江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

安倍晋三の言説の読み方【憲法改悪争点隠し】







この安倍晋三とそのブレーンは、世論のコントロールにたけている。




あちこちの街頭演説では口にしなかった改憲について、ネット番組では口にしている。




どこに、自分の味方がいるのか、よくわかっているんですね。





<ネット党首討論改憲、次期国会で議論 首相、争点にせず
毎日新聞 619()2143分配信


 安倍晋三首相(自民党総裁)や民進党岡田克也代表ら与野党9党の党首は19日、インターネット番組やテレビ番組で討論した。ネット討論で首相は憲法改正について「選挙の結果を受け、どの条文を変えていくか議論を進めていきたい。次の国会から憲法審査会を動かしていきたい」と述べ、秋の臨時国会を念頭に、与野党の具体的議論に入りたいとの考えを示した。国会閉会後、全党首による討論は初めて。22日公示の参院選に向けて論戦が本格化した。

 首相は憲法審査会で改正対象の条文が現段階では定まっていないことに触れ、「どの条文か決まっていないからこの選挙では議論できない。必ずしも争点とする必要はない。決めるのは国民投票だ」と強調。選挙後の国会の議論に委ね、参院選での与野党の対立点とすべきではないとの考えを示した。公明党山口那津男代表は「与党とは違う国会の枠組みで議論し、合意に努力したい。(議論が)成熟していないので今回の選挙では争点とならない」と歩調を合わせた。

 これに対し、民進党岡田代表共産党志位和夫委員長は、首相が改憲勢力で衆参両院で改憲発議に必要な3分の2以上の議席を目指すとしていることを指摘。参院選の争点とすべきだと主張した。<以下略:シカリ>
【松井豊、大久保渉】

最終更新:620()1341

 


 

安倍晋三は、改憲を口にするべき場所をわきまえている。さらに、明確なメッセージも出している「次の国会から憲法審査会を動かす」




一方では、この場での言説が国民に広がることを計算の上で、「・・・どの条文か決まっていないからこの選挙では議論できない。必ずしも争点とする必要はない。」と煙幕をまくのを忘れていない。つまり、争点にしたくないという思いが、ありあり。

 


当然、国民だってバカじゃないから、そのくらいのことは読めますよ。でも、油断してしまうんですよね。『あ~~、どの条文を改正するとか決まっていないんだ~。じゃあ、やっぱり、経済優先で考えるか。』ってね。



でも、どの条文を論議するのかについて誰が決めますか?多数派のトップ、安倍晋三ですよ。そして、あとはイケイケドンドン。

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口先で国民を油断させながら、いろんな準備を進めているんですよ。



