江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

悲鳴に聞こえました

貴方は、何者ですか?

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  五島市の商店街にある公衆電話です。

「悲鳴」に聞こえました


1月5日東京都品川区の戸越銀座通り商店街で起きた高校生による通り魔事件のテレビニュースを、6日夜見た。その中には、防犯ビデオから流れる犯人の叫び声が入っていた。
 事件の概要は、産経新聞によると次のとおりだ。

「無表情…薄気味悪い少年」 品川通り魔事件(1月6日8時1分配信 産経新聞より)


女性の叫び声が響き、店先の商品には血痕が飛び散った。全国的にも有名で休日には遠方からも買い物客が訪れる戸越銀座通り商店街で5日午後起きた通り魔事件。少年は包丁を振り回し、わずか5分の間に5人を無差別に切りつけた。

 「なめるんじゃねえ」。午後3時20分ごろ、戸越銀座駅手前の踏切近くで叫んだ少年は、いきなり通行人を切り付けると商店街に走っていった。

 「『おい、待て』『ばかにするんじゃねえ』という声が聞こえ、高校生同士のけんかかと思った」。ブランド品販売店の女性店長(44)は少年と目が合い、慌てて店の2階に逃げ込んだ。「包丁をゆっくり振り上げながら歩くのが見えた」と声を震わせる。

 少年は商店街を走りながら、4カ所で5人を切りつけた。「ジャンパーの背に何本も切られた筋があり、泣き叫んでいた」。被害者の女子高校生(18)を目撃した主婦(36)は、おびえきった表情で話す。少年は包丁を振り回し、血痕が店頭の商品に飛び散る。「店内に入って」。商店街に緊迫したアナウンスが流れ、客は争うように避難、一瞬にして大混乱に。

 少年は車椅子(いす)の女性にも刃を向けた。介護の男性2人が車椅子を押して薬局に飛び込んだが、両手に包丁を振りかざして迫る。自動ドアを閉めても、包丁でドアを何度もたたきつけてきた。
 「男性2人は必死にドアを押さえつけていた。いまになって、足ががくがく震えてきた」(薬局の女性店員)。少年が立ち去った後、薬局の自動ドアには血痕がべっとりと残されていた。

 少年は戸越銀座駅近くから、中原街道わきまで約400メートルを走り抜けたところで警視庁荏原署員に組み伏せられた。逮捕現場を目撃した男性(36)は「前髪が鼻にかかるほど長く、無表情で薄気味悪かった」と話した。

動物の鳴き声

例えば、犬の鳴き声にも色々ある。威嚇する鳴き声、おびえた鳴き声、甘えた鳴き声、寂しそうな鳴き声。言葉は通じなくとも、そのムードはなんとなく伝わる。人といえども動物。鳴き声、悲鳴などは、自然とその状況がわかるような声になっている。

彼の声

テレビで流された高校生の声。
記事から判断すると、人々に恐怖感を与え、あるいは絶望感を与えたに違いない。
ところが、ワシが聞いた声は、絶望のどん底にある者の声だった。ある意味、救いを求めるような声に聞こえた。言うならば、絶望と孤立の中から救いを求める「悲鳴」に聞こえた。

同じ番組で声を聞いた方は、どのように受け止めたでしょうか?
残虐な威嚇するような声に聞こえたでしょうか?

彼のこれまでの生活、生き方を推測しても虚しい作業でしょうから、しません。

しかし、ワシには「悲鳴」に聞こえた。ただ、それだけ。

ニュースの基準

ニュースを流す皆さんが、どのような意図で流したのかわかりませんが、受け手としましては、「そのようなことがあったのですか。あの高校生はなぜ残虐な行為に走ったのでしょうか。あの声は、誰かに何かを訴えかける声のようだが・・・?」程度しか受け止めることができませんでした。

それとも、「ひどいやつだ」、「このような子供を育てた親はどこのどいつだ」、「100円ショップで包丁なんか売るなよ」、「困った世の中だ」、「学校の教育はどうなっているんだ」、などなど、他にどのような受け止め方があるでしょうか。

ニュースの流し手は、どのような基準で編成し、放送しているのでしょうか?

(修正する可能性があります。)