江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

一人の少女(グレタ・トゥンベリさん)の言葉に、真面目に向き合えない大人たちの滑稽

まず、写真を見てください。

 

これは、月刊「科学」2007年7月号の記事に掲載されていた図をシカリさんが写したものです。見づらくてすみません。

 

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要は、1900年代後半から急激に世界のあらゆる地域で気温上昇が起きていることを知っていただきたかったものですから・・・。

 

昔は、『温暖化は人間のせいか?』などと言う人もいました。しかし、現在では太陽活動や火山噴火などの影響よりも、圧倒的に人為起源による影響であると多くの各種会議、科学者が断定しています。

 

さて、本論ですが、現在、環境問題に関して一人の少女の行動が注目を浴びています。我が日本の環境大臣よりもはるかに世界の信頼を勝ち得ています。

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「よくもそんなことを」 トゥンベリさん、怒りの国連演説

時事通信社、9/24(火) 5:16配信

 【AFP=時事】スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(16)は23日、米ニューヨークで開幕した国連(UN)気候行動サミットで演説した。

 トゥンベリさんは、世界の首脳らが温室効果ガス排出問題に取り組まず、自分たちの世代を裏切ったと非難し、「よくもそんなことを」と怒りをぶつけた。  

 アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長が開催した同サミットは、実現が危ぶまれるパリ協定を再び勢いづかせる狙いがある。熱の込もったトゥンベリさんの演説は、サミットの基調を定めるものとなった。  

 トゥンベリさんは「私はここにいるべきではない。大西洋の向こう側に帰って学校に通っているべきだ」と言明。時に声を震わせながら「あなた方は希望を求めて私たち若者のところにやってくる。よくもそんなことができますね」と批判し、「私たちは大絶滅の始まりにいる。それなのに、あなた方が話すことと言えば、お金や永続的な経済成長というおとぎ話ばかりだ。よくもそんなことを!」と怒りをあらわにした。  

 トゥンベリさんは、気候変動対策をめぐる政府の怠慢に抗議する若者の運動を代表する世界的な「顔」となっている。この運動では20日、世界各地で数百万人の児童・生徒が学校ストを行った。  

 23日の国連発表によると、パリ協定に応じ、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする「カーボンニュートラル」を達成することを約束した国は、66か国に上る。  

 気候サミットには、当初欠席する予定だったドナルド・トランプDonald Trump米大統領が急きょ、短時間ながらも出席した。トランプ氏は、地球温暖化が人為的な原因により起きているとする科学界の結論に対し、繰り返し疑念を示している。トランプ氏は会場で、インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相の演説を聞き、拍手をした後に退場した。  

 グテレス氏はこれに先立つサミット開幕時、「気候の緊急事態は、われわれが現在、負けている競争だが、勝つことのできる競争だ」と述べた。  

 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は、チリ、コロンビア、ボリビアの首脳と会談。会談では、世界銀行(World Bank)、米州開発銀行(IDB)、国際環境NGOコンサベーション・インターナショナル(Conservation International)が、世界の森林保護のため5億ドル(約540億円)を追加で投じると確約した。【翻訳編集】 AFPBB News

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上の記事は要約されていますので、折角ですから全文を読んでください。

 

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グレタさん演説全文 「裏切るなら絶対に許さない」涙の訴え

NHK,2019年9月24日 10時06分

国連の温暖化対策サミット。地球温暖化対策を訴えて若者の運動が世界に広がるきっかけとなり、学校を休んで活動を続けているスウェーデンの16歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんが各国の代表を前に演説しました。演説の全文です。

 

 『私が伝えたいことは、私たちはあなた方を見ているということです。そもそも、すべてが間違っているのです。私はここにいるべきではありません。私は海の反対側で、学校に通っているべきなのです。 あなた方は、私たち若者に希望を見いだそうと集まっています。よく、そんなことが言えますね。あなた方は、その空虚なことばで私の子ども時代の夢を奪いました。 それでも、私は、とても幸運な1人です。人々は苦しんでいます。人々は死んでいます。生態系は崩壊しつつあります。私たちは、大量絶滅の始まりにいるのです。 なのに、あなた方が話すことは、お金のことや、永遠に続く経済成長というおとぎ話ばかり。よく、そんなことが言えますね。

