民主国家を自認しながら、国民が知らない、知らせないお金(機密費)があって良いのか?
皆さん、おはようございます。
五島地方、今日も晴れ空でスタートです。
先週(17日)の話しですが、石川県の馳知事が、ポロっとやらかしましたね。
ご存知の通り、馳知事は、元衆議院議員(安倍派)で自民党の東京五輪招致推進本部長だったお方。
そのお方の発言が問題となっていますね。
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馳浩・石川県知事が口を滑らせた「機密費」のモヤモヤ感 国民に秘密のカネ、2023年度は14億6000万円も計上
東京新聞、2023年11月21日、06時00分
石川県の馳浩知事が東京五輪の招致活動で国際オリンピック委員会(IOC)委員に贈答品を渡すために使ったと明かした内閣官房報償費(機密費)。これまでも不透明な支出が問題となってきたが、時の政権が領収書なしで自由に使えるカネとして実態は依然として闇の中だ。機密費で贈答品を渡していたなら、五輪関係者への贈り物の授受を禁じるIOCの倫理規定に違反する恐れもある。(佐藤裕介)
「個別具体的な使途に関するお尋ねには答えを差し控えている」。松野博一官房長官は20日の記者会見で、IOC委員105人の全員に1冊20万円のアルバムを機密費で作成したとする馳氏の発言の真偽について回答を避けた。
◆馳氏は講演で「メモは取らないで」と切り出した
馳氏は17日の講演で「メモ取らないようにしてください」と念押しした上で、機密費を使ったと明かした。当時の安倍晋三首相から「金はいくらでも出す。機密費もある」と言われていたことも紹介。その後、発言を撤回したが、具体的な話の内容からは、その場の思い付きで虚偽の話をしていたとは考えにくい。
< 官房機密費を巡る馳浩・石川県知事の講演での発言要旨 >
― 当時首相だった安倍晋三さんから「国会を代表して、オリンピック招致は必ず勝ち取れ」と。今からしゃべること、メモ取らないようにしてくださいね。「馳、金はいくらでも出す。官房機密費もあるから」と。
それで、作戦を練って(開催都市決定の投票権がある)IOC委員のアルバムを作ったんですよ。IOC委員が選手のとき、各競技団体の役員のとき、各大会での活躍の場面を撮った写真、105名のIOC委員全員のアルバムを作って、お土産はそれだけ。
だけど、そのお土産の額を今から言いますよ。外で言っちゃダメですよ。官房機密費使っているから。1冊20万円するんですよ。 ―
松野氏は機密費について「国の機密保持上、使途などを明らかにすることが適当でない性格の経費」と指摘。事実関係を調査するかも問われたが、答えなかった。
政府が「国の事務、事業を円滑、効果的に遂行するため、機動的に使える経費」と位置付ける機密費。2023年度予算には、内閣情報調査室(内調)が管理する約2億3000万円を含め、約14億6000万円が計上されている。毎年度、同程度が支出されているが、支払先や使途の詳細は分からず、事実上、内容をチェックできない。
取り扱い責任者は官房長官で、領収書が要らない「政策推進費」や、情報提供の対価として支払う「調査情報対策費」、慶弔費などの「活動関係費」に分類される。
18年の最高裁判決では、機密費の支払先や具体的使途は開示できないとされ、開示が認められたのは、月ごとの支払額や「政策推進費」への繰入額など一部に限られた。
過去には国会対策や外遊する議員への餞別(せんべつ)などに使われていたとされる。旧民主党政権では、当時の鳩山由紀夫首相が国会で一定期間後に全面公開する意向を表明し、政権内で検討したが実現には至らなかった。
◆五輪関係者への贈答品に使用なら…IOCの倫理規定に抵触
機密費で贈答品を渡していた場合、贈与を禁じているIOCの倫理規定違反になりかねないが、松野氏は「個別事例に関する取り扱いは、IOCの権限と責任において判断される」と述べるにとどめた。
東京五輪を巡っては汚職や疑惑が相次いで発覚。当時の五輪招致委員会理事長の竹田恒和氏がシンガポールのコンサルタント会社に送金し、一部がIOC委員の息子に渡ったとされ、フランス当局の捜査対象になるなど、不透明なカネの行方が問題となった。
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東京五輪では、記事にある招致委員会の竹田さんの事件とかありましたね。
さらには、談合事件で、広告大手「博報堂」などが刑事責任を問われる事態に。
統一教会、森友加計学園事件、桜を見る会、最近、騒がれている大阪万博と言い、安倍晋三がらみはとんでもないしろものばかり。
ところで、官房機密費を使いIOC委員に1冊20万円のアルバムを贈った、との話。馳知事は「撤回する」と言っていたけど、内容は事実なんだろうね。
IOCと言う組織は、金儲け主義でスポーツを食い物にしていると言っても言い過ぎじゃないですよね。
さて、今日のネタの主眼は「官房機密費」。
政策推進費、調査情報対策費、活動関係費などが支出されているようですが、まあ、性質上、その時に『いつ、誰それに、どこで、何のために、何を、いくら支出します。』とか言えないのは、あり得るのかもしれませんね。
でも、問題は、その後も公表されないままになること。しかも、支出先や支出目的、領収書の提出を会計検査院から求められることがないというから、政治目的での支出なのか、私的流用なのかも確認が出来ない。
その額は、第2次安倍晋三内閣発足以降の2012年度から22年度までの11年度分の支出はすべて毎年12億3000万円台だそうです。
12年12月から今年6月までの10年半で支出した官房機密費は、総額129億円だとか。
日本共産党が請求して開示された資料によると、いずれの年も3月に支出が急増しており、駆け込みで予算消化をしている形だそうです。
年度末に、官房機密費を使うような事案が立て続けに発生するという事態は、にわかに信じられない。
となると、政策遂行とは関係ない支出、あるいは、私的支出が行われているのでは、と考えるのは自然ではないでしょうか。
民主国家日本とか言いながら、このような事態が放置されていることは許されないですよ。
これまでの支出の実態を明らかにするとともに、「官房機密費」なるものの廃止を訴えたいですね。
今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。
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花言葉:「祈り」「いつまでもあなたと一緒」
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