江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

心のないイベント・東京五輪の仕上げは、障がい者虐待を「昔のことだから」と容認しての開会式。

f:id:gotoshikari:20210719092326j:plain


普通なら、何らかの仕事を任せられた場合、少しでも良い仕事をしたい、依頼者に喜ばれる仕事にしたい、周りの人に喜ばれる仕事にしたいという思いで仕事に向かうはず。

 

ところが、今回の東京五輪は、大会エンブレム問題、新国立競技場とゴタゴタが続き、「世界一コンパクト」と言っていたのに、1道8県にまたがる広域開催になり、女性蔑視発言で会長が辞任する事態まで出てしまった。

 

なぜ、もっと慎重に事を運べなかったのでしょうか?

 

今さらな内容で恐縮ですが、関わる人々の心が、かなり浮ついた状態でこれまで来てしまったのではないでしょうか。

 

誰かを責めるつもりはありません。

 

これが、現状の私たち日本人の力量ですから。

 

さらに、コロナ感染症が落ち着かない状況の中での開催。

 

判断は難しかったと思うが、菅政権は「やれる。やらなければいけない」と、いわば賭けに出た。

 

国民の健康と命を賭けなければならない、賭けることが出来る、なんとも不幸な試練にさらされるものだと思っていました。

 

そこへもってきて、今回の開会式典での楽曲を担当される方が、なんと、障がい者虐待を行い、それを誇らしげにマスコミに語っていた方だというから、驚きです。

 

組織委員会などでは、「昔のことだ。誰でも間違いを犯すことはあるし、改心しているなら良いでは」とのことで、そのまま進めるようです。

 

ただ、あちこちの記事を読んでみて、①障がい者虐待(文字にするのもはばかれるような)に関わった、②その後、そのことを自慢話としてマスコミに公表している、③それから20数年の間に改心し、罪を償う行動や意思表示をしていない、などは事実のようです。

 

だとすると、この人選はオリンピック憲章に反する事態です。

 

こうした事態を受けて、シカリさんとしては「全国手をつなぐ育成会連合会」の声明を全面的に支持します。

 

後戻りできない現状で、本当に歯がゆい思いです。

 

かなりの長文ですが、ぜひ、読んでいただきたいと思います。

 

宜しくお願いします。

 

**************************************************************************

障害者支援団体 小山田圭吾いじめ加害に声明「強く抗議」雑誌告白「極めて露悪的」組織委「重い説明責任」

スポニチ、7/18(日) 20:32配信

 

 知的障害者の権利擁護と政策提言を行う一般社団法人「全国手をつなぐ育成会連合会」は18日、東京五輪開会式の楽曲を担当するミュージシャン「コーネリアス」こと小山田圭吾(52)が過去の雑誌インタビューで告白した学生時代のいじめ加害に批判が集まっている問題について、公式サイトで声明を発表した。  

 

 雑誌は1994年1月発行の「ロッキング・オン・ジャパン」(ロッキング・オン)と95年8月発行の「クイック・ジャパン」(太田出版)。同級生を箱に閉じ込めたり、近隣学校の障害のある生徒をからかったりしたことを反省せずに語っていた。以前から問題視されており、今月14日に発表されたクリエーティブチームの一員に小山田の名が挙がると、インターネット上で「致命的な人選ミス」などと批判の声が上がり、問題が再燃していた。  

 小山田は16日、自身のツイッターに謝罪文を投稿。いじめ加害を認め「深い後悔と責任を感じております」「受け入れてもらえるのであれば、直接謝罪をしたい」などとつづった。  

 

 全国手をつなぐ育成会連合会の「小山田圭吾氏に関する一連の報道に対する声明」は以下の通り。  

 

 東京2020オリンピック・パラリンピック大会における楽曲制作へ参加しているミュージシャンの小山田圭吾氏に関する一連の報道について、一般社団法人全国手をつなぐ育成会連合会(以下「本会」という。)として次のとおり声明を発表いたします。  

 新聞等の報道によると、小山田氏は私立の小中高一貫校に在学していた際、障害のあるクラスメイトに対し、筆舌に尽くしがたい苛烈ないじめ行為をしており、そのことを平成6年(1994年)および平成7年(1995年)の2回にわたり、異なる音楽雑誌のインタビューで赤裸々に語っていました。小山田氏自身も、公式サイトにおいていじめ行為があった事実を認めており、謝罪もしています。(ただし、あわせて音楽雑誌側に事実を誇張していた旨の主張もしています)  

 

 今回の事案について、本会としては大きく以下の3点が重大な問題点であると認識しています。  

 (1)障害の有無に関わらず、いじめや虐待は許されるものではない  小山田氏のインタビュー記事は採録がためらわれるほどの凄惨な内容であり、いじめというよりは虐待、あるいは暴行と呼ぶべき所業です。このような行為は、たとえ学生という未成熟な年代であったとしても、許されるものではありません。しかも、そのターゲットが反撃される可能性が少ない障害のあるクラスメイトだったことも考え合わせると、小山田氏の行為には強く抗議するものです。  

 (2)小山田氏の行為は極めて露悪的である  上記のとおり小山田氏の行為は決して許されませんが、学生という年代であったことを考慮すると、行き過ぎた言動に走ってしまうことはあるかもしれません。しかし、そのことを成人して著名なミュージシャンとなった後に、わざわざ高名な音楽雑誌のインタビューで面白おかしく公表する必要性はなかったはずです。極めて露悪的と言わざるを得ません。しかも、インタビューでの発言では明らかに障害者を差別的に揶揄している部分も各所に見受けられ、少なくともインタビュー時点ではまったく反省していないばかりか、一種の武勇伝のように語っている様子が伺えます。  

 (3)なぜ小山田氏が楽曲提供担当となり、留任させることにしたのか  小山田氏の公式サイトによると、「過去の言動に対して、自分自身でも長らく罪悪感を抱えていたにも関わらず、これまで自らの言葉で経緯の説明や謝罪をしてこなかった」と明記されており、東京2020オリンピック・パラリンピック大会における楽曲制作への参加要請があった際にも、組織委員会に対していじめ加害者であったことは説明していなかったことが色濃く推測されます。あれだけ露悪的なインタビューが公表されているにも関わらず、なぜ小山田氏が自身を「いかなる差別も禁じる」としている五輪憲章を掲げるオリンピック、そして障害者アスリートの祭典であるパラリンピックの楽曲提供を担当するに相応しいと考えたのか、理解に苦しみます。同様に、そのような小山田氏を起用し、今般の事案を踏まえても留任させる決断をしたにも関わらずまったく公式な説明を行っていない東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会には、重い説明責任があります。  

 

 本会としては、すでにオリンピックの開催が直前に迫っており、小山田氏も公式に事実を認め謝罪していることも勘案して、東京2020オリンピック・パラリンピック大会における楽曲制作への参加取りやめまでを求めるものではありません。しかし、今般の事案により、オリンピック・パラリンピックを楽しめない気持ちになった障害のある人や家族、関係者が多数いることについては、強く指摘しておきたいと思います。  

 小山田氏が露悪的であったことも含め心からの謝罪をしたのか、それとも楽曲提供に参画したい一心でその場しのぎで謝罪をしたのか、本会としては小山田氏の言動や東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の動向について、今後も注視してまいります。

令和3年(2021年)7月18日 一般社団法人 全国手をつなぐ育成会連合会

会長 久保厚子