「同性愛では人類は滅亡する」 ???
皆さん、お早うございます。
五島地方、今日も、曇り空でスタートしそうです。
4日付のニューズウイークの記事に、『「同性愛では人類は滅亡する」 イスラム保守派の反対で米LGBTQ特使の訪問中止に』と言うものがありました。
記事によると、性的マイノリティであるLGBTQの権利などについて協議する米国の特使ジェシカ・スターンさんのジャカルタ訪問が、急きょ中止となったとのこと。
スターンさんは、11月28日にフィリピンを訪問し政府関係者や民間の人権団体などと意見を交換し、その後ベトナムを訪問し12月7日にインドネシアを訪れる予定だったそうです。
ところが、12月1日にインドネシアで最も権威があるとされる「インドネシア・ウラマ(イスラム教指導者)協会(MUI)」が、スターンさんのインドネシア訪問に反対を表明したため、アメリカ側は不測の事態を恐れて、12月2日に中止を決定したそうです。
このMUIと言う団体は、スターンさんのインドネシア訪問に関して「私たちの国の文化的及び宗教的価値観を損なうことを計画している」と主張しているそうです。
また、MUIのアンワル・アッバス副議長は、メディアに対して「同性愛行為は危険である」としたうえで「この行動が容認されれば男性と男性、女性と女性との結婚となり、それは繁殖することがない。ひいては人類の滅亡に繋がる可能性がある」と述べて同性愛、LGBTQに反対の立場を強調したそうです。
な~~んか、どこかで聞いたことのあるような言い分ですね~。
同性愛行為は危険??
人類の滅亡に繋がる????
ところで、インドネシアは、非イスラム教国だそうだが、人口約2億6000万人のうち約88%がイスラム教徒で、世界最多のイスラム教徒人口を擁する国だそうです。不勉強なシカリさんは、何も知りません。^^;
他のイスラム教国とは一線を画し、イスラム教以外にキリスト教、ヒンズー教、仏教、儒教の信仰も憲法で保障されている「多様性国家」みたいですね。
一方では、圧倒的多数を占めるイスラム教の教義、規範、習慣などが政治、経済、社会、文化のあらゆる面で優先され、それへの異論や反論は封じ込められているのが実態だそうです。
一部の州では、外国人を含め女性は頭部を覆うヒジャブの着用が求められるらしいので、来訪の際は気をつけましょうね。
今年5月には、首都ジャカルタにある英国大使館がLGBTQの権利擁護と支持を象徴する「レインボーフラッグ」を掲揚したところ、イスラム教徒らが猛烈な抗議活動を展開し、外務省も英大使館幹部を呼びだして遺憾の意を伝える事態になったそうで、多様性を認めると言いながら、実際は、多数派に配慮した政治・行政が行われているみたいです。
統一教会は怖いな~、と思っていたが、イスラム教も、かなりなものですね。もちろん、教徒の中には、自分の信仰を守るだけで、他人に干渉しようとは考えていない人も多いでしょうが・・・。
彼らが主張する「同性愛は危険」「人類を滅亡に導く」って、どこから来ているのだろうか?
我が日本でも優秀な女性の政治家(?)が、「LGBTは生産性がない」と発言し、最近、立場上、仕方なく撤回しましたけど、なんだかな~、な考え方ですね。
まず、日本の優秀な女性の政治家の発言ですが、「生産性がない」と揶揄するということは、「生産性がない」人は存在価値がないということを意味しているんでしょうね。
生物の存在価値は、生産性だけで計るのでしょうか?
生産性があるかどうか、どうやって判断するのでしょうか?
何かを、ワシらが認識できる状況下で、作り出す、生み出す場合が、生産するということでしょうか?
生物は、ワシらが知らないうちに、ワシらが認識できない生態を展開している。
限られた尺度で、良しあしの判断をすることが、如何に愚かなことか。
さらに、もっと身近な議論に踏み込めば、LGBTのカップルで子どもをつくることは出来なくても、育てることは出来る。(医学的技術で妊娠することも可能だが、今回は議論の対象外とします。)
異性婚で、子どもが出来ても、捨てたり、虐待したりする場合がある。
どちらが子どもたちにとって、幸せなのでしょうか?優秀な女性の政治家は、ここまで考えないのだろうか。
話しを、MUIが主張する「同性愛は危険」「人類を滅亡に導く」に戻しますが、どのように危険なのか、なぜ滅亡に導くと主張するのか、シカリさんには全く理解出来ません。
シカリさんには、自らの思想を貫くためには暴力すら否定しない宗教団体・政治団体の方が、よほど危険だと思うんですけどね。
また、「人類を滅亡に導く」という主張に至っては、『アホか』としか言いようがない。
広く生物の世界でも、同性同士のマウンティング、歌をはじめとするシグナルによる求愛などの行動は、霊長類やヒトデ、コウモリやカワトンボ、ヘビや線虫など、1500種を超える動物で観察されているんですよ。
そうした同性求愛をする生物たちは、その種の中で圧倒的な少数で、他の大多数は、異性愛を求めている。
同性求愛を放置すれば、それが圧倒するのか?
現実を見て下さい。
あらゆる生物たちは、何万年と言う長い時を、平々凡々と生きながらえている。
そして、これからも平々凡々と生きて行くと思います。(人間が環境を破壊し尽くさない限り)
偏狭な思考、思想には、具体的な議論を、静かに進める必要があるでしょうね。
今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。
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<12月6日の誕生花>
花言葉:深い愛情
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