江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

動機

 

 

皆さん、お早うございます。

 

 

五島地方、今日は、久しぶりの晴れ空でスタートです。

 

 

ところで、最近は、「そうなのか」と腑に落ちることのない事件が多いですね。

 

 

この前の東大での共通テスト受験生を狙った無差別傷害事件もそうだ。

 

 

あの少年は、犯行の動機について、次のように語っているという。

 

 

「医者になるために東大を目指していたが、成績が上がらず自信を失くしていた。自殺する前に人を殺して、罪悪感を背負って切腹しようと考えるようになった」

 

 

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この主張について、シカリさんは『医者を目指すなら東大でなくても』とか『どうしても、東大でないといけない理由があるにしても、一度落ちても、もう一度でも二度でもチャレンジすればいいのに』などと思いめぐらせ、彼の主張は理解出来ないままだ。

 

 

さらに、自殺するのに『なぜ、罪悪感を背負う必要があるのか』も理解出来ない。

 

 

そんな折、テレビ番組の中で「拡大自殺」という言葉が目に付きました。

 

 

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(ちょっと寄り道)

 テロと言う表現を使う方もおられましたが、テロの場合は、政治的・宗教的背景があり、行動で恐怖を与え、殺害や混乱により自己主張することを狙うもので、今回の事件とは一致しないと思いました。

 さらに、自殺を伴うテロで、政治的テロの場合は、自分の死のあとに自分たちの望む世界を夢見て、同志が続いてくることを想定しているし、宗教的テロの場合は、死後の世界に夢をはせている、と言う点で、ある意味、何らかのものと繋がりがある、と言うか、共同幻想の上に立っている。

 しかし、日本における事例の場合は、横のつながりも時間的つながりもなく、完全な孤立の状態で、その状態に終止符を打つための行動のように見られます。自らの人生に関わるもの全てとの関係を強力に遮断する、とでも言ったらいいのでしょうか。

 以前、何かの事件の際に、シカリさんも「絶望によるテロ」ではないか、と書いたような気がしますが、今考えると、そうではないですね。

 この違いの背景には、よその国の人々と、日本人の死生観の違いがあるかもしれませんね。

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拡大自殺・・・

 

 

・・・?

 

 

何それ。

 

 

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出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia

 

拡大自殺(かくだいじさつ、英:extended suicide)とは何かについて、未だ一致した見解には至っていないが、

 a) 自分とは無関係である者を殺害した後に自殺した場合

 b) 嫉妬妄想の対象を殺して自殺した場合

 c) 愛し合う相手を殺して自殺した場合

 d) 自分が死んだら家族が生きていけないと考えて家族を殺した後、自殺した場合(嬰児殺しを含む)

など、さまざまなケースが拡大自殺と呼ばれる。いずれの場合も、自殺が未遂となる場合もある。

英語には、extended suicideの他に、murder-suicide、homicide-suicideという用語もあり、ほぼ同義と言って良い。日本では、b)~d)に関して、無理心中と呼ばれる場合もある。

 

拡大自殺(extended suicide)の定義として、

 1) 本人の死の意志

 2) 1名以上の他者を相手の同意なく自殺行為に巻き込むこと

 3) 犯罪と、他殺の結果でない自殺とが同時に行われること

 4) 自己中心的な動機でなく、利他的な、あるいは偽利他的な動機から犠牲者を道連れにしようとしていること

 5) 犯罪の結果について熟慮せずに自発的に行われていること

という基準が提案されている。

なお、警察による現場での射殺(Extrajudicial killing(英語版))を求めて無関係な他者の(大量)殺人を犯す場合は、間接自殺(警察による自殺)と呼ばれ、区別される。

Extended suicideに相当する用語が用いられた文献として確認されている最も古いものは、1908年のNackeのドイツ語の論文であるという

 

過去の事例

附属池田小事件 、大阪個室ビデオ店放火事件 

川崎市登戸通り魔事件 、京王線刺傷事件 

大阪市北新地ビル火災

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確かに、記憶に新しい所で「北新地ビル火災」については、解明された現場の状態やガソリンがまかれた場所の推定結果などを考えれば、自らも逃げられない状態を作り、しかも、そこにいる多くの人を巻き添えにすることを前提とした行動だということから、『これが、拡大自殺か』と、なんとなく理解出来る。

 

 

この事件について言えば、形態としての分類は出来ても「動機」は全く解明されていない。この後も、解明は不可能かもしれない。

 

 

ところで、今回の東大事件は拡大自殺未遂なんだろうか。

 

 

切りつけの行為までは確認されているが、自殺に及ぼうという行為は確認されていない。

 

 

人間、弱いもので、失敗したと思った瞬間に、何か言い訳を考えたり、こじつけて美化したりする場合がありますよね。(ワシの場合は、ありました。^^;)

 

 

この少年も場合も、そのようなケースではないかと思ったりします。

 

 

もちろん、ワシがそのようなことを考えてブログに書いたところで、なんにもなりませんが、ただ、そう感じるのです。

 

 

では、動機は?

 

 

「医者になる」目的で勉強していたけど、成績が落ちて・・・。

 

 

ではなく、「東大に、一発で合格する可能性が低くなった」という所が、彼のプレッシャーとなっていたのでしょうね。

 

 

そして、その重圧を自分自身で抱えきれなくなり、「破滅」を選ぶことで解放されると考えたのではないでしょうか。

 

 

ある意味、とんでもなく曲がった自己解放みたいなものですね。

 

 

ここまで考えると、この少年のこれまでの『夢』はなんだったんだろう、と可哀想にすらなってくる。

 

 

ひょっとしたら、自分の夢ではないのに、自分の夢にしないといけない事情があったのかもしれない、あるいは、そう錯覚させられる何かがあったのかもしれない、などと拡大解釈してしまう。

 

 

いずれにしても、犯行の動機の解明は簡単なことではないでしょう。

 

 

でも、関係者の皆様には、この少年の今後のためにも、今後の日本社会がこうした犯罪を防ぎ乗り越える手法を獲得するためにも全力を注いでいただきたい。

 

 

そして、この少年には、追い立てられるような夢ではなく、誰かに勝つための人生ではなく、ただ、生きているだけで楽しいと思える人生の入り口を見出してほしい。

 

 

そのためにも、専門家の力を借りて自ら「犯行の動機」の解明を行い、自らの思考過程・行動の間違いに気づき、罪を償い、「生きる喜び」を掴んでほしい。

 

 

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今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

 

今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。

 

 

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<1月19日の誕生花>

シュンラン

花言葉:控えめな美

 

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