幻の椿「玉の浦」
幻の椿「玉の浦」の由来
椿に少しでも興味のある方なら、必ず聞いたことあると思いますが、意外に、正確な表
例えば、「玉之浦」と表記したり、「たまのうら」と表記したり、統一されておりません。
しかし、国際ツバキ協会に登録をした五島市の故藤田氏は、あくまで「玉の浦」と表
記されておりました。
それは、「玉之浦」というのは行政町名であり使えないことと、「たまのうら」とした
場合、発見された地名との関連がわからなくなるというので、「の」を使い「玉の浦」と
したと聞いております。ちなみに、故藤田氏は旧玉之浦町の町長をされておりました。
この椿は、昭和21年に長崎県五島列島の玉之浦町の山中で発見されたと伝えられてい
ます。
突然変異によるもので、椿の突然変異による変種の出現確率は数万本に1本といわれ、
これの発見自体が幸運であったと言われています。
ます。
突然変異によるもので、椿の突然変異による変種の出現確率は数万本に1本といわれ、
これの発見自体が幸運であったと言われています。
この「玉の浦」を品種改良したものには、必ず「タマ」をつけることになっており、現
在7品種が紹介されています。
原木は傾斜地に自生し、樹高6m、根回り1mと報告されたが、枝や根を次々に切り取られ
枯死してしまいました。
在7品種が紹介されています。
原木は傾斜地に自生し、樹高6m、根回り1mと報告されたが、枝や根を次々に切り取られ
枯死してしまいました。
樹高5m、直径25cm程度ですが、九州南部の天然林の中では、樹高15m、直径50cm
に達するものもあります。幼時期は日陰を好み、成木になると日当たりの良いところが生育
が良く、実を着ける量も増えます。その他の生育環境は、砂質壌土で水はけの良く風通しの
良いところを好みます。
五島では、1月から4月上旬まで花を付け、8月から9月頃にかけて実を採取します。
に達するものもあります。幼時期は日陰を好み、成木になると日当たりの良いところが生育
が良く、実を着ける量も増えます。その他の生育環境は、砂質壌土で水はけの良く風通しの
良いところを好みます。
五島では、1月から4月上旬まで花を付け、8月から9月頃にかけて実を採取します。
つばきは、本州・四国・九州の山地に自生しています。関東以北の太平洋側や北陸以北の
日本海側では、海岸に近い地方にだけ分布します。東京の伊豆大島のつばきは、古くから有
名で「つつじ、つばきはお山を照らす、殿のお船は浪照らす」という民謡も残っています。
日本海側では、海岸に近い地方にだけ分布します。東京の伊豆大島のつばきは、古くから有
名で「つつじ、つばきはお山を照らす、殿のお船は浪照らす」という民謡も残っています。
【花】
つばきの花は、観賞用以外にも食用にも利用されます。花弁を天ぷら、あるいは
塩漬けにして食べることが出来ます。塩漬けの場合には、料理の飾りとして利用
される場合が多く、単品として食されることは少ないようです。
なお、花びらにはオレイン酸、リノレン酸などの有効成分が含まれています。
つばきの花は、観賞用以外にも食用にも利用されます。花弁を天ぷら、あるいは
塩漬けにして食べることが出来ます。塩漬けの場合には、料理の飾りとして利用
される場合が多く、単品として食されることは少ないようです。
なお、花びらにはオレイン酸、リノレン酸などの有効成分が含まれています。
【葉】
葉は、和菓子の飾りとして利用されたり、若葉のうちは天ぷらにして食べること
もできます。
葉は、和菓子の飾りとして利用されたり、若葉のうちは天ぷらにして食べること
もできます。
【幹など】
つばきの木の材質は堅く、鍬などの柄、槌、櫛、算盤玉、パイプ、版木など多方
面で利用されています。また、木炭にしても火持ちがよいといわれています。
つばきの木の材質は堅く、鍬などの柄、槌、櫛、算盤玉、パイプ、版木など多方
面で利用されています。また、木炭にしても火持ちがよいといわれています。
つばきには、カイガラムシが幹や枝に寄生し、多く付着した場合には枯死すること
があります。その他、昆虫が葉を食べたり、モチ病、スス病が被害を与えます。
また、つるなどが茂ったやぶつばき林を一挙に手入れすると、鳥が飛来するように
なりヤドリギが寄生し、枝を枯死させるようになります。
があります。その他、昆虫が葉を食べたり、モチ病、スス病が被害を与えます。
また、つるなどが茂ったやぶつばき林を一挙に手入れすると、鳥が飛来するように
なりヤドリギが寄生し、枝を枯死させるようになります。