なおみ(23)=日清食品=が31日(日本時間1日)、自身のSNSを更新し、大会を棄権することを発表した。また、2018年の全米オープン意向、うつ病と不安症に悩まされてきたことを告白。しばらくの間、コートから離れる意向を示した。  

 大坂はツイッターに英文の文章を掲載。「これは私が意図した状況ではない。みんながパリでの試合に集中するには、私が辞退することがトーナメント、他の選手、私にとってベストと考えた。私は気を散らすようなことはしたくありません」と綴った。  

 大坂は大会前に自身のSNSで、「(記者会見で)アスリートの心の健康状態が無視されている」とすべての記者会見を拒否することを表明。30日の1回戦後、コート上のインタビューには応じたものの、記者会見は宣言通り拒否した。大会側は大坂に1万5000ドル(約165万円)の罰金を科し、四大大会の共同声明で拒否が続いた場合、全仏からの追放や、今後の四大大会の出場停止処分の可能性を示し、警告。一方の大坂は処分を受けて、自身のSNSを更新し、ツイッターでは「怒りは理解の欠如です。変化は人を不快にする」と反発。インスタグラムのストーリー機能では米国のラッパー、Juice Wrldの作品のカバー写真を投稿。そこには「Good bye&Good RIDDANCE」(さようなら、せいせいする)と記されており、大会自体の“ボイコット”の可能性を示唆するなど波紋が広がっていた。  

 大坂は自身が初めて四大大会で優勝した2018年の全米オープン以来、うつ病に苦しんできたことを告白。「真実は私は2018年全米オープン以来、長い間うつ病に苦しんできたということです。そして、その対処に本当に苦労しました。私を知っている人なら私が内向的であることを知っているでしょうし、トーナメントで私を見た人なら、社会不安を柔らげるためのヘッドフォンをしていることに気付くでしょう」。そして、会見拒否については「私は世界中のメディアに話す前に大きな不安の波に襲われます。本当に緊張し、できる限り最善の答えを出そうとすることにストレスを感じます。パリで私はすでに不安を感じていたので、セルフケアとして記者会見をスキップした方がいいと考えました。ルールがかなり古くなっている部分があると感じたので、先制的に発表しました」と、説明。トーナメント側には謝罪したことを明かした。  

 今後については「今はコートから少し離れますが、その時が来たら、ツアーと協力し、選手、報道陣、ファンにとってより良いものにする方法を話し合いたいと思います」と、綴った。  

 全仏主催者は「大坂なおみ選手には申し訳なく、悲しい思いをしています。なおみがローランギャロスから撤退した結果は残念です。彼女の一刻も早い回復を祈っており、来年なおみを迎えることを楽しみにしています」。すべてのグランドスラム、WTA、ATP、ITFはすべてのアスリートの健康とメディアを含むトーナメント参加者のあらゆる側面を継続的に改善していきます」と、声明を発表した。