江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

一度はじけた風船に空気を入れるのは難しい【緊張感を吹き飛ばした雨男・河野太郎】

台風15号から続いた災害の数々、被災現場では今、交通網が復活し大きな災害ゴミなどが撤去され、やっと、身近な所の片づけが本格化したという状況にあるのではないでしょうか。

 

台風と豪雨の連続と言う、これまでにない被災状況の中で、それでも立ち上がろう頑張る被災者の皆さん。

 

そして、そうした皆さんを少しでも手助けしたいと現地に駆け付ける皆さん。

 

何より、被災直後から人命救助や復興のために活動している消防、警察、自衛隊などの皆さん。

 

こうした皆さんの努力で、少し、前が見えてきたという状況でしょうか。しかし、本格復旧には、まだまだ、人手が不足しているようです。

 

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茂原市ホームページより>

【緊急情報】「災害復旧支援ボランティア募集」と「豪雨災害に関するボランティア派遣依頼(ニーズ)受付」について

[2019年10月27日 17時51分]

「災害復旧支援ボランティア募集」と「豪雨災害に関するボランティア派遣依頼(ニーズ)受付」について

詳しくは、茂原市社会福祉協議会ホームページをご覧ください。

http://www.mobara-shakyo.or.jp/

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自治体のホームページの情報で「緊急情報」とタイトルを打たないといけないほど切迫しているということでしょう。

 

動ける環境にある人が、一人でも多く現地に駆け付けていただきたいと祈るのみです。(すみません。シカリさんは様々な事情で現地には行けません。せめて、寄付で応援をしたいと思います。少額ですが・・・)

 

こんな状況の中、このような事態を茶化すような発言をする大臣がいます。

 

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河野防衛相 台風対応めぐる「雨男」発言を陳謝 野党は批判

NHK,2019年10月29日 11時25分

 河野防衛大臣は29日開かれた参議院外交防衛委員会で、28日夜、「私はよく雨男と言われた。私が防衛大臣になってからすでに台風が3つ」などと発言したことについて「不快な思いをされた皆様方におわびを申し上げたい」と述べ陳謝しました。

 河野防衛大臣は28日夜、みずからの政治資金パーティーで「私は、よく地元で雨男と言われた。私が防衛大臣になってからすでに台風が3つ。そのたびに自衛隊の隊員が出てくれている」などと述べ、野党側からは多くの死者が出る中、不謹慎だなどとして批判が出ています。

 これについて河野大臣は、29日開かれた参議院外交防衛委員会で「不快な思いをされた皆様方に、おわびを申し上げたい」と述べ陳謝しました。 そのうえで河野大臣は「自衛隊の諸君は、たび重なる台風等の災害のため全力で業務に当たっている。その努力と、そのための処遇改善の必要性について申し上げた、そういう発言の趣旨だった」と述べました。 また河野大臣は閣議のあとの記者会見で「ニュースに取り上げられているのを拝見したので、おそらく不快に思っている方がいらっしゃると思う。そういう意味では、おわびを申し上げる。けさ閣議のあとに、安倍総理大臣にもおわびを申し上げた」と述べました。

官房長官自衛隊の取り組み伝える意図では」

 河野防衛大臣の発言について菅官房長官は記者会見で「相次ぐ台風の甚大な被害を受けて、自衛隊が現在3万1000人態勢で救助や被災者支援に一生懸命取り組んでいる状況を伝えたかったのではないか」と述べました。 そのうえで記者団が、菅原前経済産業大臣の辞任や萩生田文部科学大臣の英語の民間試験をめぐる発言を含め、内閣に緩みが生じているのではないかと質問したのに対し、「内閣のメンバー 一人一人が自覚を持って、国民の信頼を確保できるように努めていかなければならない」と述べました。 一方、閣僚の政治資金パーティーについて菅官房長官は「国民の疑惑を招きかねないような大規模な開催を自粛すると規定しているが、自粛すべきパーティーについて特に定められた基準はなく、国民の疑念を招かないように良識の範囲で対応することが大事だ」と述べました。

自民 二階幹事長「批判の対象になること避けるべき」

 自民党の二階幹事長は、記者会見で「いちいち評価したり、注意を与えたりする立場ではないが、批判の対象になるようなことはできるだけ避けるよう努力することが大事だ」と述べました。

