江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

絆の素

3週間もブログをほったらかして、何しているんだ!!








皆さんからのお叱りの声が聞こえます。実は、シカリさん、3月末をもって定年退職いたしました。で、飲み会やら挨拶回りやら、色々続いておりまして、生活のリズムが崩れております。








そろそろ、日常生活を取り戻さないと・・・なんて考えてはおりますが、どうなることやら。








とりあえず、近況報告を。下の写真は、家族で退職祝いをしてもらった時のものです。もう、二週間も前ですが・・・^^;





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近況報告第2。縁ありまして、長崎新聞の『うず潮』欄に文章を掲載していただくことになりました。一応、40日間隔の予定ですが、どうなりますやら。下の文章は、その原稿です。新聞掲載は4月10日でしたが、一部、修正をしていただいています。



絆の素

調味料の話ではありません。地域の絆の素は何か、と言う少しお堅い話しです。五島市では昨年、「地域福祉計画」を策定しました。計画の主眼は、言うまでもなく「絆の強化」です。絆の強化を考えるときに、当然、喪失の要因を考える必要がありますが、私達は「家族の変質」と「地域に頼らなくても生活できる仕組みの高度化」に注目しました。

一つの事例を挙げましょう。私達が幼い頃、結婚式や葬式はそれぞれの家で行われていました。結婚式の時など、小学生の私達は式が行われる家を遠巻きに遊び、やがて、三味線やお皿をたたく音が聞こえると、その家の縁側に近づき、座敷を中心に繰り広げられる大人たちの喜びの宴に眺め入ったものです。それは、子供にとってもワクワクすることで、運が良ければ、お赤飯などをいただけ喜びを共有できるひと時でした。

五島市中須集落で、『祝言はなくて、葬式ばっかりね。』という話を聞いたのは昭和51年のこと。福江のホテルでの結婚式を考えていた私が、中須の実家で式を挙げたのは、翌年4月のことでした。周りの田んぼにはレンゲの花が咲き乱れ、親せきや地域の人達にお世話になっての結婚式でした。その後、こうした実家での結婚式は聞きません。葬式も、多くが斎場で行われ、隣人の悲しみを感じる機会が失われています。生活の一部がサービスとして社会化されるのは便利ですが、そのことによって、お互いの生活が見えなくなり、喜びや悲しみを共有できなくなっています。絆の素は、なんと言っても日頃の喜怒哀楽の共有です。

時の流れの中で、生活様式の変化は仕方ない。今、大事なことは共有できなくなった事柄を検証し、補えるものを補うこと。五島市では、この作業を担う組織として各種団体の代表者による地域福祉協議会の設立が各地区で進んでいます。絆の修復は、一朝一夕のことではないが、この先輩方の取り組みについて行きたい。






長崎新聞を読める環境にある皆さん、よろしくお願いします。なお、長崎新聞HPでは公開されていません。








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