この国って、無様だな～

皆さん、お早うございます。

五島地方、今日も、曇り空でスタートです。

広島県での自民党・河井氏らによる大規模な選挙買収事件では、検察による関係者への再聴取が始まっているようだが、今度は、京都でも自民党による大規模な買収事件が発覚したようで、日刊ゲンダイは「選挙買収はやはりお家芸だったのか。」と書いている。

記事によると、この案件は２０１３年から続いているようで、動いたお金は１億円を超える見込みとのこと。なんでも、府議や市議にたいして選挙前に必ず「５０万円」配られていたそうで、皆さんは、それを『選挙前の小遣い』と認識していたそうです。（その多くは税金なんだけど）

そして、その中心人物は西田昌司参議院議員で、税理士としての知識を駆使して、その違法な選挙買収システムを構築したとか。

一方、官僚の世界では、自民党の肝いり政策である「経済安保」をめぐって、その実務を担う大物官僚が公務員倫理に大きく違反する行為を行っていたということで、そのポストを外されてしまった。

この３件、全て安倍政権からの贈り物。

安倍元総理は、『美しい日本をつくる』とたびたび発言されていたが、果たして、ご自身が総理・総裁をされる前と比べ、随分、汚れてしまったような気がしますけど、それに気付くこともないのでしょうね。

この１０年ほどで、いかに、政・官界の法規範意識が崩されているか、如実に教えてくれる事件ではあります。

話しは、外国に飛びますが、イギリスでは、『首相が新型コロナ規制下の首相官邸でパーティーが繰り返されていた疑惑など』で、世論の支持が落ち、官邸の主要スタッフも次々と退職するなど求心力が低下し、なんと、与党保守党内からも辞任を求める声が出始めているという。

どこの国でも、規範をないがしろにする人はいるもの。

イギリスでは、国民も与党議員や官邸スタッフすら、ジョンソン首相の行為を許さず追及している。

一方、わが国では、その規範に反する行為を解明せず、問わず、見逃すのが常道となってしまった。

何とも無様で、生きる上での覚悟のない人間のかたまりのようで、子々孫々への申し訳が立たない。

シカリさんが、なぜ、「覚悟のない人間のかたまり」と書いたか。

規範を守らせ、道を正そうとするときに起きる「さざ波」を恐れる人々が多すぎるということ。（おそらく、その先に夢を持てないからでしょうが・・・。）

分をわきまえず、言葉が過ぎました。

愚痴を通り越して説教がましくなってきましたので、シカリさんの言葉はおしまいにして、この国のもといを作られた方々からの教えを載せさせていただきます。

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聖徳太子（十七条憲法より）

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第四条、羣卿百寮體を以て本とせよ……。

「ぐんけいひゃくりょうれいをもってもととせよ……。」

訳文「群卿（大夫と呼ばれる上位官吏）や百寮（各官司の役人）は、みな礼法を物事の基本とせよ。民を治める肝要は、この礼法にある。上の者の行いが礼法にかなわなければ下の者の秩序は乱れ、下の者に礼法が失われれば罪を犯す者が出てくる。群臣に礼法が保たれていれば序列も乱れず、百姓に礼法が保たれていれば国家はおのずと治まるものである。」

第六条、惡を懲し善を勸むるは古の良典なり……。

「あくをこらしぜんをすすむるはいにしえのよきのりなり……。」

訳文「悪しきを懲らし善きを勧めるということは、古からのよるべき教えである。それゆえ、人の善行はかくすことなく知らせ、悪事は必ず改めさせよ。人におもねり、人をあざむく者は国家をくつがえす利器ともなり、人民を滅ぼす鋭い剣ともなる者だ。また、媚びへつらう者は、上の者には好んで下の者の過失を告げ口し、下の者に会えば上の者を非難する。このような人々はみな君に対して忠義の心がなく、民に対しては仁愛の心がない。大きな乱れのもととなることだ。」

第十五条、私に背き公に向くは是れ臣の道なり……。

「わたくしにそむきおおやけにむくはそれしんのみちなり……。」

訳文「私心を去って公の事を行うのが臣たる者の道である。人に私心があれば他人に恨みの気持ちを起こさせる。恨みの気持ちがあれば人々の気持ちは整わない。人々の気持ちが整わないことは私心をもって公務を妨げることであり、恨みの気持ちが起これば制度に違反し法律を犯すことになる。第一の章で上下の人々が相和し協調するようにといったのもこの気持ちからである。」

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徳川幕府（武家諸法度・寛永令より）