江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

まさか、安倍さんと意見が一致するなんて・・・ ^^;

 

 

 

皆さん、お早うございます。

 

 

五島地方、今日も、雲の多い空模様でスタートです。

 

 

日刊ゲンダイの報道によると、最近、安倍前首相が随分、荒れているようですよ。

 

 

荒れているというか、焦っているのかもしれないですね。

 

 

先の報道によると、19日から始まった日経ビジネス電子版の新連載「安倍晋三の眼」では、岸田首相に対するお怒りがモロに出ている個所が見られるそうです。

 

 

〈経済を成長させていく情熱を見せるべきだ〉と題された記事では、次のような文言が並べられているそうです。

 

 

〈今の段階でこの新しい資本主義を理解している人はほとんどいないのではないでしょうか〉

 

 

〈経済を成長させるためには私の政権で進めてきた経済政策である『アベノミクス』以外にないと思います〉

 

 

〈料理そのものを変えるというより味付けをどうするのかということなのかもしれませんが、岸田さんはこの基本軸を変えるべきではありません〉  

 

 

なんのことはない「アベノミクスを引き継げ」という、シカリさん並みの愚痴ではないですか?(そんなにアベノミクスに未練があるのなら、なんで、二度も政権を投げだしたのですか?健康を理由にしていたけど、辞めた後は、すこぶる元気で暗躍されているらしいじゃないですか。)

 

 

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つまり、岸田政権としては、「アベノミクス」を引き継がない方向性を出しているということでしょうね。

 

 

シカリさんは知りませんでしたけど、各国の要人が集まるダボス会議の関連会合で、アベノミクスについて『持続可能で包摂的な日本経済に変革していくためには不十分なことは明らかだ』と発言し、アベノミクスからの転換を明言したそうなんです。

 

 

そうした話が耳に入り、安倍前首相は御機嫌を損ねたというわけなんでしょうね。(アベノマスクも捨てられるし)

 

 

と、ここまでは枕詞みたいなもので、問題は、安倍前首相が書いているという「今の段階でこの新しい資本主義を理解している人はほとんどいないのではないでしょうか」というくだりには、思わず「その通り」と相槌を打ちそうになりましたよ。^^;

 

 

このことは、以前にも記事にした記憶があるんですが、なんかハッキリしないうちに令和4年度予算には「新しい資本主義」を銘打った事業がゴロゴロあるんですよね。

 

 

まあ、不勉強なワシが知らないだけかもと思い、やたら長い文章(先日の国会開会時の所信表明演説)を読みましたよ。

 

 

その一部を掲載しますね。

 

 

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第二百八回国会における岸田内閣総理大臣施政方針演説

  <前段省略>

三 新しい資本主義

(経済再生)
 新型コロナとの闘いに打ち克ち、経済を再生させるため、令和三年度補正予算の早期執行など、危機に対する必要な財政支出は躊躇なく行い、万全を期します。
 経済あっての財政です。経済を立て直し、そして、財政健全化に向けて取り組みます。

(新しい資本主義の実現)
 経済再生の要は、「新しい資本主義」の実現です。
 市場に依存し過ぎたことで、公平な分配が行われず生じた、格差や貧困の拡大。市場や競争の効率性を重視し過ぎたことによる、中長期的投資の不足、そして持続可能性の喪失。行き過ぎた集中によって生じた、都市と地方の格差。自然に負荷をかけ過ぎたことによって深刻化した、気候変動問題。分厚い中間層の衰退がもたらした、健全な民主主義の危機。
 世界でこうした問題への危機感が高まっていることを背景に、市場に任せれば全てが上手くいくという、新自由主義的な考え方が生んだ、様々な弊害を乗り越え、持続可能な経済社会の実現に向けた、歴史的スケールでの「経済社会変革」の動きが始まっています
 私は、成長と分配の好循環による「新しい資本主義」によって、この世界の動きを主導していきます。官と民が全体像を共有し、協働することで、国民一人ひとりが豊かで、生き生きと暮らせる社会を作っていきます。
 日本ならばできる、日本だからできる。共に、この「経済社会変革」に挑戦していこうではありませんか。
 様々な弊害を是正する仕組みを、「成長戦略」と「分配戦略」の両面から、資本主義の中に埋め込み、資本主義がもたらす便益を最大化していきます。
 成長戦略では、「デジタル」、「気候変動」、「経済安全保障」、「科学技術・イノベーション」などの社会課題の解決を図るとともに、これまで、日本の弱みとされてきた分野に、官民の投資を集め、成長のエンジンへと転換していきます。
 分配や格差の問題にも正面から向き合い、次の成長につなげます。こうして、成長と分配の両面から経済を動かし、好循環を生み出すことで、持続可能な経済を作り上げます。

