「外交の安倍」は、WTOで通用せず。で、どこで通用しているの?
ベトナムやインドネシアなどでは新幹線売り込みに破れ、国内での活路を失った原発を海外で売り込んでいたがことごとく失敗し、ましてや、拉致問題などに至っては話し合いすら出来ていない。ビックリだよ。
時事通信社、4/12(金) 20:16配信
世界貿易機関(WTO)の最終審に当たる上級委員会は11日(日本時間12日未明)、日本産水産物に対する韓国の輸入禁止措置を「不当」と認めた評価過程に問題があったとして、一審判断を取り消した。
放射性物質の潜在的なリスクに関する考察が不足していたことなどを問題視した。一方、水産物が科学的に安全であるという事実認定は維持した。将来の禁輸解除に向け、よりどころとなる安全性の評価が保たれたのは救いだが、道のりは険しそうだ。
一審に相当する紛争処理小委員会(パネル)は昨年2月、禁輸措置について「恣意(しい)的または不当な差別」「必要以上に貿易制限的」と判断し、韓国に是正するよう勧告した。
これに対し、上級委は東京電力福島第1原発事故があった日本周辺の海洋環境や、韓国が許容できる放射性物質の量などを、パネルが十分考慮しなかったと批判。自然界に存在する放射性物質の検証も欠けていたと指摘した。
審理は差し戻すことができず、上級委の判断は30日以内にWTOで正式に採択され、確定する。韓国が禁輸を是正する必要はなく、日本が韓国に対し関税引き上げなどの対抗措置を取ることもできない。
面白かったのは昨日のNHKの報道。
7時のニュースでは、うろたえぶり丸出しで「安全なのに」「安全です」などと、なんと一つのニュースで十数分も使っていた。
科学的に安全なことはWTOも認めているのに、あの報道ぶりでは、「安全でないのがバレてしまった」と言っているようなもの。安倍忖度放送局はみっともない。
今回の上級審の採決で明かになったのは、日本外交の無能ぶり。つまり、「外交の安倍」の無能ぶりなんです。
自己主張ばかりでグローバルな視点での戦略と準備がされていなかったことが明らかになっただけ。現政権の幼稚さが国際的にはっきりしたわけだ。もちろん、WTOの採決が常に「正しい」わけでもない。そこを考慮したうえでの対策がなされていなかったんだろうね。
挙句の果てには、韓国自身がビックリするような採決をプレゼントしてしまった。
東日本の農漁民は、誰が救ってくれるのか?
東電は保障に応じないし、ここでも、「自己責任」とでも言うのか?
ここまで無能な政権を放置することは、政治を不要と言っているようなもの。税金は納めているのに、その結果としての政治の庇護が行われない。
それでも安倍政権の支持率は落ちないだろうね。
残念ながら、多くの国民が、東日本の人々、その他の不利な立場の人々より、自分の現在の生活がとりあえず変わらなければいい、と考えているのだろう。
10月に消費税が引き上げられオリンピック特需が終わった時に日本経済がどうなるのか考えないのだろうか。その次は、カジノ特需を作れば良いとでも考えているのだろうか。おめでたい。
外交の安倍は、国内ではこんなこと(下の写真)を言えても外交では何も有効なことが言えない。行えない。残念。
一日も早く退陣していただきたいですね。