江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

アフガニスタン

子どもの将来を考えることができる。自分の老後のことを考えることができる。

それは、今の日本では、普通のことだろう。

でも、そんなことが出来ない事が、普通の国だってある。



たった今、銃弾が飛び交っている国すらある。


西アジアの要衝、アフガニスタン

パシュトーン人、タジク人、ハザラ人、ウズベク人、トルクメン人などの多民族で構成される国。

悲しみを生み出す国。

悲しみの中に、子どもの未来を奪う国。そんな国を皆さん覚えていますか。

1979年 ソ連軍侵攻
1989年 ソ連軍撤退、内戦勃発
1996年 タリバーンによる実効支配
2001年 アメリカ軍侵攻

北からの侵攻、南からの平和の使者を気取った侵略。

これは、つい最近だけの記録。


しかし、人間は、生物は、強いんだ!

どんな環境でも、夢を見ることができる。そして、生き続ける!

ちょっと古い詩ですが・・・。



葡萄畑に


パパは、いつも言っている

この谷の全てが
我家の葡萄畑だったんだ
ほら、幾筋もの切り株
あの一つ一つから
空を目掛けて蔓が伸び
緑で谷を染めていたんだ
この畑は
おじいちゃんとパパで
一筋、一筋、造りあげたんだ

僕は、パパの言う
緑の谷を思い描こうとするが
時折吹く
砂まじりの強い風が邪魔をして
とても緑の谷に辿り着けない
もうそんなに熱くない風から顔をそらし
ふと、空を見上げると
昨日と同じような
青い、青い空には
流された雲が、白い手のように
僕達の上を飛んで行く

ママは、いつも言っている

パパは、とても働き者で
この広い葡萄畑で
誰にも負けない実りを獲(と)っていたんだ
あれは、お前が生まれる
少し前のことだけれど
山の向こうから
悪魔の声が聞こえるようになり
あっ、と言う間に
この緑の谷を焼き尽し
北へ去ったのよ

北からの悪魔どもは
緑の葡萄畑とおじいちゃんを
奪って去ったと言う
今度、南から訪れている
平和の使者達は
何か途轍も無く
怖い、悪い人達と闘い
僕達の村を守ってくれると言う

でも、平和の使者達は
僕の家が爆撃で壊されたことも
僕の右足の膝から下が無くなったことも
知らない
僕が、パパの葡萄畑を
この谷を埋め尽くす緑の葡萄畑に
生き返らせたいと
考えていることも
知らない

今日も白い手のような雲が飛んでいる
ここは、ショマリ平原の北の谷
僕はアブドゥル・ラジック、十二歳。



憲法9条を守ろう】

今、日本も大きな曲がり角にある。

抽象的な言葉「正義、美しい」を振りかざし、戦争のできる国を作ろうとしている。

いやだ。どんなことがあっても、自分の子どもや、孫が、そんな国で暮らすのは否だ。

どうか、皆さん憲法9条を守りましょう。