「ヤングケアラー」という立場に置かれている子どもたちのこと
皆さん、お早うございます。
今日の五島地方、雲の多い一日になりそうな空模様でスタートです。
今日のネタは、「届かない声」とでも表現すればいいのでしょうか。
現代の家族制度の抱える深刻な問題です。
こんな記事が目に付きました。
「ヤングケアラー 子どもたちのSOS 背景に保護者の不安定な暮らし 必要な支援とは 法整備求める声も」(北海道ニュース UHB | UHB 北海道文化放送)
自らもヤングケアラーとして育った長岡伶奈記者の記事でした。
ところで、「ヤングケアラーって何だろう」と思われる方もおられるかもしれませんね。
ワシ自身も、この言葉に触れたのは、つい2・3年前のことです。
「ヤングケアラー」の明確な定義はないようですが、普通大人がしている家事などを担っている18歳未満の子供のことのようです。
2021年4月に公表された国の実態調査では中学生の17人に1人、クラスに2人程度いるとされています。
17人に1人の子ども達が、ヤングケアラーという立場に置かれている。
この数字には、衝撃を受けました。
自分の遊びも学びも後回しにして、家族の介護などをしている子どもたち。
ワシ等は、そのような国を目指してきたのだろうか?
<2人の弟と協力して、家事や母親のケアを担ってきたという札幌市の大学生 瑠南(るな、21)さんのケース>
家は母子家庭で、精神疾患のある母親は状態が悪い時は起きることができず、自傷行為をすることもあるとか。
母親は周囲に相談する人もいない状態とのこと。
瑠南さん:「(母親は)なりたくてこういう体になった訳じゃないし、『させたくて家事をさせた訳じゃない』と言ってました」
瑠南さん:「当事者というよりも親の方に関わっていただいて、親の病気に対する対策であったり、お金に余裕がない家庭だったら金銭的な支援で、学校的には子ども自身が気軽に相談できるような大人が増えたらいいのかなと思います」
瑠南さんの指摘が、この問題の全てを表していると言えると思います。
孤立した家族が、困窮を外に伝えることが出来ず、「家の中しか知らない子どもたち」は生きていくためには、自分の力で何とかするしかない。
この「家族の壁」をクリアして子どもたちを救うには、行政をはじめとして関係者が連携して衰弱した家族を見守る必要があると思う。
とは言え、そう簡単な話ではない。
こうした状態に陥っている家族の多くは、自らの困窮を外に訴えることが出来ないし、周囲から積極的に介入することにはプライバシーの問題があり、難しい。
こうしたケースとは逆の「虐待される子を見守る」ためのシステムなど、形は作られていると聞いている。
でも、ヤングケアラーについては機能していない。
その原因は、行政が仕事をするうえで、予算をつけてもらう上で、その根拠となる法律がないことが大きいのでしょう。
熱意のある担当者がいる自治体では、こうした見守りが機能している所もあるが、全ての自治体に「熱意のある担当者」を求めるのは現実的ではない。
熱意に関係なく、確立されたマニュアルで、義務として取り組まなくてはならないようにするためにも、その根拠となる法律が必要だと思う。
大阪歯科大学の浜島淑恵教授も次のように指摘している。
「どの法律の中に位置づけられて、制度化されていくのか、明確にして進めていかないと、政治体制が変わることで予算がつかなくなったり、ヤングケアラー支援が弱まってしまうことが考えられる。しっかりと法律の中に位置づけて制度化していただきたい。継続的に取り組んでいただきたいと思っています」
子どもたちが、のびのび遊べて、勉強が出来て、友達と騒ぎながら登校できる、そんな普通の国にするためにも、感度の高い政治家を国会に送りましょう。
皆さん、必ず投票に行きましょうね。
そして、目指すは「政権交代」!!
ファイト~~~、一票!!
今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。
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フジバカマ
花言葉:あの日を思い出す、遅延、遅れ、躊躇、ためらい
優しい思い出、他人の恋の相談役、恋のキューピット
誕生花:9月8日、9月13日、9月14日、9月25日、9月28日
10月17日、10月27日、11月6日、11月8日