自民党・公明党による野合連立政権を打倒しよう!!
参院選は、憲法改正に前向きな勢力が、国会発議に必要な3分の2以上の議席を獲得できるかが焦点だ。与党の公約をみると、自民党が「憲法改正を目指す」と明記する一方、公明党は改憲に触れていない。これに対し、民進、共産など4野党は「3分の2」阻止に向け「9条堅持」で足並みをそろえる。
自民党は公約で「結党以来、自主憲法の制定を党是に掲げている」と改めて改憲の旗を掲げた。「衆参憲法審査会の議論を進め、各党との連携を図り、国民の合意形成に努め、憲法改正を目指す」とうたう。ただ、どの条文を変更するかやスケジュールなど具体論には踏み込まなかった。
同党は2013年の前回参院選で、国防軍創設などを盛り込んだ憲法改正草案の内容を紹介し、「憲法改正に積極的に取り組む」としていたが、今回の表現は控えめ。「争点化回避」の姿勢は鮮明だ。
一方、公明党の公約には改憲に関する記述は一切ない。13年参院選では環境権追加などの「加憲」が「最も現実的で妥当」との見解を示していた。山口那津男代表は今回の公約について「争点にならないものは掲げていない」と説明する。
安倍晋三首相は「現実問題として与党で3分の2は取れない」として、「改憲勢力」の協力に期待を示す。改憲に前向きなおおさか維新の会と、日本のこころを大切にする党を念頭に置いており、両党はそれぞれ「道州制実現」「自衛のための戦力保持」などを訴えている。
◇民進、曖昧さも
民進、共産、社民、生活の野党4党は、安倍政権による改憲阻止を共通目標とする。民進党は公約に「平和主義を脅かす憲法9条の改正に反対」と明記。共産党も「前文を含む全条項を守る」、社民党は「平和憲法を変えさせない」と強調する。
民進党の岡田克也代表は「3分の2を取らせてはいけない。国の形が変わる可能性がある。(首相が)『憲法は争点ではない』と言っていることがことさら怪しい」と警戒感をあらわにする。
ただ、民進党内には、改憲に積極的な保守系議員もおり、公約には「未来志向の憲法を国民とともに構想する」と曖昧な表現も併記した。
新党改革は改憲を「時期尚早」としている。
最終更新:6月25日(土)17時42分