例えば、国民世論とは違った『世論づくり』も着々と進めています。



日本会議改憲へ「世論」演出


毎日新聞201665日 東京朝刊
「ひな型」基に各地で意見書


 「地方議会でなぜ憲法改正を……」。石川県議会で2014年2月、自民党など保守系会派が1枚の意見書を提案した。題は「国会に憲法改正の早期実現を求める」。野党県議の一人は意図が分からず困惑した。
 日本国憲法は、昭和22年5月3日の施行以来、今日に至るまでの約70年間、一度の改正も行われていない」で始まり、「時代にふさわしい憲法を求める」と訴える。具体的にどう改めるかは記されていない。野党は反対したが、数の力で2月21日に可決された
 3月に入ると香川や愛媛など7県議会で同様の意見書や請願が上がった。千葉、鹿児島の冒頭の一文は、句読点を含めて石川と一言一句変わらない。
 地方議会で突如起きた改憲意見書ラッシュ。「誰かが演出している」。石川県の野党県議は思った。
 意見書には「ひな型」があった。石川県の中村勲県議(74)が内幕を明かす。作ったのは、改憲を目指す保守団体「日本会議」(会長=田久保忠衛(たくぼただえ)・杏林大名誉教授)だ。
 石川での意見書可決前年の11月13日、日本会議は東京・永田町の憲政記念館に約800人を集め、全国代表者大会を開いた。「安倍政権下で実現しないと改憲の機会は遠のく」と檄(げき)が飛び、地方議会での意見書運動が提起された。会場で中村氏は「これだ」と思い、戻るとひな型に沿って意見書案を作る。
 日本会議との出会いは10年ほど前。知り合いの神社関係者に紹介された。「現憲法は押しつけ」「誇りある国をつくるために改憲を」。主張に感銘を受けた。
 以前は皇室や憲法改正の話をするのにためらいがあった。支援者から「右翼みたいだ」と言われるのを恐れたからだ。しかし、日本会議で同じ考えの人々と交流し、もやもやした思いが明確な言葉になった。同僚県議と地方組織を作って仲間を誘った。今は「真正保守」を自負する。
 保守系地方議員の熱意は一様ではない。改憲は必要だと考える石川県内の自民若手市議が言う。「日本会議はあまりに右寄りで、排外主義のにおいがする」
 そんな声をよそに各地で中村氏のような議員が動いた。日本会議も自民県連に陳情を重ね、意見書が続々上がっていく。自民党本部が全国に取り組みを促したことも後押しした。
 意見書に法的な効力はないが、数を積み上げていけば「世論」となる。
 日本会議の前身団体は1970年代、元号法制化運動に取り組み、46都道府県議会が意見書を上げた。福田赳夫内閣で問題の所管閣僚だった稲村佐近四郎(いなむらさこんしろう)・総理府総務長官(当時)は「多くの議会が求めているということは、議員に投票した数多くの国民が支持しているということだ」と語った。元号法は強い批判をはね返し、79年に成立した。
 日本会議の政策委員長の大原康男国学院大名誉教授は昨年9月8日、長野市の長野県神社庁2階講堂で講演し、こう語った。「改正は環境権や緊急事態条項など合意を得やすいところから始めよう。一度憲法に手を入れればタブー視はなくなり、前文や9条の改正が見えてくる」。改憲の中身を明示しないのは人々を幅広く引きつけるためだ。
 意見書とともに、日本会議の主導する「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の改憲賛同署名も進む。目標1000万筆で、地方の神社の宮司や氏子組織も動く。あらゆる運動は、来月の参院選後に目指すべき憲法改正の発議と国民投票に照準を合わせている。
 今年の憲法記念日の5月3日。国民の会は東京・平河町砂防会館で集会を開いた。署名700万2501筆とともに、意見書や請願が33都府県議会で上がったことが報告された。
 集会で安倍晋三首相のビデオメッセージが流れた。「みなさんの取り組みを心強く感じています。憲法改正に向けてともにがんばりましょう」。首相は日本会議国会議員懇談会の特別顧問である。【川崎桂吾】=つづく

意見書可決や請願採択の時期と自治
2014年
石川県、千葉県、富山県香川県愛媛県熊本県、鹿児島県、兵庫県(請願)、群馬県、栃木県、埼玉県、高知県山形県岡山県山口県佐賀県長崎県大分県宮城県和歌山県、宮崎県、※神奈川県、岐阜県大阪府、※福井県
15年
京都府茨城県、※東京都、徳島県、※静岡県、※新潟県山梨県、※秋田県
<※は国民投票憲法改正までは求めず国民的議論を求める内容>

 




この動きは、明らかにファシズムの胎動と言える。




平和を愛し、国民主権を望む国民は、少々の意見の違いにこだわっている場合じゃありませんよ。民進党だろうが、共産党だろうが、生活の党だろうが、AKB48だろうが、なんだっていいんです。反ファシズム・反安倍を明確にし、手を取り合う必要があります。




で、面白いのは創価学会の政治部隊・公明党。こちらも、争点隠しに躍起になっていますよ~。




「政府は改憲発議できぬ」=山口公明代表


時事通信 620()1825分配信


 公明党山口那津男代表20日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見し、憲法改正について「首相といえども憲法順守義務が課せられているので政府側から改正の内容の発議、意見を出すことはできない」と指摘した。
 改憲に前向きな安倍晋三首相に自制を促す狙いがあるとみられる
<以下略:シカリ>

最終更新:620()1851





安倍晋三がやっていることは、改憲が出来る環境づくりであって、具体的に改憲を発議する人間はいくらだっている。そんなことは分かっていながら、安倍晋三改憲を口にすると票が逃げるのが分かっているから、煙幕を張るのに一役買っているわけだ。アホの山口。(最近、やばい弁護士が目立ちますね~)



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残念なのは、時事通信社の記者のコメント。「自制を促す狙いがあるとみられる」

君も、一緒に争点隠しか?





などと愚痴を言っているシカリさん。今日で、このブログも9年目を迎えましたよ。よくもまあ続いたものです。これからも、バンバン愚痴り続けますよ~~。



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