江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

今日は、武士道の勉強です。【名誉について】

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急遽、江戸っ子からの一言。「恥を知れ!」


 「羞恥心」というグループが、若者達にウケていますね。
 でも、彼らは決して「恥知らず」ではない。礼儀もわきまえ、知的レベルも高い。わざとらしい「お馬鹿ぶり」が、ウケているのだろうか。

 ところで、究極の「恥知らず」が登場している。

 G7での、ろれつの回らない会見で有名になったあの政治家さん・・・・






 ・・・では、ありません。

 この人を任命し、国際的に問題になっているにもかかわらず、解任せず、ゴタゴタを収拾できず、結局、本人からの「国のためにやめる」という高尚な理由での辞任届けを出すまで何も出来なかった「あっそーさん」のことです。

 まず経過を。(経過を、十分知っている方。パスしても結構ですよ~。)

中川財務相 変調? G7会見でろれつ回らず
2月15日22時9分配信 毎日新聞

 【ローマ藤原章生】ローマで14日午後に閉幕した先進7カ国財務相中央銀行総裁会議G7)の記者会見の席上、中川昭一財務・金融担当相は、体調が優れないのか、時折ろれつの回らない口調がみられた。時差ぼけの影響か、疲労によるものか原因は不明だが、イタリア人の政府職員からは「彼はどうしたんだ」という声が聞かれた。
 中川氏は、白川方明日銀総裁らと会見に臨んだ。中川氏は終始眠そうにまばたきを続けていたかと思うと、白川総裁に対する記者の質問に「何、もう一度言って」と割り込んだり、いきなり語調を強め「どこだ」と質問した記者の位置を確認するなど、不自然な態度が目立った。
 また「アメリカの対策も……、一応……説明を、説明を……受けましたし」と、かなり遅い口調で語る場面もあった。



<財務相失態>4野党、問責視野に追及 首相は続投を指示
2月16日20時59分配信 毎日新聞

 民主党は16日、中川昭一財務・金融担当相が先進7カ国財務相中央銀行総裁会議G7)後の記者会見で、ろれつの回らない口調で時折やりとりした問題を受け、鳩山由紀夫幹事長らが国会内で幹部会を開き対応を協議した。17日の国会審議で中川氏を追及し、納得のいく説明が得られない場合は中川氏の問責決議案を参院に提出する方針を決めた。記者会見での失態が、中川氏の進退問題に発展する可能性もある。
 民主党の幹部会では「100年に1度と言われる金融危機の中で中川氏は財務相としての適格性に欠ける」との意見が相次ぎ、問責決議案提出を視野に17日の衆院予算委員会などで中川氏を追及することで一致した。小沢一郎代表は欠席したが、幹部から電話で報告を受け「それで結構だ」と追認したという。幹部会の後には共産、社民、国民新を加えた4野党の国対委員長が国会内で会談し、4党が問責決議案提出を視野に連携することで一致した。
 中川氏は16日、国会内で記者団に「風邪薬を多めに飲んだのが原因。酒も飛行機で飲み、その相乗効果で誤解を招いたのは事実で申し訳ない」と陳謝した上で「記者会見前には飲んでいない」と強調。衆院財務金融委員会でも「(会見前には)口をつけた程度」と飲酒疑惑を否定した。同日夜には首相官邸麻生太郎首相を訪ね、「首相ならびに日本に大変ご迷惑をおかけしました」と陳謝した。首相は「忙しいんだから体調に十分配慮して、体調管理をしっかりして職務に専念してもらいたい」と述べ、引き続き職務に当たるよう指示した。
 麻生首相は16日夜、首相官邸で記者団に「強行軍で行くと体力は使うし、睡眠薬は飲むし、体調に不調をきたすので、体を大事にしてちゃんとやるよう指示した」と語った。野党が中川氏の問責決議案提出を検討することには、「仮定の質問に答えることはしない」とかわした。【白戸圭一、木下訓明】



