江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

悲しい言葉にのせて

少々ねた切れ?


と、言うことで少し古いが、私の詩をアップします。


年に1・2作しか作れません。だめ詩人モドキです。




悲しい言葉にのせて


テロルを操るテロリスト
夢でもなく
情熱でもなく
ましてや愛でもなく
そっと伸ばした手にはカミソリが

ドイツ語だという
その響き
彼岸におかれた彼の想い
私に伝わることもなく
哀しみなどという
使い古された言葉は
時として憎しみを増幅させ

伝わらない想いを
テロルにのせて
私に差し出すテロリスト

フワッ、と空舞うシャボン玉
虹色のシャボンの中では
カラ、カラと
乾いた音をたてテロルが舞う

何時かは
はじけて落ちる悲しい言葉
口から耳へ伝えられない悲しい言葉
テロル、テロル

テロルを操るテロリスト
夢でもなく
情熱でもなく
ましてや愛でもなく

取り返しのつかない時の蓄積に
血の涙でも流せるものならば
失った者への想いを
自らの命で埋められるものならば
そう思ったこともあったろうか
しかし、過ぎた時の前に
全ては欺瞞で
彼は力なく笑みを浮かべ
ジャンプする

これが、俺の想い
差し出されたローソクの炎は
青く冷たい

夢でもなく
情熱でもなく
ましてや愛でもなく
そっと差し出された
青く冷たい炎の先には
オブラートにくるまれたニヒリズム

テロルを操るテロリスト
何時かは
はじけて落ちる悲しい言葉
何時かは
はじけて落ちる悲しい命