江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

福島原発汚染水の処理はどうなる?漁業者を犠牲にして垂れ流すのか?

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昨日、菅総理は全漁連の岸会長と面談し、汚染水の海洋放出について理解を求めたそうです。

 

岸会長としては、当然、断固反対でしょうね。これまで何年もかかってテストを繰り返し、やっと、普通の漁業が出来るようになったというのに、ここに来て、また、汚染水を流されたら、福島県をはじめ近隣の漁業の先行きは真っ暗になってしまう。

 

こうした事態に、各野党も反応して「他の方法を模索すべき」「不評被害に国が責任を」と声を上げている。そりゃあ、そうだよ。

 

ところで、こうした野党の反応にネット上では、「反対ばかりでなく対案を示せ」などといつもの突っ込みが入っている。『じゃあ、お前は示せるのかよ』とシカリさんは言いたいですね。

 

長年、原発安全神話に騙され、そこで発電された電気は使いたい放題に使って、事故が発生し極限の生活を強いられている福島の人々や現場で復旧にあたっている人々のことを考えると、『よくもそんな傍観者でいられるな』と言いたい。

 

この福島原発問題は、与党・野党あるいは高級国民・平民関係なく、日本国民の問題だと思う。部外者面は許されない!

 

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汚染処理水処分「近日中に判断」 首相表明、関係閣僚会議開催へ

毎日新聞、4/7(水) 19:05配信

 

 東京電力福島第1原発のタンクにたまり続けている汚染処理水の処分を巡り、政府は近く廃炉・汚染水対策の関係閣僚会議(議長・加藤勝信官房長官)を開き、海洋放出を決定する方針を固めた。菅義偉首相は7日「(処分について)近日中に判断する」と述べた。汚染処理水の処分は同原発廃炉作業をする上で長年の懸案になっていた。   

 これに先立ち、菅首相は同日、全国漁業協同組合連合会の岸宏会長と首相官邸で会談。会談後に岸氏は取材に応じ、菅首相から「(海洋放出に向け)政府の方針を決定したい」と言われたことを明らかにした。岸氏は「放出に反対という姿勢はいささかも変わらない」と伝えたという。  

 岸氏によると、菅首相からは「処理水の処分は避けて通れない。海洋放出がより現実的という有識者による政府小委員会の報告書を踏まえ、政府の方針を決定したい」と、汚染処理水の処分に理解を求められた。これに対し、岸氏は放出反対の姿勢を崩さなかったものの、海洋放出を前提にする場合は▽国民への丁寧な説明▽風評被害対策の明確化▽安全性の担保▽漁業継続への支援▽処理水の保管方法に関しての再検討――という五つの要望をした。  

 梶山弘志経済産業相も同日、記者会見を開き「引き続き漁業関係者らに説明、説得を続けていく」と述べた一方で「できるだけ早期に結論を得たい」と話した。  

 処分方法を巡っては、有識者による政府の小委員会が2020年2月、海洋放出を強調する報告書をまとめた。これを踏まえ、政府は漁業関係の団体などの意見を聞き、海洋放出の決定をするため、加藤勝信官房長官を議長とする関係閣僚会議を同年10月に開く方向で検討していた。しかし、地元の漁業関係者らの反発により会議を先送りし、開催に向けて関係団体と調整してきた。

 政府が海洋放出を決めた場合、実際の放出は約2年後になる。放出により風評被害が懸念されるため、政府は今後、対策を検討していく。【岡田英、信田真由美】

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そういえば、重大な環境問題であるにもかかわらず小泉環境大臣のコメントが一言も発表されないですね。なんで?

 

奥さんの「お・も・て・な・し」で忙しいのかな?

 

いやいや、ずる賢く計算しているんですよね。『ここで表に出て良いことは一つもない』とね。国務大臣としての責務より自分の保身で精一杯。

 

ところで、本論に帰ろう。

 

結論から言いますと、『事ここに至っては海洋放出しかないのでは』というのがシカリさんの思いです。

 

ただ、政府が考えている海洋放出がどのような方法を想定しているのかわからないので、賛成も反対も表明しにくいという所です。

 

仮に、政府が考えている海洋放出が、タンク群からパイプなどを通して海岸へ放出するのでしたら、大反対です。

 

この方法では、福島の漁業が死んでしまうことを意味するからです。

 

なぜなら、汚染水はあのタンクに入っているだけでなく、毎日増え続けているのであって、海洋放出も延々と続く以上、福島沿岸の魚への『汚染された魚』との見方は、ずっと続くということです。ですから、反対します。

 

では、シカリさんはどのような方法が良いと考えているのか、あるいは、これしかない、と考えているのか。

 

簡単に言えば、タンカーに積み込み、領海や排他的水域を通り越した先の公海に放出させてもらうしかないのでは、と考える次第です。(簡単に言えば、黒潮の先)

 

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当然、国際的な理解を頂く必要があります。

 

海洋法に関する国際連合条約」に基づき、条約国の一員として責務を負っているわけですが、日本の福島の現状を説明し、汚染水の処理状況に関する情報を公開し関係国の理解を頂いたうえで、了解を頂き、全ての行動に監視をつけて疑念を抱かれないような形での海洋放出をさせていただくのが一番ではないかと思います。

 

こうした意見には、『タンカーに積み込んで遠洋に運んで放出するなんて、どれだけの労力と費用を必要とするんだ。そのうえ、何年かかるんだよ。』との批判が出るでしょう。

 

でも、シカリさんはこれくらいしか思いつきません。

 

何より、明らかに犠牲者が出ると分かっている方法を国としてとることは許せないのです。(この期に及んで簡単な方法の選択は許されません)

 

バカな政治家に長年国を任せ続けた債務は、こうして国民の苦しみとしてのしかかってるのです。