江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

詩・「雨の土曜日」(本日発売『雨の土曜日』より)

 

 

皆さん、おはようございます。

 

 

五島地方、今日も曇り空でスタートです。

 

 

 

 

 

 

本日発売されるシカリさんの道楽本「雨の土曜日」ですが、次のような構成になっております。

 

 

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詩編

 

   ―リベルタンゴに寄せて―

  • アフガンの子
  • 葡萄畑に
  • 言葉の死
  • 嫁ぎ行く
  • 二十一世紀の赤坊達よ
  • 悲しい言葉にのせて
  • 何度でも感謝
  • 素材
  • 冬の道
  • 命たちの風景
  • 君、去りぬ
  • 家庭
  • ニオイバンマツリ
  • 孫の手
  • 雨の土曜日
  • 母の笑顔
  • 手話
  • シャボン玉
  • 春の訪れ
  • ポケット
  • 秘密のプレゼント
  • ススキの叫び
  • 十五夜お月さん

 

<エッセイ篇>

 

  「自然」という言語認識の定着過程についての一考察

 

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人間誰しも、人生の中で、長いトンネルに入り込んだような苦しい時期を過ごすことがありますけど、そのような時期に書かれた詩とか、トンネルを出た後の詩とか掲載しています。

 

 

考察文は、今、神宮外苑開発問題などで「自然」と人の向き合い方に注目が集まっていますけど、日本人は明治以降、「自然」についてある勘違いをしてきました。そのいきさつについて書いたものです。

 

 

今日は、この中から本のタイトルとなった詩をアップします。

 

 

シカリさんは、ある時、突然の転勤を命ぜられました。バタバタして借りた住まいは、二軒長屋だったのです。その時に、隣りに若いお母さんと二人の子どもたちが住んでいました。その時の様子を書いた詩です。

 

 

 

 

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雨の土曜日

 

 

折角の遠足

雨のせいで、なくなった

仕方なく

はじけ回る小さな命達

ドン、ド、ド、ド、ド、ド、ドン

いつものように

はじけ回る

ドン、ド、ド、ド、ド、ド、ドン

 

いつからか

父は出稼ぎでいなくなり

晴れの日とて

外で遊べず

家の中

ドン、ド、ド、ド、ド、ド、ドン

 

若い母

二つの命もてあまし

晴れの日、雨の日

家の中

歩道に溶け行く桜窓越しに

二つの命抱きしめる

 

雨の土曜日

幼稚園の遠足なくなって

はじけ回る命達

ドン、ド、ド、ド、ド、ド、ドン

母の笑顔、泣き顔、お構いなし

はじけ回る

ドン、ド、ド、ド、ド、ド、ドン

いつものように

はじけ回る

ドン、ド、ド、ド、ド、ド、ドン

 

 

(2006,8)

 

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それにしても、本人の手に本が送られてきたのは9月末、発売開始が11月15日と随分、日数がありましたけど、『売れるんだろうか』とハラハラドキドキで、精神衛生上は好ましいことではないですね。

 

 

最近では、少し居直り気味で、『産み落とした子は、きっと、自分の力で生きて行くさ』なんて考えていますよ。

 

 

皆さん、興味がありましたら買って下さい。あ、図書館でリクエストするという方法もありますね。その際は、ちょっと配本までに時間がかかるかも。

 

 

と言うことで、本日は、本の宣伝だけで失礼します。^^;

 

 

 

 

 

 

今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

 

今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。

 

 

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<11月15日の誕生花>

ヒガンバナ

花言葉「悲しい思い出」「あきらめ」「独立」「情熱」

<画像は、ネットからお借りしています>