(デジタル田園都市国家構想)内容省略
(経済安全保障)
 経済安全保障も、待ったなしの課題であり、新しい資本主義の重要な柱です。
 新たな法律により、サプライチェーン強靱化への支援、電力、通信、金融などの基幹インフラにおける重要機器・システムの事前安全性審査制度、安全保障上機微な発明の特許非公開制度等を整備します。
 あわせて、半導体製造工場の設備投資や、AI、量子、バイオ、ライフサイエンス、光通信、宇宙、海洋といった分野に対する官民の研究開発投資を後押ししていきます。

(科学技術・イノベーション内容省略
(賃上げ)
 成長と分配の好循環による持続可能な経済を実現する要となるのが、分配戦略です
 その第一は、所得の向上につながる「賃上げ」です。
 先日、車座でお話を伺った中小製造事業の社長さんは、生産性向上を図り、従業員の可処分所得を三%引き上げたい、それが経営者としての信念だ、と力強く語ってくれました。
 成長の果実を、従業員に分配する。そして、未来への投資である賃上げが原動力となって、更なる成長につながる。こうした好循環を作ります。
 賃上げ税制の拡充、公的価格の引き上げに加え、中小企業が原材料費の高騰で苦しむ中、適正な価格転嫁を行えるよう、環境整備を進めます。
 春には、春闘があります。近年、賃上げ率の低下傾向が続いていますが、このトレンドを一気に反転させ、新しい資本主義の時代にふさわしい賃上げが実現することを期待します。
 できる限り早期に、全国加重平均千円以上となるよう、最低賃金の見直しにも取り組んでいきます。

(人への投資)
 第二に、「人への投資」の抜本強化です。
 資本主義は多くの資本で成り立っていますが、モノからコトへと進む時代、付加価値の源泉は、創意工夫や、新しいアイデアを生み出す「人的資本」、「人」です。
 しかし、我が国の人への投資は、他国に比して大きく後塵を拝しています。
 今後、官民の人への投資を、早期に、少なくとも倍増し、さらにその上を目指していくことで、企業の持続的価値創造と、賃上げを両立させていきます
 スキル向上、再教育の充実、副業の活用といった人的投資の充実が、デジタル社会、炭素中立社会への変革を円滑に進めるための鍵です。
 世界が、産業界が、地域が必要とする、人材像やスキルについて、現場の声を丁寧に聞き、明確化した上で、海外の先進事例からも学び、公的職業訓練の在り方をゼロベースで見直します。
 人的投資が、企業の持続的な価値創造の基盤であるという点について、株主と共通の理解を作っていくため、今年中に非財務情報の開示ルールを策定します。
 あわせて、四半期開示の見直しを行います。