中川財務相、法案通過待たず辞任 後任は与謝野氏が兼務
2月17日18時27分配信 産経新聞

 中川昭一財務相兼金融担当相は17日夕、首相官邸を訪れ、先進7カ国財務相中央銀行総裁会議G7)後に、もうろうとした状態で記者会見した問題で、麻生太郎首相に辞表を提出し、受理された。
 中川氏は辞表提出後、記者団に「辞めた方が国家のためになると思った。首相から慰留の言葉はなかった」と述べた。
 中川氏は17日昼、財務相で記者会見し、平成21年度予算案と予算関連法案の衆院通過後に辞任する意向を表明していた。しかし、野党が同日、参院に中川氏の問責決議案を提出し、今後の国会審議が極めて厳しい状況になったことから、中川氏は同日中に辞表を提出することを決断したとみられる。
 空席となった財務相と金融担当相は与謝野馨経済財政担当相が兼務する。

 酒の影響であるか、薬の影響であるかは関係ない話です。

 商品を売り込みに行って、プレゼンテーションの途中であくびをしたり、居眠りをしたり、人のコップに手を出したりした場合、その社員は、社内的にはどのようなことになるでしょうか。

 まして、国家の行く末を決める会議でのことです。

 その様な失態をした部下を放置する上司とはなんでしょうか?
 間違いなく、まともな価値観、倫理観などを持ち合わせていないと言って良いでしょう。では、具体的に、何が欠落しているのか。

 それは、「恥」「名誉」という人間として基本的価値観が欠落しているのでしょう。
 今日は、「江戸しぐさ」からの引用ではなく「武士道」からの引用で考えてみたいと思います。
【引用図書名】「武士道」
【著者】   新渡戸稲造
【訳・解説】 奈良本辰也
【出版社】  三笠書房
 <80P~>
 名誉という感覚は個人の尊厳とあざやかな価値の意識を含んでいる。名誉は武士階級の義務と特権を重んずるように、幼児のころから教えこまれるサムライの特色をなすものであった。
 <中略>
 「人に笑われるぞ」「体面を汚すなよ」「恥ずかしくはないのか」などという言葉は過ちをおかした少年の振舞いを正す最後の切り札であった。子が母の胎内にいる間に、その心があたかも名誉によってはぐくまれたかのように、この名誉に訴えるやり方は子供の心の琴線にふれたのである。なぜなら、名誉は強い家族と結びついているので、真の意味では出生以前から影響を受けている、といえるのである。
 バルザックは「家族の結束が失われると、その社会はモンテスキューが名づけた名誉という根本的な力を失ってしまう」といっている。
 <後略>

日本の皆さん、寛容は、時としてルーズに繋がるんですよ。


 日本人は、心が広いのかどうかわかりませんが、このような人をリーダーとして担ぎ続けている。
 ちょっとした、政治判断の間違いではなく、恒常的に「ルーズな判断」を繰り返し、間違いを放置するという「判断力の欠如」「判断基準の不明確」「恥知らず」を垂れ流している。

 これは、国家だけでなく、それを支える人々の心をズタズタにしている。
 国家は、政治の流れでいかようにでもなる。しかし、人々の倫理感を液状化現象のように崩壊した場合、その後には何が残るでしょうか。それこそ、「ケモノの群れ」でしかない社会。国家を作ろうにも人民が居ない状況に陥るのではないだろうか。
 
 漠然とアンケートに答えるような態度ではなく、もう後世にまともな社会を引き継げないほどの情況ではないかという危機感を持って政治を考えていただきたい。

 「良い人」で良い場合と、悪い場合がある。
 今は、間違いなく、「良い人」ではなく怒るべき時だと思います。

 ※ 普段でも論理的文章をかけないシカリですが、怒りで、なおさら混乱の文章を書いてしまいました。子供たちの将来を憂えての恥さらしとご理解とご勘弁を!