江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

改元「令和」に込められた安倍晋三と中西氏の思い。(ファシズムの幕開けを宣言)


令和と言う元号が発表され、天皇の譲位による世代交代の騒動はピークを迎えていますね。

日本国民上げて「天皇の臣民」と化している。

そんな中、ついに令和の考案者とされる国文学者の中西氏の口から、令和に込められた思い(本音)が語られた。


令和考案者とされる中西進氏が元号歴史や意味解説

日刊スポーツ[201954180]


元号「令和」の考案者とみられている国文学者の中西進氏は4日、富山市内で講演し元号国の理想を掲げるもので、国民の倫理コードだ」と語った。


 講演は令和の典拠とされる万葉集がテーマで、中西氏は元号の歴史や込められた意味なども解説した。令和については「『令』は秩序を持った美しさ麗しいという意味」とし「麗しく平和をグレードアップさせていく時代」と述べた。

 中西氏は万葉集の代表的歌人で編者とされる大伴家持らを紹介する「高志の国文学館」(同市)の館長を務める。講演には県内の中高生ら約800人が集まった。(共同)


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令和の持つ意味などは様々な報道で語られているので、ここではそれほど触れない。

シカリさんが注目したのは、元号国の理想を掲げるもので、国民の倫理コードだ」という主張。

本当に元号には、そのようなことが求められ、含まれているんだろうか?


元号制定の条件(ウイキペディアより)


『昭和大礼記録(第一冊)』によると、一木喜徳郎宮内大臣は、漢学者で宮内省図書寮の編修官であった吉田増蔵に「左記の五項の範囲内に於て」元号選定にあたるように命じた。


元号は本邦はもとより言うを俟たず、支那、朝鮮、南詔、交趾(ベトナム)等の年号、その帝王、后妃、人臣の諡号、名字等及び宮殿、土地の名称等と重複せざるものなるべきこと。

元号は、国家の一大理想を表徴するに足るものとなるべきこと

・ 元号は、古典に出拠を有し、その字面は雅馴にして、その意義は深長なるべきこと。

元号は、称呼上、音階調和を要すべきこと。

元号は、その字面簡単平易なるべきこと。



元号制定の条件は上記の通りだそうです。

中に、元号は、国家の一大理想を表徴するに足るものとなるべきこと。」と言うのがありますよね。

ところが、中西氏の発言では、元号国の理想を掲げるもので、国民の倫理コードだ」となっている。

いつの間に元号制定の条件は変えられたんでしょうか?

「国民の倫理コード」という言葉が追加されていますけど・・・。

つまり、国民に強制されるということ。元来、「国家の一大理想」という言葉は、政治に求めているのもであって一般国民に求めているものではないはず。「政治家よ、この理想のもと働け」というもののはず。

しかし、中西氏の発言では「国民の倫理コード」(国民はこの倫理を守らなければならない)となっている。

しかも「『令』は秩序を持った美しさ、麗しいという意味」とし「麗しく平和をグレードアップさせていく時代」ということで、国民主権より「国家としての秩序」を優先する時代に向かうということを言っている。

今回の元号制定過程では、色々と怪しいことが指摘されていましたよね。



政府説明、実態と乖離=「令和」の選定過程

時事ドットコムニュース、201904030708


 5月1日施行の新元号「令和」について、政府は1979年制定の「元号選定手続」に基づき選定したと説明している。しかし、説明の内容は実態と乖離(かいり)しており、将来の改元に向け、選定過程の透明化を求める声も上がりそうだ。


外務省「元号不使用」が波紋=官邸不快感、河野氏沈静化図る

 政府の表向きの説明によれば、政府が元号選定手続に基づいて動き始めたのは3月14日で、この日に元号候補の考案を有識者に初めて委嘱した。候補が集まると、菅義偉官房長官(1)書きやすい(2)読みやすい(3)俗用されていない-など6条件を基に整理し、安倍晋三首相に報告したとされる。
 首相は4月1日のテレビ番組で、菅長官からの3月の報告の中に令和があったとし、「大変新鮮な響きがあると思った」と語った。
 残りの手続きを進めたのは4月1日。菅長官は午前9時11分に横畠裕介内閣法制局長官の意見を聴いて原案数個を選び、同11時25分までに、有識者懇談会、衆参両院正副議長からの意見聴取、全閣僚会議、閣議を一気に行った。いずれの場でも令和への異論はなかったと説明している。
 しかし、関係者の証言を総合すると、実態は異なる。
 政府は、はるか以前に有識者元号候補の考案を非公式に依頼。100に迫る候補を官房副長官補室の金庫で代々保管し、考案者が亡くなるたびに新しい候補を補充してきた。これらを精査し、原案を六つに絞り込んだのは4月1日ではなく先週だった。
 さらに、首相は2月以前に元号候補を見せられ、意中の元号案を事前に固めていたのではないかとの見方が政府内では強い。令和に異論はなかったとの説明に反し、野党出身の郡司彰参院副議長が、意見聴取の場で「季語の入った万葉集(を典拠とする案)はどうなのか」と疑問を呈したことも分かっている。
 1989年の前回改元の際も、政府は極秘に作業を進め、1月7日に一気に「平成」を選んだ。しかし、これは昭和天皇が7日朝に逝去するまで「死を前提にした作業」を公にできなかったからだ。今回は憲政史上初の天皇退位に伴う改元で、前回とは事情が異なる。
 菅長官は2日の記者会見で、選定過程が不透明との指摘に対し「元号制定手続に基づいて行っており、批判は当たらない」と反論したが、与党からも「なぜあれほど隠す必要があったのか」(公明党幹部)と疑問の声が出ている。


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上記の選考過程のニュースは、ちと古いが、最近では、5案を示された安倍晋三が「う~ん」と言って追加を要求した、と言う関係者の話も明らかにされていますね。

このことでも明らかなように、今回の元号制定は専門家による選定ではなく、安倍晋三による政治介入による制定だったといえる。

改元と譲位ムードとトランプを迎えてのドンチャン騒ぎのまま参院選に突入し、「9条に自衛隊を追加する」という公約を掲げて安倍自民党は戦うだろうね。

その結果、ある程度の数を確保できれば、憲法審査会などの議論はすっ飛ばして発議にもっていくと思う。(野党の皆さんは、憲法審査会で慎重審議を求めれば前には進まないと考えているようだが、萩生田の発言の意味をよ~く考えましょうね。ワイルドに進めるんですよ。ワイルドに。)

ワシは、嫌だからね。国民主権ではなく、国家主権による政治を断固拒否します。

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