【ザンクトペルテン(オーストリア)AFP=時事】オーストリアのザンクトペルテンの裁判所は26日、ウィーンの鉄道駅の爆破を計画したとして、イスラム過激派組織と関係を持つ14歳の少年に禁錮8月の判決を言い渡した。
起訴状によると、少年は2007年にトルコから移住。爆破事件を起こした後、過激派組織「イスラム国」が活動するシリアに渡航し、「聖戦」に参加することを計画していた。
警察は少年を昨年10月に逮捕した際、「爆弾の材料を購入するため具体的に調べていた」と説明。これに対し、少年の弁護士は「想像を巡らせていただけだ」と主張していた。
一部の報道によると、「イスラム国」は少年に対し、爆破が成功すれば2万5000ユーロ(約334万円)の報酬を約束していたという。
【AFP=時事】オーストラリアのシドニー(Sydney)在住の女性が、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」に合流するために、2人の子どもを捨ててシリアへ渡ったことが分かった。地元メディアが26日、報じた。
これまでに100人を超えるオーストラリア人がISに合流している。豪政府はこの報道に深い懸念を表明し、状況を注意深く監視するとしている。
地元紙シドニー・デーリー・テレグラフ(Sydney Daily Telegraph)によれば、シリアへ渡ったとみられている女性はイスラム教に改宗したジャスミナ・ミロバノフ(Jasmina Milovanov)さん(26)で、今月に5歳と7歳の子どもをベビーシッターに預けたまま行方不明となった。ミロバノフさんの元夫で子どもたちの父親である男性は、ミロバノフさんからシリアにいるという携帯メールを受け取ったと話している。
ミロバノフさんはメルボルン(Melbourne)に住んでいた女性、ゼーラ・ドゥマン(Zehra Duman)さんと交流サイトのフェイスブック(Facebook)上の「友達」としてつながっている。ドゥマンさんはイスラム過激派戦闘員の「花嫁」の勧誘役としてオーストラリアで知られており、ソーシャルメディア上で女性たちをISに合流するよう誘っている。その夫でIS戦闘員のマフムド・アブドゥラティフ(Mahmoud Abdullatif)容疑者は今年の戦闘中に死亡したと報じられている。
テレグラフ紙が伝えたミロバノフさんの友人の話によれば、ミロバノフさんはイスラム過激派の戦闘員との結婚についてよく話していたという。豪ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の州警察は、テロ対策班が捜査中であることを認めている。【翻訳編集】 AFPBB News