 30年以上にわたり、科学が示す事実は極めて明確でした。なのに、あなた方は、事実から目を背け続け、必要な政策や解決策が見えてすらいないのに、この場所に来て「十分にやってきた」と言えるのでしょうか。 あなた方は、私たちの声を聞いている、緊急性は理解している、と言います。しかし、どんなに悲しく、怒りを感じるとしても、私はそれを信じたくありません。もし、この状況を本当に理解しているのに、行動を起こしていないのならば、あなた方は邪悪そのものです。 だから私は、信じることを拒むのです。今後10年間で(温室効果ガスの)排出量を半分にしようという、一般的な考え方があります。しかし、それによって世界の気温上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は50%しかありません。

 人間のコントロールを超えた、決して後戻りのできない連鎖反応が始まるリスクがあります。50%という数字は、あなた方にとっては受け入れられるものなのかもしれません。 しかし、この数字は、(気候変動が急激に進む転換点を意味する)「ティッピング・ポイント」や、変化が変化を呼ぶ相乗効果、有毒な大気汚染に隠されたさらなる温暖化、そして公平性や「気候正義」という側面が含まれていません。この数字は、私たちの世代が、何千億トンもの二酸化炭素を今は存在すらしない技術で吸収することをあてにしているのです。

 私たちにとって、50%のリスクというのは決して受け入れられません。その結果と生きていかなくてはいけないのは私たちなのです。 IPCCが出した最もよい試算では、気温の上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は67%とされています。 しかし、それを実現しようとした場合、2018年の1月1日にさかのぼって数えて、あと420ギガトンの二酸化炭素しか放出できないという計算になります。 今日、この数字は、すでにあと350ギガトン未満となっています。これまでと同じように取り組んでいれば問題は解決できるとか、何らかの技術が解決してくれるとか、よくそんなふりをすることができますね。今の放出のレベルのままでは、あと8年半たたないうちに許容できる二酸化炭素の放出量を超えてしまいます。

 今日、これらの数値に沿った解決策や計画は全くありません。なぜなら、これらの数値はあなたたちにとってあまりにも受け入れがたく、そのことをありのままに伝えられるほど大人になっていないのです。 あなた方は私たちを裏切っています。しかし、若者たちはあなた方の裏切りに気付き始めています。未来の世代の目は、あなた方に向けられています。 もしあなた方が私たちを裏切ることを選ぶなら、私は言います。「あなたたちを絶対に許さない」と。 私たちは、この場で、この瞬間から、線を引きます。ここから逃れることは許しません。世界は目を覚ましており、変化はやってきています。あなた方が好むと好まざるとにかかわらず。ありがとうございました。』

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香港の若者にしても、トゥンベリさんにしても、大人たちの事情を許さないと言っている。

 

いつの時代も、大人たちは生活に追われ、少し生活から離れたこととなると、現状を把握できない。把握できても、都合が悪いと無視する。

 

北極圏や高山地帯の氷がドンドン解けているのに、危機感を抱けない。それほど、大人たちは日々の生活に追われているのだろうか。

 

危機的状況は、数百年先のことではなく、数十年先のことであり、子や孫の世代が遭遇する事態なのです。

 

旧約聖書の創世記に、次のような記述があります。

 

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「・・・それはノアの600才の2月17日であって、その日に大いなる淵の源は、ことごとく破れ、天の窓が開けて、雨は40日、40夜、地に降り注いだ。その同じ日に、ノアと、ノアの子セム、ハム、ヤぺテと、ノアの妻と、その子らの三人の妻とは共に箱舟にはいった。またすべての種類の獣も、すべての種類の家畜も、地のすべての種類の地を這うものも、すべての種類の鳥も、すべての翼のあるものも、皆はいった。・・・」

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翌年の2月27日に、ノアは神から箱舟から出るように言われた。

 

実に1年間にわたって地球上は水で覆われていたのです。

 

『そんな~~、あったかどうかもわからない話をされても~』と言われるかもしれませんね。でも、日本の神話にしても、意外と最近『現実の話しじゃないか』と見直されていますよね。

 

科学は、ワシらに便利な生活と、物質的豊かさをもたらしました。その反面、昔からの様々な都合の悪いことを否定するツールとして利用されてきました。

 

科学は、道具。

 

具をどのように使うかは、ワシら次第。

 

また、ノアの箱舟を準備しないといけない事態を招くのかな?(お金持ちは準備するかもね)

 

トゥンベリさんの言葉に、キチンと向き合いましょうよ。