江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

韓国の司法を笑えない福井地裁判決【高浜原発再稼働】









シカリさんは、先日、韓国の司法を笑う記事(産経支局長事件)を書きましたが、我が国の司法も負けていませんでした~~。^^;









<高浜原発3、4号機>NOからYESへ…8カ月で大転換


毎日新聞 1224()2129分配信


 関西電力高浜原発3、4号機の再稼働を認めた24日の福井地裁の判断は、運転差し止めを命じた4月の仮処分決定とは180度、異なる結論となった。わずか8カ月で判断を変えたのは、国や電力会社が事故リスクを「ゼロ」にするよう目指すべきなのか、「起こりうる」前提で安全対策を講じる姿勢を評価するのかといった、リスクの解釈の違いだった。一方、事故時の住民避難などについては「重層的な対策を講じるべきだ」とし、国に注文を付けた。

 関電は来年1月以降、高浜3、4号機を再稼働させる方針だが、原発の安全性をめぐる争いは今後、名古屋高裁金沢支部に舞台を移して継続される。

 「事故に向き合う姿勢の違いが、司法判断の違いになった」。九州大の吉岡斉教授はこう話し、今回の地裁決定を批判。原発の新規制基準を作った原子力規制庁の担当者は「当事者ではなくコメントできない」と話した。

 今回の決定はA4判で225ページで、46ページの仮処分決定(4月14日)の約5倍に及んだ。争点の一つは、将来、原発に到来する揺れの大きさを示す「基準地震動」だ。仮処分決定は「楽観的見通しに過ぎない」と批判したが、今回の異議審決定は、争点の中でも最も多い44ページを費やして異なる見解を示した。

 異議審決定は、基準地震動を超える地震が起きる確率を「1万~10万年に1回程度という極めて低い数値」とし、想定の合理性を認定。「最新の科学的、技術的知見に照らして算定された基準地震動であり、原発の耐震安全性を確保するための基準として信頼に足る」と評価した。

 新規制基準については、仮処分決定が「緩やかに過ぎ、適合しても原発の安全性は確保されていない」と指摘したのに対し、▽最新の科学的・技術的知見に基づく安全性確保▽原子力規制委が中立公正な立場で審査--の枠組みが機能していることを条件に合理性が認められるとした。

 事故リスクのとらえ方も大きく変わった。今回は「社会通念上、無視し得る程度にまで管理されているか」との観点で判断し、「深刻な災害の恐れが万が一にもないといえるような厳格な内容」を新規制基準に求めた仮処分決定を覆した。【堀江拓哉】


最終更新:1224()2241







「1万年から10万年に1回と言う極めて低い数値」という言葉は、「だから、現在も、これからも安全」ということを意味するのでしょうか?「1万年から10万年」とは、「1万年先とか10万年先にしか起きない」と言うことでしょうか?これから先1万年に「明日」とか「来年」とかは含まれないのでしょうか。




「最新の科学的・技術的知見に基づく安全性確保」がされるレベルと言いますけど、海外の安全対策と比べたら、かなり劣っているというのは、科学者なら誰しも知っていること。政府は盛んに「世界最高レベルの」と言っているけど、その言葉をそのまま鵜呑みにした無責任な判断としか言いようがない。




それにしても、ついこの前まで、原発ゼロを目指していた日本が、あっという間に、再稼働や原発輸出まで、どんどん、前のめりになっているのをどう理解すれば良いのだろうか。実に、怖い国だ。政府・経済界のみならず、司法までもが、その意をくんでこうした判断をする始末。




規律が保たれていない後進国であることを証明してしまった判決と言えるでしょう。情けない話です。




やはり、ここに影響しているのも自民党・混迷党の安定多数があり、何でもどんどんやれるという日本全体を包むムードがあるんでしょうね。緊張した議論も望めない国会を早く変えないと、いつまでもこのようなたるみ切った行政・司法の判断が続くのだと思うと、ゾッとする。




「あ~~、やだ、やだ」という気持ちを明らかにし、周囲の人と共有しましょう。日本を変えようというムードを高めましょう。





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