若者たちに、コロナ禍に加えて津波警報まで、続く試練・・・。
皆さん、お早うございます。
五島地方、今日も、薄雲に覆われた曇り空でスタートです。
俗な言い方ですが、本当に、人生何が起こるかわからないですね。
全ては、世の常と割り切れる方々は、よろしいのですが、最近の若者たちに降りかかる困難には、何とも言いようのないものを感じます。
そう感じるのは、ちょうどシカリさんの孫世代にあたるからかもしれません。
実際に、シカリさんの孫も奨学金を頂いて海外留学予定で、イギリス3校、アメリカ1校の大学を受験し合格し、そのうちのイギリスの大学に進学予定でした。ところが、あのコロナ禍の始まりで、留学を思いとどまり、国内の大学に進学しました。
多くの若者が、コロナ禍で受験も心穏やかには望めず、合格してもまともに授業も受けられない。
仲間との交流も制限され、部活も、デートも、バイトも、一人で映画を見ることすら状況次第で制限を受ける。
そんな若者たちに、今度は、15日は東大では無差別傷害事件が発生し、16日には津波警報で宮古市の岩手県立大学宮古短期大学部では共通テストが中止され、後日の再試験となってしまった。他にも、交通の乱れなどで多くの受験生が影響を受けた。
冒頭に書いた予見しがたい事象との遭遇は、少なからず誰しも経験あることでしょう。
でも、現在の若者たちのように、幅広く、長期間にわたってそうした事象にさらされるのは珍しいのではないでしょうか。(かつて、バブル崩壊後の就職氷河期というのがありましたが)
日本経済の空洞化も甚だしいと聞きます。かつて、世界のトップ企業30には、21の日本企業が名を連ねていましたが、今や、ゼロ。
人口減少も甚だしく、多くの企業や産業で外国人労働者がいないと成り立たないという。
本来ならば、そこに多くの若者たちが働けるだろう現場では、AIが主力となり、若者たちの多くは非正規の使い捨て労働力としてしか居場所がない。
でも、何としても立ち上がってほしい。
頑張ってほしい。
これから先の様々な試練に打ち勝ってほしい。
と言っても、シカリさんは皆さんに有効な言葉を届けることは出来ません。
そこで、著名なお方のお言葉をお借りして、この苦難に立ち向かっている若者たちに手向けたいと思います。
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<内田樹氏講演より:今年度で他の高校と統合される大阪市立南高校での講演一部>
君たちがこれから迎える時代はほんとうに厳しい時代になります。
お互いに足を引っ張り合う競争なんかしていたら共倒れです。
周りを見渡して、隣にいる人がどんな才能を持っているか、どんな資質があるのか、まだ発揮していないどんな力があるのか、それを見出して、どうしたらその才能が開花するのか、それを考える。
それが一番大事です。
集団として能力を発揮するのです。
人間は一人では何もできません。
僕たちは価値あるものを創り出すことができるのはさまざまな人たちとコラボレーションすることを通じてです。
他人の真似をするとか、他人に命令されるとか、他人からの査定を気にするとかではなく、自分のやりたいことをする。
そして、周りにいる友だちが「やりたいことをする」のを支援をする。
そうすることによって君たちの世代全体の能力を高める。
それが君たちに与えられた世代的なミッションです。
ポストコロナの時代を生きる君たちへ - 内田樹の研究室 (tatsuru.com)
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今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。
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<1月17日の誕生花>
花言葉:幸福が飛んでくる、純粋な愛