江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

選挙での大敗ショックを自衛隊出動で逆転できるか。菅総理の最後の切り札!

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三国政選挙での敗北が政権へもたらしたショックは余程大きいようで、菅総理は、まるで憂さ晴らしのように大規模ワクチン接種会場設営を発表した。

 

報道による東京と大阪に設置するようだが、東京の接種会場は自衛隊がその任務を担うという。

 

これまた、根拠も明確な見通しも示されず、「5月24日から7月末まで」「1日1万人接種を目指す」などと発表している。

 

一日1万人?

 

自衛隊医官は定数では1200人ほどだが実際どれだけ在籍しているのだろうか。看護官は1000人ほど在籍しているらしい。

 

で、一日1万人の接種が可能なのか?

 

午前9時から始めて午後5時まで実施して、8時間(480分)。一人の人に接種するのにかかる時間が、事前の問診などを他のスタッフが担うとして、接種だけを3分で計算すると一人の医官が一日160人接種できる。1万人をこなすとなると約63人の医官と同数の看護官が必要になる。(この数の接種者の接種後の待機場所とかあるんでしょうか)

 

力量的には不可能ではないけど、自衛隊病院でも患者を抱えているだろうし、これから先災害が多くなる時期。現場の自衛隊員には、途轍もなく大きな負担がのしかかることとなってしまうのではないでしょうか。

 

菅総理は、自衛隊は我が国の最後のとりでで、新型コロナ対策という国家の危機管理上、重要な課題に対して役割を十分果たしてもらいたい」と言ったそうだが、ワシには「自衛隊我が政権延命の最後のとりでで、新型コロナ対策という自公政権の危機管理上、重要な課題に対して役割を十分果たしてもらいたい」としか聞こえない。

 

常々、ワシは菅総理について「勘で動いている」、と愚痴をこぼしていますが、政治には勘が必要なのは当然。しかし、その前提としてのデータや過去の事例、他国の参考事例、戦略の基本型とそれに基づく具体的戦略、見通しを国民に示せなければいけないと思うんですね。でも、菅総理の場合は、なんにもなくて、全て「勘」。

 

まあ、決めたことですから今回の計画が旨く動きますことを望みますよ。でも、現場で東京都との縄張り争いで右往左往する自衛隊員と接種に集まった都民の姿が目に浮かんでしまいます。(どうか、そうなりませんように)

 

野党の皆さん、『連立政権を樹立したら、新型コロナウイルス感染症をこのように封じ込めます!』というメッセージを発信しては如何でしょうか。(秋の選挙に勝ったら、すぐに当事者になるんですよ!)

 

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「我が国最後のとりで」東京・大阪のワクチン接種会場設置、自衛隊に首相が指示

読売新聞、4/27(火) 10:12

 菅首相は27日午前、岸防衛相に対し、東京の会場で自衛隊医官や看護官らが会場の設置や運営にあたるとともに、大阪の会場でも適切な支援を行うよう指示した。首相は「自衛隊は我が国の最後のとりでで、新型コロナ対策という国家の危機管理上、重要な課題に対して役割を十分果たしてもらいたい」と強調した。

 東京の会場は千代田区大手町の政府施設を使い、1日約1万人の接種を目指す。5月中に製造販売が承認される見通しの米バイオ企業モデルナ製のワクチンを使用する見通しだ。

 埼玉、千葉、神奈川県からの来訪も想定している。1都3県には高齢者約3600万人のうち約900万人が住んでおり、首相が目指す7月末までの高齢者向け接種の終了には、首都圏での接種がいかに早く進むかが鍵を握っている。