江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

加計学園事件、加計理事長記者会見のポイント


安倍政権と安倍晋三の腹心の友・加計孝太郎が、また、やってくれましたね。

18日の大阪北部地震で民心が落ち着かず、しかも、昨夜はサッカーワールドカップの日本戦があるという絶妙のタイミングで、参加者限定と言う形で記者会見を行いましたよ。しかも、11時からと言うのに報道機関にファックスが入ったのが9時。

どこまでもセコイ!!ズルい!!国民をバカにしている!!


理事長が会見、謝罪 監督責任で給与を自主返納
毎日新聞2018619 1129(最終更新 619 1725)


首相面会巡り「虚偽情報伝達」当時の担当者を減給処分


 学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設を巡り、学園の加計孝太郎理事長が19日、岡山市北区で記者会見し、愛媛県文書に記載された安倍晋三首相との面会について「記憶にも記録にもない」と否定した。また、加計理事長が安倍首相と面会したとする虚偽の情報を学園の渡辺良人(よしひと)事務局長(64)が愛媛県などに伝えたとして、「多大なる迷惑、心配をかけた」と謝罪した。獣医学部新設が政治問題化して以降、加計理事長が記者会見するのは初めて。


 安倍首相と加計理事長の面会を巡っては、愛媛県が5月21日、安倍首相が獣医学部新設の構想について加計理事長から2015年2月に説明を受けたなどとする文書を参院に提出した。この文書は、県職員が同年3月に学園関係者らと交わしたやりとりを記録したもので、15分程度の面会の中で安倍首相が「新しい獣医大学の考えはいいね」と応じたなどと書かれていた。

 しかし、その後に学園は「誤った情報を県と同県今治市に与えた」とするコメントを発表。渡辺事務局長は今年5月31日、愛媛県庁などを訪れて謝罪し、「県が(根拠もなく)文書を書くことはない。獣医学部新設を何とかしたくて(自分が)言ったんだろうと思う」と述べていた。

 会見で、加計理事長は「(虚偽報告は)渡辺事務局長が前に進めるためにやった」などと自身の指示を否定。安倍首相との関係について「何十年来の友達で、仕事の話をするのはやめようというスタンス。(獣医学部新設の話をしたことは)一切ない」と話した。また、安倍首相に新設計画を説明した時期について「それこそ決まってからではないか」と説明。野党が国会招致を求めていることについては「私が決めることではない」としつつ、「お待ちしています」とも語った。
 学園は、不適切な言動をしたとして渡辺事務局長を減給10%(6カ月)の処分にすると発表。監督責任をとって自身は給与を月額の10%(12カ月)、自主返納するとした。【高橋祐貴、林田奈々、松浦吉剛】

 
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ワシを含めて国民の多くが想定していた通り、首相との面談はきっぱり否定しましたね~。

『記憶も記録もない』と言いながら、疑われたことはきっぱり否定するというやり方は、安倍政権全体の手法で、おそらく、記者会見についても事前に官邸と協議済み、あるいは、指示があったんだろうね。

そんな中でも、ほころびは出て来るもの。

例えば、安倍と会った時に獣医学部新設の話しをしたことはないのかと聞かれて、「・・・仕事の話をするのはやめようというスタンス。(獣医学部新設の話をしたことは)一切ない」と説明しながらも、安倍晋三に新設計画を説明した時期について聞かれると「それこそ決まってからではないか」と答えているけど・・・。

???仕事の話はしないんだよ、と言いながら、新設計画が決まったことは報告した、って、どゆこと?

この記者会見で野党の皆さんが一番喜んだ部分は、会見を打ち切るときに、気がゆるんだんだろうね。こんなこと言っちゃいました。

国会招致について聞かれて、「私が決めることではない、「お待ちしています」だって。そりゃあそうだよね。いろいろ疑われているんだから、どこへでも出て行って自らの潔白を証明したいよね。

と言うことで、ぜひ、本人の強い要望もありますので、国会に招致していただきたい。

ところで、今回の記者会見のポイントですが、「総理と理事長が会った」というのはウソなのか、ウソならだれがウソを言わせたのか、という点にあったと思いますが、加計理事長の説明によると、やっぱり、ウソだったということで、自分の指示ではなく、職員が勝手に言った、ということですよ。

で記者会見の中で理事長自ら説明していた特区の申請のあり方については、その根拠が次のように定められています。

国家戦略特別地域法(平成29年6月2日公布)
(基本理念)
第三条 国家戦略特別区域における産業の国際競争力の強化及び国際的な経済活動の拠点の形成は、国が、これらの実現のために必要な政策課題の迅速な解決を図るため、適切に国家戦略特別区域を定めるとともに、規制の特例措置の整備その他必要な施策を、関連する諸制度の改革を推進しつつ総合的かつ集中的に講ずることを基本とし、地方公共団体及び民間事業者その他の関係者が、国と相互に密接な連携を図りつつ、これらの施策を活用して、我が国の経済社会の活力の向上及び持続的発展を図ることを旨として、行われなければならない。


安倍政権が重要政策として、わざわざ法律まで作って進めている政策ですよ。

ですから、「地方公共団体及び民間事業者その他の関係者が、国と相互に密接な連携を図りつつ、これらの施策を活用して、我が国の経済社会の活力の向上及び持続的発展を図ることを旨として、行われなければならない。」のは当然ですね。

密接な連携のもとに進められるのが好ましい、というレベルではなく、「行われなければならない」という義務規定なんです。莫大な税金が投入され、これまでの法的規制を取っ払う仕組みですから、厳しい規定が儲けられるのは当然ですね。

にもかかわらず、加計学園はウソの状況説明で事業をスタートさせようとしたってこと??これは、重大な法律違反ですよ。

この記者会見をめぐる報道で、シカリさんが一番注目したポイント

それは、記者会見場の外でのやり取りですよ。

会場に入れない記者たちと広報担当の相談役のやり取りにこそ重要なポイントが出ていましたね。

なぜ入れないのか、という追求に相談役は「理事長が決めること」と言い。さらに、学園の運営に関することは全て理事長が決める、自分たちには権限は降ろされていない、あらゆることで100%理事長が決める、と言っているんですよ。

実に、正直な相談役さんですね。

つまり、国の政策に絡むような重要な会議での説明内容を「職員が勝手に」決められるような学校ではないんだよ。

さて、マスコミや野党の皆さんは、気づくでしょうかね~?気づいてほしいね~。
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