江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

非常時には、本性があらわになるというが本当だね。IOCの冷酷さを批判しても・・・。

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IOCのバッハ会長や役員の発言が、選手が抱えることになるリスクに対して冷たすぎるとの発言が続々出てきているが、実は、『冷たい』のではなく、『これが本性』だったのです。

 

オリンピックを語る時に、オリンピック憲章の次のような条文を引き合いに出して、立派なスポーツイベントだ、と言われてきましたね。

 

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このオリンピック憲章の定める権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的またはその他の意見、国あるいは社会的な出身、財産、出自やその他の身分などの理由による、いかなる種類の差別も受けることなく、確実に享受されなければならない。

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確かに素晴らしいことが書かれています。

 

でも、これには前提条件があることは、あまり教えられていない。

 

それは・・・

 

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オリンピック憲章 (OC) は、 国際オリンピック委員会IOC) により採択されたオリンピズムの根本原則、規則および付属細則を成文化したものである。 憲章はオリンピック・ムーブメントの組織、活動および作業の基準であり、 オリンピック競技大会の開催のための条件を定める。

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この文章は、「オリンピック憲章への導入」という、オリンピック憲章の前文の前にある条件設定の文章ですが、読んでわかる通り、ただ漠然と理想を語っているのではなく、あくまでも「オリンピック競技大会の開催のための条件」なんです。

 

つまり、開催に繋がらなければ、な~~~んも意味が無い言葉の羅列なんです。

 

しかも、様々な困難を克服するのは参加競技者・競技団体の義務であって、IOC参加できた競技者で競技大会を開催するだけの話し。

 

簡単な話が、IOCは興行師であって、理想社会への伝道師でも何でもないということ。

 

新型コロナウイルス感染症の広がりにはウンザリだが、一方では、これまで世界中を幻惑させてきた「理想を掲げた素晴らしいスポーツイベント」というオリンピックの化けの皮を剥いでくれたという点では感謝しないといけない。

 

そして、様々な困難の中でも開催されるであろうオリンピックが無事終了し、オリンピアンのみならず医療関係者やボランティアなどの皆さんが無事に帰宅できることを祈るのみですね。

 

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コロナ感染でも選手に自己責任を強いるIOCに批判の声”ワクチン費用全額負担できたはず”

東スポ、5/24(月) 14:08配信

 

 〝犠牲〟はここにも。

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が「五輪の夢を実現するために、誰もがいくらかの犠牲を払わなければならない」と発言し猛批判を浴びるなか、選手に対しても自己犠牲を強いるIOCの姿勢に、非難の声が上がっている。

  香港「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は22日、「選手の肩にコロナのリスクを負わせるIOCに怒りの声」という記事を掲載した。大会中の新型コロナウイルス感染対策やルールがまとめられた「プレーブック」で「あらゆる配慮にもかかわらず、リスクや影響が完全に排除されるとは限らないので、五輪・パラリンピック競技大会へ自己責任で参加することに同意するものとします」という一文に注目。

 疫学者でオーストラリアのバーネット研究所テクニカルアドバイザーのマイク・トーレ氏は「選手は意味を理解してない。特に政府が彼らの世話をする資源もない貧しい国々の選手に責任を負わせるのはとても深刻だと思う。病院機能が対応できない国に(感染した)彼らが戻ったら?それが心配です」と懸念を表明。

 アスリートの人権団体「ワールド・プレーヤーズ・ユナイテッド」のブレンダン・シュワブ事務局長も「IOCは、選手にコロナのリスクをしっかり示すべきだ。強制的な法的免除を通じて、選手の肩にリスクを負わせるのは解決策ではないし、良心的でない」と批判した。

  ワクチン接種についてもトーレ氏は「遅い。すべての選手がするのは難しいし、マダガスカルブルキナファソでは始まってもいない。IOCは貧乏じゃないのだから、すべて費用を払うこともできたのに」とチクリ。