シカリさんの「つばき講座」
五島は、椿の島です。
で、現在、椿まつりも開催されています。
ところで、椿は身近ですけど、案外知らないことが多いと思うんです。
そこで、シカリさんの「つばき講座」で~~~す。
「つばき(椿)」と呼んでいる植物 ⇒ 「ヤブツバキ」というツバキ科に属する植物
<生態上の特徴>
⇒ 樹高7~8m、直径25cm程度
⇒ 樹高7~8m、直径25cm程度
九州南部の天然林では、樹高15m、直径50cmも
生育環境は、砂質壌土で水はけの良く風通しの良い所を好む
幼時期は、日陰を好む
成木は、日当たりの良い場所が生育に適し結実量が増加
本州・四国・九州の山地に自生(関東以北の太平洋側や北陸以北の日本海側では、海岸に近い地方だけ)
東京の伊豆諸島(主に、利島)のつばきは古くから有名で、『つつじ、つばきはお山を照らす、殿のお船は浪照らす』という民謡も残っています。
= 方言 = ちばち、かたぎ、かたいし、かたち
安之比奇能 夜都乎乃都婆吉 都良々々尓 美等母安可米也 宇恵弖家流伎美
= あしひきの 八峯(やつを)の椿 つらつらに 見とも飽かめや 植ゑてける君 =
分 類 亜綱 ビワモドキ亜綱 Dilleniidae 目 ツバキ目 Theales 科 ツバキ科 Theaceae 属 ツバキ属 Camellia 種 ツバキ C. japonica 学名 Camellia japonica Linné 和名 ヤブツバキ 英名 Camellia 漢名 山茶
<花>
椿の花は、観賞用以外にも食用にも利用されます。
花弁を天ぷら、ジャム、あるいは塩漬けにして食べることが出来ます。
<葉>
葉は、和菓子の飾りとして利用され、若葉のうちは天ぷらにして食べることもできます。
<実>
つばきの実からは、油を採ることが出来ます。椿油の用途は、調髪・天ぷら油・燈火用・機械油・石鹸原料として幅広く、私たちの生活に大いに役に立っています。
<幹など>
つばきの木の材質は堅く、鍬などの柄、槌、櫛、算盤玉、版木など多方面で利用していました。また、木炭にしても火持ちがよいといわれています。
椿油の基礎知識
全国の消費量(推計) 100~150キロリットル
全国の産油量(平成20年) 75.6キロリットル
消費量に対して、産油量が少ないですが、さて?
どのように満たされているのでしょうか。
フフフフフフ。。。。。
そこは、内緒・・・・
椿油の成分 成分名 割合 効 用 等 オレイン酸 約85% 皮膚刺激性が少なく、クリームやローション等の化粧品の原料 パルミチン酸 約8% 多くの動物性、植物性油脂中、特に木蝋中にグリセリドであるパルミチン として含まれており、化粧品や界面活性剤などによく用いられている。 ステアリン酸 約2% せっけんは油脂をカ性ソーダでけん化してつくるので、その主成分は ステアリン酸のナトリウム塩である。 リノール酸 約3% リノール酸はn-6系の必須脂肪酸である。