長崎に行く機会があったら、絶対見なくては、と決めていた「山本二三(にぞう)展」を見ることが出来ました。 |
と言っても、6月1日のことですけれど・・・^^;ざ~~~~まに、良かったよな。 |
山本二三(にぞう)って、誰やねん?と言う方のために少し解説をば。 |
山本二三さんは、昭和28年に五島の福江島(野々切)で生まれ、中学校を卒業すると岐阜県に集団就職して行き、夜間の工業高校を卒業しています。 |
<山本さんです。以下、5枚の写真はネットからお借りしました。>
山本さんの絵で、特に、リアルで人々を魅了しているのが「雲」の絵です。上の絵でもわかりますように、夏の大地から湧き出るような雲を得意としていて、「二三雲(にぞうぐも)」と言われています。山本さんが、幼いころ見ていた五島の雲なんでしょうね。 |
山本二三展には、200点ほどの作品が展示されていましたが、シカリさんは下の絵が一番気に入りました。(カット集からシカリさんがカメラで写したためイメージが・・・。もっと、深い暗さの中に、ほの明るい光が見える感じです。) |
シカリさんは、この絵に山本さんが流した涙を見たような気がしたんです。15歳で見知らぬ都会へ出て、働きながら夜間高校に通う。その道すがら、家から漏れる明かり、駅の明かりなどを見ながら、「あの明かりの先に、五島の家族の風景があるのでは」という衝動に取りつかれたことでしょう。でも、明かりを追いかけて行き、「その先」を見てしまうと違う風景があることは分かっている。ただ、ぐっと我慢しながら見る明かりがどれほど切ないものか・・・。(シカリさんも小学校卒業と同時に親元を離れ見知らぬ土地で育った経験がありますので、なんとなく感じるんです。) |
長崎での山本二三展は、23日までで終了しますが、皆様の町で開催されましたら、お出かけになってはいかがでしょうか。 |