(中間層の維持)
 第三に、未来を担う次世代の「中間層の維持」です
 子育て・若者世代に焦点を当て、世帯所得の引き上げに向けて、取り組みます。
 全世代型社会保障構築会議において、男女が希望通り働ける社会づくりや、若者世代の負担増の抑制、勤労者皆保険など、社会保障制度を支える人を増やし、能力に応じてみんなが支え合う、持続的な社会保障制度の構築に向け、議論を進めます。
 世帯所得の向上を考えるとき、男女の賃金格差も大きなテーマです。
 この問題の是正に向け、企業の開示ルールを見直します。
 新たな官民連携を進めるにあたっては、公共施設の運営を民間に任せるコンセッションの一層の活用、ベンチャーフィランソロフィーによるNPO社会的企業への支援、社会的インパクト投資など、民による公的機能の補完も重要な論点です。
 今春、新しい資本主義のグランドデザインと、実行計画を取りまとめます。
 来年、日本がG7議長国を務めることを見据え、ダボス会議や、G7の場を活用し、世界の首脳や、経済界のリーダーと問題意識を共有しながら、世界の議論を牽引し、資本主義の変革に向けた大きな流れを作っていきます。

十 おわりに

(統計の不適切処理)内容省略
 (己を改革する)
 「己を改革する。」
 幕末を生きた勝海舟は、「行蔵は我に存す」とともに、「己を改革す」、自らを律することに重きを置きました。
 今、新たな時代を切り拓くに当たり、統計の不適切処理はもとより、我々政治・行政が、自らを改革し、律していくことが求められています。
 その最大の原動力は、国民の声です。国民の声なき声に、丁寧に耳を傾ければ、そして国民と共に歩めば、自ずと改革の道は見えてきます。
 引き続き、「信頼と共感」の政治に向けて、謙虚に取り組んでいきます。共に力を合わせ、この国の未来を切り拓くため、心より、国民の皆さんの御理解と御協力をお願いいたします。
 御清聴ありがとうございました。

令和4年1月17日 第二百八回国会における岸田内閣総理大臣施政方針演説 | 令和4年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ (kantei.go.jp)

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『市場に任せれば全てが上手くいくという、新自由主義的な考え方が生んだ、様々な弊害を乗り越え』と、軽くアベノミクスを否定するような考えを述べ、『持続可能な経済社会の実現に向けて、成長と分配の好循環による「新しい資本主義」 によって、この世界の動きを主導していきます』と大風呂敷を広げています

 

 

その手法的なことでは、『様々な弊害を是正する仕組みを、「成長戦略」と「分配戦略」の両面から、資本主義の中に埋め込み、資本主義がもたらす便益を最大化する』と書いていますが、今一わかりませんね。

 

 

あと、「賃上げ」「人的投資」「中間層の維持」などが盛り込まれていますが、これまでの政権でも見られた言葉で、新たな資本主義を匂わせるものは見つけられない。

 

 

さんざん苦労して読み進めていると、『今春、新しい資本主義のグランドデザインと、実行計画を取りまとめます。』とあるではないか!

 

 

つまり、これから考えるってことだろう?

 

 

安倍さんやワシが言うまでもなく、「新しい資本主義」なんて今のところないんだから、誰も理解出来ないって!!

 

 

なんだよ、時間の無駄遣いだったよ。

 

 

国民には、「新しい資本主義」という言葉の持つイメージで気分を高揚させてくれ、ってことかな?

 

 

一国の総理の演説にしては、内容の薄い、感動させるような言葉もなく、アベノミクスに皮肉を言っているだけのようなもの。

 

 

ただ、ワシがウケたのは、お笑い芸人「ティモンディたかぎし」を思わせるようなフレーズを見出した時。

 

 

『日本ならばできる、日本だからできる。』(最後は、気合かい!!)

 

 

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こんなオチになってしまって、読者の皆様へお詫びします。

 

 

シカリさんも、まさか、こんな内容のない記事になろうとは、想像も出来ませんでした。

 

 

政治ネタも、政治のレベルが低くなると、扱うのは要注意ですね。

 

 

 

今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

 

今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。

 

 

 

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<1月22日の誕生花>

アネモネ

花言葉:はかない恋、恋の苦しみ、見捨てられた、見放された

 

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