傲慢なテレビ業界を代表するかのようなテレ朝社長の会見。ジャニーズ問題。
皆さん、お早うございます。
五島地方、今日は、晴れ空でスタートです。
さて、今日も、ジャニーズ問題にかかわるネタに触れないといけません。
シカリさんは、前回の記事で、ジャニーズ事務所の人権蹂躙事件に関して、ジャニーズ事務所だけでなくテレビ局などを含む「重層的構造問題」と言った趣旨の判断を示していました。
そのことを証明するようなテレビ局の動きが国民から注目を浴びつつありますね。
NHKをはじめとする数社のテレビ局のトップが、形だけの反省の弁を述べたり、ジャニーズ事務所所属のタレントの起用に関して『躊躇しているかのようなフリ』をしてみせています。
こうしたテレビ業界の姿勢を代表するような記者会見が行われました。
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テレ朝社長、ジャニーズ性加害問題“メディアの沈黙”を謝罪「性被害への意識が著しく低かったと反省」
スポニチ、9/26(火) 14:12
テレビ朝日の定例社長会見が26日、都内の同局本社で行われ、ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長(2019年死去、享年87)による性加害問題について「タレントに問題はない」とした上で、「性被害への意識が著しく低かった」と篠塚浩社長が謝罪した。
国際的にも問題となっている性加害問題。8月29日に外部専門家による「再発防止特別チーム」が公表した調査報告書では、ジャニー氏の性加害行為は「極めて悪質な事件」と指摘したほか、大半のメディアが沈黙し批判しなかった点など「マスメディアの沈黙」についても厳しく追及していた。
調査報告書を受け、事務所側は9月7日に会見を行い、再建へ向け藤島ジュリー景子社長の退任と、少年隊の東山紀之の新社長就任を発表した。会見直後、テレビ朝日は公式サイトを通じ「ジャニーズ事務所所属タレントの出演につきましては、タレント自身に問題があるとは考えておりません。これまで通り番組の企画内容などを踏まえ、ご出演頂きたいと考えております」と、起用を継続すると発表していた。 篠塚浩社長は「当社の受け止めに関してはすでにリリースした」と前置きした上で、「特に調査報告書に記載のメディアの沈黙などについて、なぜ当時、報じなかったのか、当時の報道局のスタッフに聞き取り調査を行った」と、社内でヒアリングを行ったことを報告。
その結果、「芸能関係報道の民事裁判は日頃からニュースにしていなかったことから、人権侵害に当たるとは気付かなかった」という。「当時、私も仕事をしていたが、このような重大な人権侵害とは気がつかなかった」と私見を述べ、「性被害への意識が著しく低かったと反省しています」と謝罪した。
来月2日には、新たな経営体制が報告される。この点について「一連の動きを注視した上で、新しい体制には人権侵害の具体的な取り組みや再発防止のガバナンスの取り組みを徹底的に取り組んで欲しい」として「ジャニーズ事務所には課題の対応を強く求めています」と述べた。
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この記者会見でのテレ朝の社長の発言の中で、無視できないと思われる数項目を列挙しますね。
①タレント自身に問題があるとは考えておりません。これまで通り番組の企画内容などを踏まえ、ご出演頂きたいと考えております。
②当時の報道局のスタッフに聞き取り調査を行った。
③芸能関係報道の民事裁判は日頃からニュースにしていなかったことから、人権侵害に当たるとは気付かなかった。
④私も仕事をしていたが、このような重大な人権侵害とは気がつかなかった。性被害への意識が著しく低かったと反省しています。
⑤ジャニーズ事務所には課題の対応を強く求めています。
とりあえずこの5点について感想を述べたいと思います。
まず、①については、「タレント自身に問題があるとは考えていない」というが、その根拠は何だろう。シカリさんの前回の記事でも書きましたが、タレント一人一人についても、様々な関わりが考えられます。それを根拠もなく「問題ない」と言い切って、それをもとに、「ケースバイケースで出演させる」と宣言している!!
②については、局の姿勢を検証するうえで「調査」は大事なことです。ところが、「聞き取り調査」だけで済ませていること自体が、全く真剣みが感じられない。その他の昔の画像等資料の検証は行わなかったのかなどの説明もない。(おそらくしていないのだろう)
③に至っては、思わず「ふざける!」と叫びたくなります。『芸能関係報道の民事裁判は日頃からニュースにしていなかった』???民放の番組の多くは、芸能人の結婚・離婚・不倫、ゴミ屋敷問題など民事案件ばかりじゃないか!!にもかかわらず、「ニュースにしていなかった」などと平然と言い放っている。この社長というかテレ朝の倫理感を疑いますね。
④では、自分自身については「重大な人権侵害とは気がつかなかった」と言っているが、30年ほど前、北公次さんの告発など週刊誌で報じられたことに関して、どのようなスタンスだったのか、ここでも具体的に触れていない。いかにも、触れたくないのだろう。
⑤については、人権委員会の報告書の中に「改善を求めるなどすること」などと表現があったとして、一部企業などが、そのことを理由に「改善を求めた」を免罪符として、CMにジャニーズタレントの起用を決めるなどの動きがみられる。これもふざけた話だ。問題は、「改善への道筋が見えたかどうか」「改善されたのか」が問われているのに「要望した」だけで事を前に進めようとしている。国民をバカにしているのか、こうした企業のトップは途轍もなくバカなのか、どちらかだろう。
問題だらけのテレ朝の社長の会見ですが、テレ朝とジャニーズのつながりは深く、東京・六本木の旧社屋時代には「ジャニーズリハーサル室」があったり、毎週金曜日の『ミュージックステーション』ではジャニーズのタレントたちがその中心を占めていた。
その昔、彼らジャニーズのタレントを引き連れたジャニー氏が同局の社員食堂を頻繁に利用していたとか。
番組としても、『裸の少年』が2001年から2009年と2018年から現在の、通算14年、放送されるなど、とくに“蜜月”ぶり続いている。(裸の少年なんて、意味深ですね。^^;)
テレビ業界全体が、今回の問題をわざと軽く扱おうとしているし、早く収まるように取り上げない姿勢を続けている。
そのこと自体が、日本のテレビ業界の人権感覚の異常さを示している。
『気づかなかった』『知らなかった』『そんなに重い問題と認識できなかった』などの逃げ口上をいつまで続けるのか知らないが、この人のことを思い出していただきたい。
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北 公次(きた こうじ、1949年1月20日 - 2012年2月22日)は、日本の歌手、俳優、タレント。男性アイドルグループ・フォーリーブスのリーダー。和歌山県田辺市出身。本名:松下 公次(まつした こうじ)
ジャニーズに関する暴露や批判以外の記述は1975年発行の自伝『256ページの絶叫』と重複であるため、明かにジャニーズ事務所とジャニー喜多川についての暴露や批判を目的として発行された書籍であった。
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シカリさんの結論。日本のテレビ業界をこのまま放置してはいけない。第三者機関などの設置で、厳しく管理する体制を作るべきです。彼らに、報道の自由とか、言論の自由とか言う資格はありません。単なる、CM垂れ流し機関であり、国民洗脳の機関でしかありません。放置することは、国民に害を与えこそすれ、有益なことは何もない。
今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。
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<9月27日の誕生花>
コスモス
花言葉:「乙女の真心」「調和」「謙虚」
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