今、大きな政治問題化している口蹄疫問題。
この問題の発生時点からの各関係者の対応・反応を見ていると、今の日本人が抱えている別の問題点が見えてくるような気がするのですが。。。
このチラシは、五島市とごとう農協が4月30日に市内に配布したチラシです。
このチラシに対する地元マスコミの反応は、次の通りでした。(長崎新聞・久保記者の文章です。転載の際、間違いがありましたら、御容赦ください。)
GW最中「南九州への旅行自粛を」 五島市、口蹄疫で市民に要請文 長崎新聞:5月1日 家畜の感染症の口蹄(こうてい)疫が宮崎県内で相次ぎ発生した問題に関連して、五島市は30日、市民に南九州方面への旅行自粛を呼び掛ける文書を配った。県は「自治体が一般の市民に自粛を求めるケースは初めて聞いた」。市民からは「大型連休の最中に、そこまでやる必要があるのか」と疑問の声も上がっている。 五島市農林課によると、市とJAごとうは23日から26日にかけ、市内の全畜産農家352世帯を調査。牛や豚の口蹄疫は確認されなかった。だが、人を介して感染する可能性を重視し、30日に市とJAごとうで対応を協議。市が主導し、市とJAごとうの連名で文書を配ることに決めた。 文書は「五島の畜産を守りましょう」との表題で、口蹄疫の侵入防止のため、市民に当面の間、南九州方面に出掛けないよう求めている。自治会を通じ、約1万7500世帯に配布した。 県畜産課は「畜産関係者には南九州に近づかないでほしいと呼び掛けているが、一般市民の旅行自粛は想定していない」と説明。市農林課は「市民が牛や豚に触り、五島に口蹄疫が入る可能性もあると思った」としている。 市内の観光業の男性(68)は「市の対応には違和感を覚える」と話している。
記事の書き出しと締めくくりから推測すると、五島市などが出したチラシに明らかに批判的ですね。
地元発のブログでも、次のような記事が載せられていました。(5月1日付け。一部のみ抜粋しました。)
五島市は今回のこの発言に対し、即刻市長・JAごとう理事長連名にて謝罪文をだすべき。 自粛を訴える必要のある旅行先は、南九州でなく「タイ」だと思うが・・・ 宮崎での口蹄疫発生より問題なのは、「旅行自粛を呼びかけた」JAごとう、五島市役所のほうが問題だよ
(キャスターさん、報道するときには、ネタはキチンと確認しましょうね。チラシには、はっきり「人に感染する病気ではありません。・・・」と記載していますよ。)
ところが長崎新聞の記事を目にし、『え?騒ぎすぎなの?』と思った次第です。
それで、早速、ネット調査。
長野県が示した「6つのポイント」の中の3番目をご覧下さい。
3 海外旅行者、海外のみやげ物・郵便物は要注意 口蹄疫発生国からの旅行者、みやげ物、郵便物などでウイルスが持ちこまれることがあります。
この記事。
間違いなく畜産関係者が作成した記事。
しかも、長野県の公式ホームページに載っている記事です。
いくら、田舎の新聞社とは言え記者として、この程度の確認もしなかったのでしょうか。
五島のブロガーさんは素人だから仕方ないにしても、新聞記者なり放送局のキャスターは文章化するときとか、コメントするときにはキチンと調査をするべきでしょう。
第1 最初に疑い事例が発生したのは3月末。次に、4月9日にも同じ症例が発生していたのに、国の専門機関に検体を送付したのが4月19日。なぜ?
第3 この頃、宮崎県・畜産関係者の情報として、「国の対応が遅い」と伝えられてきましたが、スタート時点の事を考えると。なぜ?
第4 特定地域内の全頭処分を政府が決めたときに、関係自治体の首長たちが「認められない」と怒っていたけど、この段階では「認めるとか、認めない」とかではなく、「どのような条件で」と言うレベルだったと思うんですが。なぜ?
第5 数年前にも宮崎県で口蹄疫が発生していたと言うことですが、危機管理対応マニュアルとか作っていなかったのでしょうか。作っていたけど使えなかったのでしょうか。なぜ?
色んな、「なぜ」を放置した挙句が、莫大な財政の出動と、有力産業のダメージです。
それぞれの専門家さん、頑張りましょうね。
あ、韓国と言えば、この記事と直接関係ありませんけど、北朝鮮の魚雷としてテレビで放送されている物体。
3月末に海底に沈んだ割には、スクリューに牡蠣ガラみたいなのが付着しすぎのようですが。。。^^;
こんな事を書くと、北朝鮮の味方か、なんて言われかねませんね。
でも、違いますよ~。
独裁国家は早くなくなったほうがいいんです。
でも、だからと言って、根拠が曖昧なまま批判をしたり、それに同調するのは、後で揚げ足を取られる可能性がありますよね。
様々な事故や、公害などが発生するたびに、「次からは、きちんと対応します。」と言われています。
しかし、実際に何か発生すると、そのときに見られる現象は、気づいた人・被害者が「その被害の根拠」を証明しない限り、行政もマスコミも認めない。
本当に学んだのであれば、様々な能力を集約している行政なり、企業が、問題の有無を確認する方が早いし、効率的でしょう。
しかし、説明責任を弱者に押し付けたままとなっています。
そのような無責任な体制・感覚が、今回の宮崎県(あくまでスタートは宮崎県です。)や国の対応の遅れとなっているのではないでしょうか。
次に、なにも根拠を確認せず報道するマスコミと、その記事やニュースを鵜呑みにする国民(国民の場合、確認できないことが多いですけどね)。
しかも、マスコミは衝撃的な発言や場面ばかり取り上げるので、国民の反応もヒステリックになっている。
つまり、視聴率目当てで、「情緒報道」に終始している。
昨日も面白い場面が放送されていました。
子豚を持ち上げて、「この子も、殺されるんですよね~。」と現地報道がされていました。
どのようにコメントして良いか、わかりません。
でも、あえて言います。
「じゃあ、放置すれば良いんですか?」
シカリさんのブログは、スタート時点から「政治に関する愚痴」も記事ネタとしていました。
でも、政治ネタを扱うと、必ず、内容が暗くなるんですよね~~。^^;
書いていて、自分で、ウンザリするんです。
最近の「友愛」政治家・ハート山さんをめぐっても記事にしたいことが、山とあるんですが、書けずにいます。
ただでさえ、ネタ不足のシカリさん。
出来たら明るい記事を書きたいじゃないですか。
ね~。
行き詰っています。
昨日、長崎に行けなかったし。。。。暗くなるわ~。
か |
壁 |