小泉環境相「被災者が傷つくようなこと慎んで」

 小泉環境大臣は記者会見で「どんなことであっても、被災地の皆さんが傷つくようなことは政治家として厳に慎まなければならない。河野防衛大臣はそういうことで発言する人ではないと思うが、真意は本人に確認してもらいたい」と述べました。 また、菅原前経済産業大臣の辞任や萩生田文部科学大臣の発言も続いていることについて「内閣の一人一人が気を引き締めて、国民の負託に応える大きな重責を担っているという認識で仕事をしていくことに尽きる」と述べました。

立民 安住国対委員長「笑い話にする感覚信じられず」

 立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し「台風被害は笑い話ではない。住宅が浸水して大変な思いをしている被災者などのことを考えると、笑い話にする感覚が信じられず、被災地や自衛隊に失礼だ。河野氏は人の痛みが分からない男で、二世議員の典型だ。河野氏自衛隊のトップにいるのは適材適所ではない」と述べました。

国民 玉木代表「被災者支援に取り組んで」

 国民民主党の玉木代表は記者団に対し「軽率だったのではないか。ただ『言葉狩り』ではいけないので大勢の苦しんでいる被災者の支援に防衛省自衛隊を挙げて取り組んでほしい。大臣としてリーダーシップを期待したい」と述べました。

自民 世耕参院幹事長「軽率だが謝罪で区切りに」

 自民党の世耕参議院幹事長は、記者会見で「全体の文脈を聞けば、たび重なる災害で、自衛隊が頑張っていることに対する慰労であり激励だった。災害を軽視する姿勢ではなかったが、少し笑いを取ろうとしていて軽率な発言だった。本人が謝罪、撤回しているので区切りにすべきだ」と述べました。

自民 森山国対委員長「各大臣 気をつけてもらいたい」

 自民党の森山国会対策委員長は、記者会見で「マスコミに取り上げられ、国民から批判を受けるような発言は、各大臣、気をつけてもらいたい」と述べました。

立民 福山幹事長「自衛隊員の苦労にも鑑みてすぐ辞任を」

 立憲民主党の福山幹事長は、記者会見で、「『雨男』によって3回も台風が来たのであれば、自衛隊員の苦労にも鑑みてすぐ辞任してもらいたい。冗談で言うのは考えられない発言だ」と批判しました。そのうえで、萩生田文部科学大臣らの発言も念頭に、「『緊張感がない』という月並みな表現では言い表せないくらい、全く理解できない。非常に残念に思うし、いいかげん、勘弁してほしい」と述べました。

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まるで、ステージに立つ芸人のように笑いを取らないといけないのでしょうか?

 

しかも、そのネタを「連続災害」にしないといけないのでしょうか?

 

理解できない。

 

しかも、この会場ではこの発言を受けて大笑いが起きたとか。

 

まさに、その時に、この会場では「被災」という現実を吹き飛ばしてしまったのです。

 

発言に問題があると指摘されて、おきまりのように「不快に思っている方が・・・」などと言い訳をしているが、その前に、被災現場を笑いのネタにするという侮辱をしていることに気づくべきでしょう。

 

さらに、言い訳のあとには、自らの保身が先。

 

安倍総理大臣にもおわびを申し上げた」

 

国民・国会では、謝っているのか謝っていないかのような「不快に思っている方が」などと言いながら、自らのボスには、きっちりと「おわび」を言っている。せこい奴やな~~。

 

シカリさんは、以前から、この人のことを「クシャおじさん」と揶揄し、この人間の小物ぶりを指摘してきました。その通りでしたね。

 

ところで、安倍内閣の豊富な人材には驚かされますね。

 

将来に夢を抱く若者たちに向かって『身の丈に合った』受験をしなさいという文部大臣がいたり・・・。

 

そもそも、大学現場も高校現場も撤回を要求されている英語試験を民間にもうけさせるために撤回せず強行しようという自分たちの姿勢の見苦しさに気づかない政治集団の方に問題があるのに、若者たちに「あきらめろ」と遠回しに言うなんて。

 

五島は、離島です。受験生の苦労を身近で見ています。

 

五島は、へき地です。経済的にも貧しい地域です。

 

塾に行ける子どもたちなんて、本当に一握りです。

 

こうした子どもたちを切り捨てる政治家集団が許せません。

 

本題に戻りますが、災害で疲れ切っている人々・現場を笑いのネタにするよう政治家集団を許せません。

 

せっかく盛り上がってきていた「被災現場を救え」というムードを一気に吹き飛ばす事態です。

 

膨らんだ風船を汚い言葉で潰してしまった。

 

一度はじけた風船を、また、膨らますのは、並大抵のことではできない。その現場に立つ自治体職員や社協の職員の苦労を少しは思い起こしていただきたい。